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光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

ミニチュア工房の「うなぎ屋」を作る・その1

2024-11-05 05:50:50 | ストラクチャー
 今回はペーパーストラクチャーネタから。

 先日の梅桜堂の住宅に引き続いて取り掛かったのはミニチュア工房の「鰻屋」です。

 これもまた間口が狭いながらもコンパクトに纏まった店舗なので、レイアウト製作だけでなく、既存のレイアウトの店舗の差し替え用にも有効に使えるアイテムではないかと思います。

 とはいえ、現住地が田舎のせいでしょうか、この手の「単独の店舗になった鰻屋」と言う奴を見た事は殆どありません(涙)
 (なんて書きましたが、この記事を書いた直後に近所に鰻屋さんがオープンしました。でも完全予約制でお値段が目の玉が飛び出るレベルなので縁が無さそうな料亭風なのが何ですが)

 ただし外見は同じ焼き物でも「焼き鳥屋」にも似ているので、そっちならまだ使いではあるかも、ですね。

 さて、前回寿司屋を作った経験から言ってこちらの鰻屋さんもかなり手間がかかるのではないかと予想していましたが、いざ掛かってみると意外なほどサクサク進みました。
 屋根以外の四面の壁を立ち上げるまで1時間くらいでしょうか。

 考えてみたら今年製作したペーパーストラクチャーの中で、この鰻屋が一番単純な形状をしていますし、サイズもコンパクトなので他よりも楽に進むのは予想すべきでしたが(汗)

 この店舗の1番のハイライトが正面右側の「外から見える調理場」
 焼き台が付属するだけならまだしもNゲージのストラクチャーとしては空前の「蒲焼の串」が二つも付いてくるのにはワクワクしました(笑)

 そのままでは暗くてよく見えないのでこれまた「室内灯装備で威力を発揮するアイテム」の一つですね。
 (Nとしてはオーバースケールなので「大人の頭よりも大きな蒲焼」なのですがそこにツッコミを入れるのは無粋というものでしょう)

梅桜堂の二階建て住宅Bを作る・その2

2024-10-29 05:34:42 | ストラクチャー
 先日作り始めた梅桜堂のペーパーストラクチャーキット「住宅B」製作のその2です。
20240922SE (4).jpg
 建物の形ができたところで屋根の製作。
 前の商店は瓦屋根でしたが、今回の住宅はトタン屋根です。

 なので見た目の構造は簡単そうに見えますが、工程自体は瓦屋根と同じ。
 屋根の凹凸部分を別パーツ化しトタン屋根でも立体感のある見た目に仕上げますから屋根の凸部が「櫛形の別パーツ」となっていて、これにボンドを塗るのがまた一苦労(汗)前にも話していますがわたし自身の手が人より大きいのでこの手の細かい工程にはピンセットが必須となります。

 そこまでやっとの思いで仕上げても次に来るのが「縁側のベンチ」「換気ダクト」そしてペーパーキットとしては珍しい「テレビのアンテナ」の工作なので、それまでの工程のどれよりも手を焼かされたりして(汗)

 余談ですがテレビのアンテナはVHF仕様なので地デジメインの現代住宅にはややそぐいません(OPで地デジ対応のUHFアンテナが製品化されれば面白いですね。何ならBS/CSのアンテナも付けて)

 こうして出来上がった住宅は小さいながらも存在感が抜群。
 同時に買った住宅Aは間口こそ広めですが奥行きはほぼ同じですので、下町によくある「建蔽率ギリギリの住宅密集地の再現」には効果を発揮すると思います。
 (似た様なコンセプトでみにちゅあーとがもう少し近代的な住宅を2タイプ出しているので、街並みのバラエティは出しやすいと思います)

梅桜堂の「二階建住宅B」を作る・1

2024-10-19 05:07:32 | ストラクチャー
 先日のJAM土産を製作したはなしから

 三つ買ったペーパーストラクチャーキットの中から最初に選んだのは一番小さい梅桜堂の「住宅B」だったりします。

 最初はサイズが小さいから早く仕上がるだろうなんて呑気に構えていたのですが、いざ掛かり始めるとこれがまた手強い(汗)

 手順としてはまず最初に「4方の壁を艤装する」ところから始まるのですが、サッシくらいならまだしも戸袋窓が外側のフレームと雨戸の収納部が別パーツでしかもそれぞれが極細なものですから、糊付けから貼り付けまでの一連の工程ではピンセットのお世話になりっぱなしです。
 (しかもこのメーカーのポリシーなのか「窓ガラス用のセルが付いていない」のでそれも入れるとさらに手間は増えます(大汗)

 そんな訳で四面の壁を仕上げるのに寝る前のひと時を使って丸3晩位は使いましたか。

 ですが、四面全ての壁が仕上がれば、次の工程で建物の形が一気に立ち上がるので感動ものです(いや、マジで)

 これがジオコレ辺りだったらここが最初の工程なのですが、一面一面壁を作るところでの苦労が大きいだけに、流石に嬉しさもひとしおでした。
 しかもディテールのかっちり感はジオコレやGMキットの及ぶところではありません。

 でも、実はここまでが工程のまだ半分なのでもう一息といったところです。

 何しろ寝る前の時間を拾って作っているので一回当たり20分位しか掛けていないのですから(続く)

ミニチュア工房の寿司屋さん その2

2024-10-09 05:12:17 | ストラクチャー
 ミニチュア工房の寿司屋の製作、今回は後編です(笑)

 このモデルの魅力は何といっても「寿司屋らしい外見」にあるのですが、製作で手間がかかるところもその外見の工作でもあります。
 左側の店舗前の庇や左側の出窓部分の工作はピンセットとクラフトボンドが必須装備。ピンセットも先端部に力を集中させやすい高級品でないと貼り付け時に不用意にパーツを飛ばし(紛失)かねません。
 このメーカーのパーツはそれほどまでに神経を使う小ささな上に予備パーツが殆ど無いので、出来ればパーツを飛ばしてもすぐ見つかる様な大きなトレーの上での工作がお勧めでもあります。

 事実、わたし自身相当にひやひや物でした。

 ・・・と、あらかじめ注意点を述べましたが、実はこのキットの工作で一番楽しいのがこの工程だったりします(笑)
 一つ一つのパーツを貼り付けてゆく毎にただの箱が「寿司屋らしくなって行く」のが目に見えてわかるのには高揚感すら感じたりします(変態だなあ汗)

 ですが、わたし的に最大の難物は「店頭に飾られた竹垣と石灯籠」

 庭なんかにある実物の石灯篭は小さい物でも一抱えはあるサイズなのですが、これが150分の1に縮小されると個々のパーツは「耳垢並みのミニサイズ」しかも小さいのにそれなりに組み立ての工程を要求されるのですから、困りものです。
 悪戦苦闘しつつどうにか形は作りましたが、作りて(つまりわたし)の指の大きさゆえにどうしてもきちんとした形が作れず往生しました(大汗)

 しかもよく見ると「パーツ構成に紙工作臭さの残る造形」ですからできるならここは無理をさせずに一体型のキャストパーツを付けた方が見た目も良い気がします(でもコストは上がるだろうな汗)

 こうしてどうにか仕上げた寿司屋ですが、わたしの腕の拙さを別にすれば「ザ・日本の寿司屋」とでも言いたくなるものが出来上がります。

 しかも中にLEDで室内灯を入れるとこれがまた映えるのなんのって。

 わたしが使っているLEDがテープタイプなので室内全部が同じ色調になってしまっていますが、本来なら一階は電球色、二階は白色の灯りを入れるとリアルになると思います。また、看板部分は別個に仕切りがある構造なので、ここもできれば1チップのLED(白色)を仕込んで別個に光らせた方が良い気がします(恐らくですが、同じLEDを組み込むと「看板よりも室内灯の方が明るくなる」可能性が出てきそうなので看板部だけLEDを変えるか、KATOのジャストプラグのように個別のLEDに調光機能の付いたシステムを組み込むのが良いと思われますが、後者の場合建物よりもコストが掛かりそうなのが難です)

 以下余談。
 これが完成したのは丁度夕方の買い物の時間でしたが、スーパーで今夜の晩飯を物色していて思ったのが「寿司屋のキットを作っておいて寿司を喰わない法はないw」
 
 その晩の夕食は総菜コーナーの寿司と相成りました(笑)親父の趣味に付き合う家族も良い面の皮です(大汗)

ミニチュア工房の「寿司屋さん」

2024-10-02 05:17:17 | ストラクチャー
 今回のネタはまたまた帰省から前後します。
 この間から続けている夏のストラクチャーキットメイクのはなしから。

 前回ミニチュア工房の二階建て住宅を製作しましたが、実はこれは次に作るキットの為の肩慣らし(と言うか、他社のモデルとの違いにまごつかない様にする)の意味合いもある物でした。
 という訳で、今回の二作目からがわたし的には本命であるとも言えます(これで前よりうまくできなかったら何のための肩慣らしかわからなくなりそうですが汗)

 物は上述の通りミニチュア工房から「寿司屋」のキットであります。

 実はア●ゾンの広告を見て一番食指が動いたのがこのキットでした。
 何といっても「どこから見ても寿司屋にしか見えない」造形が嬉しかったのです(この辺りについてはまた書く機会もあると思います)

 建物自体の形状は二階建ての家よりも単純な箱型なのですが、その分意匠の凝り具合が凄いキットでみにちゅあーとよりも梅桜堂のキットに近い印象です。
 なので前半の建物の形を作る工程は楽な方だったのですが、窓セルを入れる辺りからこのメーカーの凝りっぷりに気付き始めました。

 一般的に言って二階家の寿司屋の場合、二階に宴会用の座敷がある事が多いものですが、そのせいか二階の窓の製作には「窓枠→窓セル(説明書ではPETと呼称)→『薄紙』→障子」の順に貼り合わせるのを推奨しています。

 この通りに作ってしまうと、一見して「真っ白な窓にしか見えない」訳で、巣組みした建物を単純にレイアウトに置くような場合には冴えない印象につながりかねません。
 しかしこのモデルの真骨頂はここから。

 窓を組み込んだ壁面パーツを灯りに透かして見ると「内側の障子の桟がきれいに透けて見えるのです」これはやってみると感動ものです(笑)

 そう、このキットは「室内灯の組み込みを前提に造形された(おそらく)初めてのペーパーストラクチャーキット」なのです。
 この印象を更に強めるのが前面に組み込む「看板パーツ」
 じつはこれも乳白色の素材を使った「サイコロ状のセミクリアパーツ」で組み込みに慎重さを要求されますが、店舗のパーツとしてはかなり効果的なものでこちらもしっかり透光します。

 (・・・ですが表面保護のための台紙が表裏に貼られていて、これを剥がさないと威力が出ません。なのに台紙を剥がす指示が説明書に無いのは、ミスを誘発しそうなのでメーカーには一考願いたいです)

 正直ここまで組み上げる迄に相当ワクワクしているわたしが居たりして(爆笑)完成が待ち遠しくなります(だから雑になるんだってば)

JAMの戦利品から ペーパーストラクチャー編

2024-09-29 05:31:58 | ストラクチャー
 帰省のはなしと順番が前後しますが先月のJAMの戦利品から。

 即売ブースを回ってみて前回に比べて増えているのは「ペーパーストラクチャーのメーカー」ではないかと思います。
 ここ数年の間(それもコロナ禍の前後から)じわじわとメーカーが数を増やし、わたしも主にネット広告なんかでその存在を知ったものも結構あります。

 今回のJAMではその中のいくつかを見て回ることが出来ましたが、今回有難いと思うのはネットではよくわからない実物の作例を実際に(事によっては手に取って)確かめられる事でした。
 特にサイズに関しては通販の広告では今一つイメージしずらいところがあり、出来上がってから「思ったより大きい(小さい)な」と感じる事も一度や二度ではなかったからです(まあ、それで困った事もありませんが)

 まず赴いたのは、先日店舗を作ったばかりの「梅桜堂」
 ここではNスケールの住宅A/Bを選びました。ちんまりした形状ですが、都市部によくある「建蔽率一杯に立てられた住宅の集まり」の表現には好適(同じコンセプトの住宅はジオコレやみにちゅあ―とでも出ているのですが、設定年代がやや古めなのと、同じ家が何軒も続く不自然さを解消するためにも家の種類が増えるのはとにかく有り難いです)と思います。

 このメーカーはNだけでなく16番スケールの一般建造物にも力を入れており今後の期待が大きいところですね。建物類は木造建造物が主体で昭和20~30年代を想定した製品が中心です。

 その近くでは昨年マンションや現代風の商業ビルの製作でお世話になった「東京ジオラマファクトリー」がほぼ全ての製品の見本を出していてこれまた見ていて楽しかったです。
 こちらは時代的に昭和40年代後半~平成中期くらいまでの比較的近代的な物がメインですが、レーザーカッティングのかっちりした造りは近代建造物にはよく似合う製法と思います。

 ここでは昨年の製作で「どちらにしようか迷った」マンションの別バージョンを購入。こちらは山の中腹よりも平地の住宅地か商店街の裏なんかが似合う4階建ての昭和40年代テイストの奴です。こちらの展示では最近リリースの「ドライブイン」の見本も展示されていましたが、物が予想よりかなり大きかったので次の愉しみとして購入は見送りました。
 (ですが形状のリアリティは絶大で作り甲斐のありそうなアイテムなので土地の都合がつき次第買うと思います汗)

 このほかに前回お目に掛ったパーミルや甲府モデルなども参加していましたが、前回に比べると「レイアウト上に『普通の街並み』を作るハードルはここ数年で一気に低くなっている事を実感します(この点については思う事もあるのですが、それについては次の機会に)

PLUMの「みんなのテンホウ」を作る・その2

2024-09-25 05:20:16 | ストラクチャー
 PLUM「みんなのテンホウ」製作記・その2です。
 建物の形状が見えてきたところで、玄関部の製作や窓枠などの壁面の意匠の取り付けに入ります。

 窓枠はパーツを直接窓のところに上から貼り付けるものでみにちゅあーとやPLUMのアニメ系モデルと同じ要領ですが、壁面の黄色に対して濃い茶色のパーツを貼り付ける事もあって、位置合わせがちょっとずれただけでもかなり目立ってしまいますから、位置合わせを慎重に行う必要はあります。

 クラフトボンドとピンセットは必需品でしょう。
 建物本体から飛び出す形となる玄関部もこの段階での製作になります。この手の店によくある二重玄関の構造をきちんと再現しているのが面白いので、この部分に予め客の人形でも立てておくと面白いかもしれません。

 最後がこの店の個性ともいえる看板部分を取り付け(貼り付け)ますが、テンホウに拘らなければオリジナルの看板を製作しても良いと思います。この建物はある意味、チェーン店系のラーメン屋の店舗の最大公約数に近い形状ですから看板が無くても飲食店である事は伝わると思います。

 出来上がった店舗は実在の建物の模型化だけに、存在感とリアリティは抜群。

 ですが、これは単体で飾るよりも他の建物や店舗と組み合わせた方が生き生きして見える性質のストラクチャーだと思います。それもGMキットやジオコレよりもジオタウン、ジオタウンよりもみにちゅあーとや東京ジオラマファクトリー辺りのペーパーキットとの相性が良い感じですね。

 ただ、既存のレイアウトに組み込むには敷地がやや広いですが(汗)

PLUMの「みんなのテンホウ」を作る・その1

2024-09-22 05:25:08 | ストラクチャー

 先日紹介したPLUMの「みんなのテンホウ」もJAMから帰宅した直後から製作に入りました。

 PLUMのストラクチャーは以前「ご注文はうさぎですか?」の建物を何軒か作っていたので造りのかっちり感に不安を感じる事はありませんでした。
 ですが、今回ばかりはその思い切った構造に一瞬驚き、戸惑う事も2,3あったりします。

 最初に切り出したのは建物本体の壁面パーツ・・・

 他社のペーパーストラクチャーを作った事のある方ならお判りと思いますが「床から壁面を折り曲げて立ち上げ、角を貼り合わせる」というのはこの種のキットとしてはかなり思い切った構造といえます。
 床面の平面性に不安を感じる事もあるでしょうし、最近のペーパーストラクチャーは「折り曲げ工程を可能な限り減らす(事で建物の歪みを防ぐ)」のが定石ですから。

 とにかく説明書に合わせて折り曲げ、接着を行い建物の形を成立させました。やってみると「案ずるより産むが易し」と言う奴で折り目の筋彫りが比較的しっかりしているのでかっちり感はそこそこ出ています。ただ、壁面の折れ目で破線状の跡が残るのは痛いポイントです。


 (同じPLUMの「学園都市モノレール」の屋根回りもこれと同じ弱点を持っていますが、「テンホウ」の場合は垂直の壁面の折り曲げなので歪みが少ない分よく出来てはいるとは思います)

 また予め床とベースに穴を開けておかないと、あとからの照明の組み込みが困難になるので注意を要します。

 おそらくこれはマニア以外のモデラーにも手軽に作ってもらう(それでもプラモよりは手が掛かりますが)ための構造と配慮なのでしょう。
 実際、そこまでの工程は他社のキットより3割くらいは早い印象でした。

 プロトタイプがそうだからなのでしょうが、建物の敷地形状は表から向かって左奥側が斜めにカットされた変形五角形。この斜めの部分に裏口が作られていてリアルさと見た目の個性を表現しているようです。
 (この項続く)

PLUMの「みんなのテンホウ」諏訪城南店

2024-09-18 05:13:23 | ストラクチャー
 この夏に入ってこのかた、梅桜堂、ミニチュア工房と(わたしにとっては)新挑戦のメーカーのペーパーストラクチャーを楽しませてもらっていますが、今回紹介するのはPLUMの最新作のモデルです。

 先日某ヨ●バシカメラで入荷したところを押さえることが出来た物ですが、この偶然がなかったら誰かに先に買われていたかもしれないので幸いでした。
 (このメーカーのペーパーキットは割合あっという間に捌けるので油断がならないのです)

 物は「ご注文はうさぎですか?」「とある科学の超電磁砲」などのアニメ系の建物やアクセサリをペーパーキット化している(最近はむしろ16番のプラキットメーカーの方が有名かも)PLUMが先日リリースした「みんなのテンホウ・諏訪城南店」のペーパーキットです。

 テンホウというのは長野県発祥のラーメンのチェーン店で事実上地元のソウルフードと化しているそうです。事実、わたしも長野へ出かけると、割合あちこちで見かける店でもあるのですが、肝心のラーメンを食べていないのが(汗)

 そこの実在の店舗をペーパーキット化したのが本製品ですが、最近はGMのコメダ珈琲店やTOMIXのセイコーマート、ハローマック(予定)など実在系のストラクチャーの充実が著しいのでなかなか有難い物があります(テンホウそのものと考えなくても「ラーメン屋専用の建物」と言う括りで捉えても有効な筈)

 パーツ割を見る限りでは「ラビットハウス」ほど細かくなく、若干ですが作りやすそうな印象ですが、実在系のモデル化だけに敷地は結構取りそうです(これも実在系ストラクチャーの急所なのですが)
 とはいえ、これまた作る前からワクワクしているわたしが居る訳でw

 製作工程はまた次の機会にでも。

 余談です。
 その昔、中央道の諏訪湖のサービスエリアでマイクロエースの鉄道模型が売られていて驚いたことがありますが、今は中央道某パーキングエリアにPLUMのコーナーが登場(まあ、長野のメーカーですし)
 さすがに115系のプラキットとかはありませんがテンホウもそのうち並ぶような気もします(笑)

ミニチュア工房の「二階建て住宅」に挑む・2

2024-09-01 05:12:55 | ストラクチャー
  先日来暑さで停滞しているミニチュア工房の「二階建て住宅」の製作もお盆を目前にしてどうにか形が整いつつあります(汗)

 ペーパーキットとはいえ、壁面は下地と壁面の表面パーツを貼り重ねるので組み立て時の強度も保たれていてジオコレとは一線を画するかっちり感のある家が組みあがってゆくのが心地いい(笑)

 ですが、梅桜堂の時と同様このキットも先行他社との差別化の為か、細部へのこだわりが半端ありません。

 屋根を組付ける際には「棟木の端っこ(これが1ミリもないサイズでピンセット必須)をいくつも取り付けたり、屋根の端部には別パーツ化された雨どいと排水管を組み込むなど後になるほど「視力破壊工作」の様相を呈する細かさ!
 当然の様にNゲージスケールの物干し台やエアコン室外機(ダクト配管パーツ込み!)も付属しています。

 そんな事もあって他所のキットよりも小ぶりな建物でありながら製作に時間がかかります。

 それだけに一晩ごとにモデルの細密度が上がってゆくのを見るのが楽しみになるほど!
 「ただの木造住宅のキットなのに」

 前回紹介した「玄関別パーツ化による」リバーシブルシステムも「一軒の家で二つの表情が楽しめる」という点でアイデア賞物です。
 (本当は大概の住宅キットでやって欲しい事でもあるのですが)

 こうして仕上がってみると、この住宅「1970年代の一般的な二階家の最大公約数」みたいな造りですね。都会にも田舎にも似合い、令和の現代でも、ちょっと見渡せばこういう住宅を見つけそうなリアリティのあるデザインと思います。その意味ではレイアウトビルダーの誰にでもお勧めできそうなアイテムではないでしょうか。

 なお、写真を見るとお判りの様に造りには雑なところが多々あるのですが、これはキットの責任ではなく専らわたし自身の不器用さから来ているのでその点はご容赦願います(汗)

 で、一軒組みあがったら次が作りたくなっている・・・と。

ミニチュア工房の「二階建て住宅」に挑む・1

2024-08-28 05:07:48 | ストラクチャー

 梅雨明けこのかた猛暑日と熱帯夜の繰り返しの日々が続き、昼も夜もろくに寝られない状況が続いています。
 何の事はない、コロナ禍の蟄居が再現している様なもので、自宅に籠って何かしら手を動かしているくらいしかする事がありません。

 そんな訳で今回からは先日紹介したミニチュア工房のキットにでも挑戦してみようかと。

 他の二つはすぐ取りかかれない事情もあり、工作第1号は「二階建て住宅」です。
 フォルムとしてはTOMIXの近郊住宅に近い物ですが、板張りの壁面表現から見てTOMIXのそれより幾分古い時代の住宅をプロトタイプにしていると思われます。サイズは幾分TOMIXのより小さめの様です。

 このキットの(わたし的な)アドバンスは「玄関パーツが別体で南北の向きに合わせて玄関の位置を変えられる事」です。これまでのストラクチャーでレイアウト上の配置の向きに合わせて外見を変えられる物は殆どありませんでしたから、これだけでも大した物です。

 現時点では最初の工程にかかったばかりの段階ですが、組み立て自体はみにちゅあーとと同様の構成で組み立て説明書も梅桜堂に近い程度にしっかりしているのでペーパーストラクチャーに慣れた人ならそれほどまごつかずに作れると思います。
 (但し、これも先行他社と同様カッター、ピンセット、クラフトボンドの3種の神器は必須ですが)

 梅雨明けで多湿の季節を抜けたせいか、組み立てがサクサク進むのがありがたいところですねw

ミニチュア工房のペーパーキット

2024-08-24 05:00:41 | ストラクチャー
 この夏入手したアイテムの話から。

 コロナ禍をきっかけに定着したわたし的なホビーの新習慣のひとつに「夏場、それも猛暑期の休日の昼間は自宅に蟄居してペーパーキットのストラクチャーを作って日中の暑さをやり過ごす」というのがあります。

 適度に手を使い、集中しながら地道にキットを組み上げるのは、最近の現住地のように「日中40℃以上まで気温が上がる」この季節には好適です。
 しかもペーパーキットの大半は塗装もしなければシンナーも使いませんから、そちらの心配もしなくて良いメリットもあります。

 何より「一軒出来る毎にレイアウトの街並みが拡充する充実感」が味わえるのが嬉しい。建物が増えるたびその前を走る列車までもが映えて見える錯覚すら味わえますから。

 そんな訳で毎年夏が近づくと新製品のストラクチャーキットを物色し始める悪い癖まで付きましたが(笑)今年注目したのが某ア⚫️ゾンのメールでやたらと推してくる「ミニチュア工房」という新興メーカー。

 今の所他社に比べるとラインナップは少ないですが、その中にわたしの琴線を刺激してきたのが二つ三つあったのでポチってしまいました。

 梅雨時で湿度が高い時期はペーパーキットには鬼門(紙パーツがしなしなして切りにくくなりボンドのノリも悪い)だったのですが、猛暑故に湿度が低い今ならサクサク進む気がします(汗)

「梅桜堂」のペーパーストラクチャーに挑む・2

2024-08-11 05:07:35 | ストラクチャー
 先日中古を入手した梅桜堂のペーパーストラクチャーの続きです。

 寝る前の1時間くらいを使って大体六日くらいで形は仕上がりました。
 (このメーカーのストラクチャーは通常品は未塗装なので実際にはこれに塗装の工程が加わる事が多い)

 ただ、これらの工作の中心となった時期が梅雨末期の高温多湿の条件だったのは辛かったです。というのも湿度が高い状況だと素材が湿気を吸ったせいかカッターの刃が通りにくかったり切り口がけば立ったり、ボンドのノリも今一つよくなかったり(そもそも乾燥しづらい)でいつもよりも手古摺ったのも確かです。

 やはりこの手のキットは梅雨明け以降にやるのに限るのかもしれません。

 みにちゅあーと等の先行メーカーの製品を研究して製品化しているらしく、それらのメーカーのウィークポイントのいくつかをクリアしているのがこのメーカーの特色。


 それが一番わかりやすいのは瓦屋根の表現です。
 先行メーカーの多くは印刷や薄手のモールドで瓦を表現しているため見ようによってはのっぺりした感じになるところを梅桜堂は瓦の畝を短冊状に別パーツ化し、貼りあわせで瓦の立体感を出しています。このためジオコレなどのプラ整形品よりも瓦屋根の立体感がシャープに出ており細密感に貢献している印象です。

 一方で引き違い窓を一々貼りあわせで表現しているせいか他社のキットにある透明プラバンはありません。尤も窓ガラスを入れようとすると他社キット以上に手間がかかるのは間違いありませんが(笑)

 看板建築のファザードの細かさ、細密さは他者を圧倒するレベルで立体感もたっぷり。ジオタウンやみにちゅあーとの建物に混ぜ込んでもなかなかの存在感を見せます。

 手間はかかりましたが、組み立て説明書も貼り合わせの順序を明記しているので失敗も少なくなかなか親切だと思います(だからあんなに分厚かった訳ですね)

 ペーパーキットゆえの長所を最大に活かしたキットでなかなか楽しめるアイテムでした。

梅桜堂のペーパーストラクチャーに挑む・1

2024-08-04 05:29:18 | ストラクチャー
 ここ暫くの猛暑と多湿の繰り返しで平日休と言えども昼過ぎは事実上自宅蟄居状態が続いています。

 コロナ禍の時は夏場は自宅にこもりながらも積みキットでペーパーストラクチャーを消化していた物ですが、今年も6月に入手した中古キットに手を付けました。

 ここ数年の傾向としてストラクチャーの世界ではレーザーカッティングによるペーパーストラクチャーのメーカーが次々に参入して一種百花繚乱の勢いです。
 先日の上京の折に中古を見つけた「梅桜堂」もそうしたメーカーのひとつですが、ラインナップを見るとみにちゅあーとよりも細密、懐古嗜好を感じさせるもので落ち着いた街並みを再現するには打ってつけのメーカーの様に思えます。

 今回入手したのは看板建築シリーズ「中島商店カラーVer」と称する物。
 この種のキットはペーパー構造という事もあって薄手の袋か箱に入っている事が多いのですが、これを手に取った時の意外なほどのずっしり感に「これは一筋縄ではいかないのでは?」と感じたものです(汗)

 帰宅後開封してみたところではパーツの構成は先行他社にごく近いものでしたが、組み立て説明書がB5で数枚、完成図も含めて結構なボリュームです。
 細かなパーツの歪みを防ぐためか、一部のパーツは厚紙で挟み込んでありました。

 パッケージの厚みの秘密はこれだったのでしょう。なかなかの配慮です。

 先日の猛暑の日の昼下がり、自宅で数少ない冷房のある部屋である台所の片隅でコロナ禍の時と同じ様に「ちまちまとペーパーキットを製作する」図がこの夏も現出する事になりましたw

 シンナーも塗料も使わず、カッターとピンセットで少しづつ工程を進めてゆけるのは「キッチンモデラー」にとっては大いに有り難いところです。
 (ただ、ひと段落つけるたびに決まって肩凝りと項部痛に襲われるのは一種の宿命の様な物でしょうか)

 もしこれが上手くゆく様なら、ラインアップをチェックしてもう夏場にもう1軒くらい作るかもしれません。

レイアウトの「本屋さん」のはなし

2024-04-24 05:42:51 | ストラクチャー
 パン屋さん、模型屋さんに続く「ストラクチャーのお店のはなし」
 このネタもやってみると案外面白い題材と思えてきたので折に触れてちょくちょくやってみようかと思います。

 という訳で今回は本屋さんをば。
 かつてはどんな田舎の街でも1軒や2軒は見かけた本屋さんですが、最近は電子書籍やネット通販に押され、読書人口自体の減少とも相まってこれまた絶滅危惧種の店のひとつになってしまった感があります。
 ですがそれだけにノスタルジーの対象として街の本屋さんのモデルをレイアウトに残したい、或いは今どきの本屋さんをレイアウト上に再現したいというニーズはそれなりにある様な気もします。

 毎回ここから話を始めるのもなんですがTOMIXの商店の看板ステッカーにも「立見書店」という洒落の利いたネーミングの奴があったりしてストラクチャーの世界でも「本屋さん」は古くからある存在という事は言えるかもしれません(笑)
 TOMIXやGMの店舗は昭和の近郊の商店街で見かけた店舗全般の最大公約数的な外見ですので、本屋さんを紛れ込ませるのは割合簡単だったと思います。

 看板チューンの一種としてラベルソフトなんかでオリジナルの物を組み込むだけでも結構雰囲気は出るものです。
 わたしも以前「小〇館の学習雑誌」をあしらった看板(これもかつては本屋さんのトレードマークとして定着していたものです)を組み込んだ事があります

 時代が下がると、本屋さんに使えそうなストラクチャーとしてジオタウンの「タウンショップ」なんかも駅前や近郊のショッピングセンターの一角とかにある本屋さんのイメージで使えるものでした。わたしの場合は「駅ビル一階の書店コーナー」に組み込んで見た事がありますがこれも割合良い雰囲気が出せる優れものだったと思います。

 ですが最初から本屋さんを想定したものとしてはみにちゅあーとのペーパーキットの書店が今のところ決定版ではないかと思います。
 戦前から昭和30年代にかけて建てられた昔ながらの本屋さんのイメージを良く具象化しているのみならず店内の本棚までまめに造形しているところなどは作っていて舌を巻かされました。
 (現代のレイアウトでも「老舗の古本屋」で通用する外見だと思います)

 とまあ、製品としての本屋さんについては以上の通りなのですが、わたし自身が本屋が好きだったこともあってこれ以外にも例えばTOMIXの商業ビルや自作のビルの一階に本屋を入れるという事は以前からよくやっていた事です。ビルの一階が本屋さんというのも都市部ではよくある話でしたが、最近はこういうタイプの店も閉店が相次ぎ令和の時代の地方都市ではなかなか見ない存在になってしまいました。
 その一方で郊外ではホームセンターやスーパーなどの一角に大型書店が店を出す事が増えていますからジオコレの郊外店などを使ってそういうのを再現するのも面白いかもしれません。

 (同じ書店でも「万〇書店」とか「ブック〇フ」なんかはホームセンターや家電量販店の後釜として入り込んでいる事も多く、これも平成・令和の郊外風景の象徴とも言えます。そのくせこの種の店にずいぶんお世話になっているくせにレイアウトにこれを組み込む気がまるでないのがわたしなのですがw)