今回はちょっと年代をさかのぼり、2004年のアニメ「忘却の旋律」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。
「忘却の旋律」…GJK原作の作品、「忘却の旋律」のアニメ化作品で、アニメ制作はJ.C.STAFFです。現在でも一線で活躍中の錦織博が監督で、シリーズ構成・脚本は榎戸洋司とスタッフはかなり豪華でした。
物語の背景に、20世紀に起きた人間とモンスターとの全面戦争があったということが語られていましたが、作中の現代では全く無かったことになっているのが作品の中で重要な位置づけになっているように見えました。それまで戦っていたことが全否定された「ゼーガペイン」の例もあるし、この辺の伏線は気になるところです。
そして作中は伏線だらけで相当意味がわかりません。主人公の家庭環境はなんとなくわかりましたが、なぜメロスの戦士とツナギのじいさんが知り合いなのか、戦争のことを誰も知らないのはなぜか、モンスターがどのような目的でやってきたのかなど作中のほとんどが謎だらけです。しかしそれを飽きさせない演出の数々は見事でした。これで辺にお色気要素を入れて媚びた設定を付け加えたり、主人公が気弱で優柔不断なタイプとかだったら速攻で視聴打ち切りクラスになっていたかもしれません。
キャラクターも良く、主人公が明確な意思を持ちそうなところや、現在の状況に不信を感じつつ何かをしようとしているところが好印象でした。ガネッコがおっぱいキャラでさりげないエロスを出しているところも良かったです。これから登場すると思われる戦士達やモンスターがどのようなキャラクターなのかは期待したいところでした。
作画は普通です。この年代なら標準のように感じました。背景が典型的なJ.C.STAFFらしい色鉛筆で描いたような背景でしたので、あれをみただけでJ.C.STAFF制作とわかります。BGMは良好で、特に緊張感などを感じさせるシーンで急に流れるバイオリンのBGMが印象的でした。主題歌も悪くはなかったです。
総評
1話の全体的な感想としては、伏線が張られまくりで何がなんだか良く分かりませんでしたが先が気になる展開でした。キャラクターよりも物語に重点を置いているようだったので、訳が分からなくてももうしばらく様子を見てみたいと感じさせる出来でした。あと要所要所のBGMが印象的で、赤を使った視覚で見せてくる演出も良い演出です。
1話の個人的評価としては、1話から魅せてくるタイプとは違い時間をかけて少しずつ明かしていくタイプのように見えたので視聴継続のBランクです。
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