2010年冬・アニメ最終回の感想文その2

2009-12-28 23:53:14 | 2009年秋アニメ関連

 今年も残すところあと4日…!今回はフジテレビ水曜深夜アニメ枠「ノイタミナ」の秋アニメ「空中ブランコ」とTBSで放映された「DARKER THAN BLACK ~流星の双子~」の最終話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Kuutyuuburanko2 Kuutyuuburanko3 「空中ブランコ」…奥田英朗の小説「空中ブランコ」のアニメ化作品で、アニメ制作は東映アニメーションです。フジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」の新作で、さらに「怪~ayakashi~」スタッフが再び制作したということで注目度はそこそこあったこの作品でしたが、第1話があまりにも理解不能な内容や演出だったため非常に評判が悪く秋アニメでも屈指の地雷とか言われていました。

 続く第2話も最後は自分で勝手に解決して終わってしまったためこのまま最後までこんな調子なのかと思いつつ視聴を続けていたんですが、第3話のラストシーンでマユミが言った言葉が一言だけどすごいイイことを言って締めたため思わず視聴を続けてしまいました。

 そうしているうちに実写とアニメの融合という斬新なハイブリッド・アニメーションにも慣れてきて4話以降は普通に面白くなってきました。見ての通り萌えが皆無な作品ですが声優達が実写で見事な顔芸を披露しているため斬新で、テーマソングと共に登場して注射して去っていくマユミも良かったです。

 シナリオも最初こそ意味不明でしたが中盤以降は面白く、義父のアレとか演出盛り上げすぎてて良かったし、ケータイ中毒やパニック症候群など現代でも見られる症状について取り上げた話もあり、さらに作品中のキャラクターを時系列にちゃんとリンクさせていたりとシナリオや構成もよく作り込まれていたと思います。ヤクザの話とか最初からラストの台詞まですごい良かったし、オーナーの話では最後の演出が視聴者も意表を突かれたりして短編シナリオの作品として最後まで良くできていた作品だったと思います。不作が多いと言われている秋アニメの中で1話で切ったりしないで良かった作品だと思いました。

Darkerthanblack3 Darkerthanblack4 「DARKER THAN BLACK ~流星の双子~」…アニメ制作会社BONESのオリジナルアニメ作品「DARKER THAN BLACK」の第2期作品で、アニメ制作はBONESです。オリジナル作品ながら第1期からかなりの人気を誇り秋アニメの本命と呼ばれていたこの作品、第1話からいきなり怒濤の展開を見せつつバトルシーンも多く見せてきて秋アニメでの人気はナンバーワンでした。

 今回の2期は1期の主人公だった黒がサブキャラのようなかんじでメインは蘇芳でしたが、2話以降も怒濤の展開を交えつつ契約者同士のガチバトルは見ていて非常に面白かったです。そして1期のメインキャラが次々と登場しつつもゴルゴとかゴルゴとかゴルゴとか新キャラも続々と出てきて盛り上がっていました。

 設定も深いし作画も良いしたしかに面白いんですが、今回の2期は残念ながら12話で終わりだったため非常に話のテンポが早く初登場で出てきた契約者がその回でいきなり死ぬなどもったいないと思うことが多々ありました。やはり個人的には1期のように25話の2話完結方式でじっくり話を進めて欲しかったです。そのため今回の2期では毎週人が死にまくっていて、アニメ史上まれにみる死に方をしたあの方といいグロ描写に近い死に方もありTBSとはいえよくここまで放映したとちょっと感心してしまいました。

 この作品といえば他にも魅力的なところとして「数多くの隠された謎」があり、今回の2期ではついに1期の謎が解けて完結するのかと思いきや、解決どころか2期でまたさらに数多くの謎を残して最後は某アニメのような訳の分からない終わり方をしてしまい視聴者は混乱したままでした。その後議論が交わされ謎のある程度は納得する結果になりましたが、最後の最後に謎のキャラクターが登場したためこれは3期をやらないと暴動が起きるレベルでした。面白かったんですがやっぱり2クール放映してもうちょっと謎を納得できるかんじに明かして終わらせて欲しかったですね。結局ゴルゴがおいしいところ全部持って行ったと思いました。

Darkerthanblack5 この作品のDVDとBD版にはテレビ放映第1期と第2期の間に起きた出来事を外伝として収録されているようです。今回の2期の出来が良ければ購入も考えていましたがちょっと今回の2期は1期以上に謎だったためやっぱ購入はやめときます…。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿