年末に向けてアニメの整理をしているところです。今回は2010年秋アニメで最も遅く第1話が放映されたフジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」の新作「海月姫(くらげひめ)」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。
「海月姫(くらげひめ)」…kissで連載されている東村アキコの漫画「海月姫」のアニメ化作品で、アニメ制作はブレインズ・ベースです。日テレ深夜アニメと同じくひと味違うアニメを毎回放映してくるフジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」の新作ということで個人的にも注目していました。しかもシリーズ構成は最近評価が一変している花田十揮氏です。
作品の舞台が男子禁制のアパートで、そこに暮らす女性達は三国志マニアに鉄道マニアに日本人形マニア…すなわち腐女子!というわけで自称「尼~ず」と名乗る腐女子達がメインという一風かなり変わった作品でした。中でもBL作家目白先生は姿さえ見せてこないため謎に包まれすぎています。
その個性的なメンバーの中、主人公の倉下月海に至っては自称イラストレーターでクラゲおたくの腐女子…と一際個性的でした。そして声は現在注目されている声優の一人花澤香菜で、普段のおとなしいときの声と、クラゲの話題やテンパったときの声が見事に別人のようで素晴らしかったです。
おたくが一般人に話しかける際の挙動不審な仕草が思わず「あるある!」といったかんじで現実味があり話のテンポが良く面白かったです。「けいおん!」に限らず花田十揮先生は最近ひと味違う!この作品においても輝いていました。
腐女子ばかりで萌えは無いのかと思いましたが後半で登場した謎のおしゃれ美女…ついに萌えキャラがきたと思いましたがラストで色々あってやっぱり個性派でした。聞いてはいけない質問ランキングの演出も面白かったです。
総評
全体的な感想としては、「ノイタミナ」枠らしい独自の作風の元に制作されたと感じる作品で安心の花田脚本回だったし面白かったです。花田十揮シリーズ構成=地雷という方程式は今年でかなり崩れつつある気がしました。
作画は安定して良好、たまに入るハイジやランキングの演出も良い味を出していたと思います。キャラクターも個性派だし腐女子が完全メインというアニメ作品は珍しいんじゃないでしょうか。
1話の個人的評価としては、面白さは十分でしたが作画と音楽は安定しててそれなりだったので視聴継続のBランクです。でも面白いのでここから評価が下がることはないと思います。