2011年冬アニメ第1話の感想文その8

2011-01-18 15:26:21 | 2011年冬アニメ関連

 萌えアニメやラノベ原作アニメが多すぎて弾切れを起こしたのか、少し前から古い作品がアニメ化されたり、オリジナルアニメ作品が増えてきました。今回は2011年冬の新作アニメだけど原作は今から15年前の作品「レベルE」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Levele Levele1 「レベルE」…週刊少年ジャンプで連載されていた、富樫義博の漫画「レベルE」のアニメ化作品で、アニメ制作はstudioぴえろ、david productionです。富樫義博作品のアニメ化は数こそ少なめですが非常に人気が高く、この作品がアニメ化されるのは納得ですがしかしこの作品は今から15年も前の作品でしかも読み切り作品だったため、2010年秋に放映された「もっとToLOVEる」と同じで、なぜ今さらアニメ化?と言われていました。

しかし今こそあまり仕事をしていない富樫義博ですが、ジャンプ全盛期の立役者の1人だった頃の作品は面白く、自分も当時週刊少年ジャンプで原作を読んでいたため結構期待しながら第1話を視聴してみました。

Levele2 Levele3 今では可愛い女の子が登場するアニメ以外はアニメじゃないような風潮の中、ここまで原作に忠実にアニメ化したのは正直感服しました。原作の雰囲気を良く出していたし、これは予想以上に良い感じです。見ていると次第に原作を読んでいた頃の記憶が蘇ってきました。

序盤から近隣の住民達が野球少年の主人公に妙にフレンドリーなのも、原作を知っていれば伏線なのに気づいて結構面白かったです。そしてバカ王子が登場してからさらに面白くなっていました。原作でもそうでしたがバカ王子は頭が良いだけに悪知恵が働いていて非常に魅力的なキャラクターです。2話からいよいよ隊長達が登場してくるしさらに楽しめそうでした。

Levele4 Levele5 後半で謎の立体映像が流れて終わっていましたが、原作が古い分多少記憶が欠けているのでそれを補完する意味も込めて余裕で最後まで視聴してしまいそうです。現在のアニメに慣れている人にはどう感じるか分かりませんが90年代のアニメ好きなら非常に楽しめそうな第1話でした。

作画はかなり原作よりで頭身が高めでリアル調でした。あと所々にCGが使われているのが現代風なところを除いて雰囲気は90年代アニメぽくちょっと古くさい感じがしましたが、この作品自体が古めなので丁度合っていたと思います。

総評

Levele6 1話の全体的な感想としては…面白い!15年前の作品ながら富樫義博の傑作なだけに非常に面白かったです。テレ東アニメが萌えに走らずここまで硬派な深夜アニメを放映してくるとは予想外でした。これは普通に夕方に放映しても問題無いレベルです。

1話の個人的評価としては、現代のアニメも好物ですが90年代アニメも大好物なので、この作品は余裕のAランクといったところです。あとは個人的に原作で印象深かった食人鬼編とミサとミキヒサ編がどうなるかに期待しています。

ゆとり…もとい若い人達は「HUNTER×HUNTER」と比較していたため、なんか富樫作品ぽくないとか言われていましたが、逆に90年代ファンからは「これぞ富樫!」と意見が分かれていました。自分はもちろん後者です。そしてこの作品が今さらアニメ化されたのから分かる通り、最近は安易なアニメ化が進みすぎたためアニメ化する原作が無くなってきたという指摘もあります。今年からは今以上に過去の名作がアニメ化されるかもしれませんね。


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