2009年夏・アニメ第1話の感想文最終回・総括

2009-07-27 17:45:56 | 2009年夏アニメ関連

 色々ありましたが今回の感想文でついに2009年夏アニメ第1話の感想は終わりです。今回第1話を視聴したのは「宙(そら)のまにまに」「プリンセスラバー!」「GA 芸術科アートデザインクラス」「よくわかる現代魔法」、そしてトリを飾るのは「狼と香辛料Ⅱ」です。

Soranomanimani_2 Soranomanimani1_3  「宙(そら)のまにまに」…月刊アフタヌーンで連載されている柏原麻実の漫画「宙のまにまに」のアニメ化作品で、アニメ制作はスタジオコメットです。まんがタイムやガンガン系の漫画がアニメ化されることが多い中、「蟲師」以来久々のアフタヌーン系のアニメ化ということで果たしてどのようなものか…と思いつつ第1話を視聴してみました。

 天文部を舞台にしたラブコメ作品ということで、オープニングのスタッフのクレジットに星座のマークがついていたりしてちょっと今までにない表現の仕方をしていました。そしてこの作品、オープニングで自転車2人乗りをしているんですが、どうやら愛知県では条例で自転車2人乗りで公道を走ることが禁止されているため愛知版だけオープニングが差し替えられたそうでちょっと話題になっていました。他の放送局ではテロップだけ入っていたのになぜ愛知だけ…。

 話題性はさておき、肝心の作品自体の面白さはというと…これはこれは、予想していたより結構面白かったです。ヒロインのみーちゃんがかなり強引な性格で主人公を引っ張っていったりしていて、ここまで強引だと大抵は引いてしまうところですが、性格があっさりしているうえに嬉しさのあまり泣いてしまうシーンもあったりしてウザいどころかなんかとても見ていて小気味よいキャラクターでした。この作品は思わぬ掘り出し物かもしれません。変に細かい設定も無く天文部を舞台にした学園ラブコメというかんじなので余計なことを考えずに気楽に視聴できそうです。まずは次回以降のみーちゃんの行動に期待したいところですね。

Princesslover_2 Princesslover1_2 「プリンセスラバー!」…Ricottaの18禁PCゲーム「プリンセスラバー!」のアニメ化作品で、アニメ制作は元サテライト大阪スタジオが独立して設立されたGoHandsです。可愛らしい絵柄とは正反対にマニアックなエロ描写で有名なスカトロ神こもりけい氏が初めて原画を描いたこのゲームが登場したときも話題になりましたが、この作品がまさかアニメ化するとは予想していなく、自分も最初ネタかと思ってしまいました。

 そして基本的に18禁ゲームのアニメ化作品は地雷が多い中、公式の絵だけ見るとがんばって原作に似せているようだけど中身はどのようなものか…と思い第1話を視聴してみると、いきなり墓参りとかしていて最初訳が分かりませんでした。そしてヒロインが何人か出てきましたがなんかエロゲ的展開だと思わざるを得ません。そして馬車のシーンでパンチラ規制とかがかかっていました。「化物語」では思いっきり見せているのにこちらでは規制とか一体どこが基準なのか分からないですね。第1話を見たかんじではヒロインの一人とフラグを立てつつ他のヒロイン達とは顔合わせといった感じで、メインは2話以降ということになりそうです。こちらは第1話だけ見たのでは評価しづらいのでこれからどうなるか様子見といったところでしょうか。そして男性キャラの声優が子安武人に若本規夫に秋本洋介とか豪華すぎ!

Ga_2 Ga1_2 「GA 芸術科アートデザインクラス」…まんがタイムきららCaratで連載されている、きゆづきさとこの漫画「GA 芸術科アートデザインクラス」のアニメ化作品で、アニメ制作はAICPLUS+です。昔っから再放送しかアニメを放映していないとちぎテレビがひさびさにこの作品だけリアルタイムで放映するので一体どういう風の吹き回しかと思い第1話を視聴してみました。

 キャラがかなりゆるキャラで、まさにまんがタイムの作品らしい作品ですが、その見た目とは裏腹に話の内容…中でも画材や表現技法については非常にリアルでギャップがあり予想外でした。ポスターカラーが耐水性でないこと、特定の色にだけカビが生えやすいことや、ピクトグラムやアナグラムの違いに対する説明など芸術に関する雑学が非常に多く使われていて、見ていてなんか勉強になるところも多かったです。同じ芸術を扱っている学園コメディといえば「ひだまりスケッチ」を思い出しますが、あちらと作風こそ似ていますが芸術を扱っている点においてはこの作品のほうがより深く描かれていると思います。その分コメディにおいてはひだまりのほうがノリがイイので一長一短というところです。しかしこの作品、芸術における説明とかはいいんですが肝心のキャラ説明がほとんど無いのがなんとも…キョージュとおっぱいさんと主人公が眼鏡っ娘なのしか分かりませんでした。

Gendaimahou_2 Gendaimahou1_2 「よくわかる現代魔法」…集英社スーパーダッシュ文庫で刊行されている、桜坂洋のライトノベル「よくわかる現代魔法」のアニメ化作品で、アニメ制作はNOMADです。

 放送局がBS11とAT-Xなだけなせいか規制がほぼ無い?状態らしくパンチラどころかはいてないだったのでビックリしました。まぁそういうのは置いておいて、肝心の話ですが冒頭からいきなり緊張感の無いバトルが始まり、次にオープニングが始まって話が6時間前にさかのぼってたりしてなんかよく分からない展開になっていました。序盤で何度か魔法を使っていたりして、なにやらコードとか古典魔法とかあるようですが、それは最後の実写版現代魔法で説明とかされていたのでなんとなく分かりました。分かりましたが…いかんせん話の内容が全然盛り上がらなく面白くも無かったので頭に入らず、うーむこの作品は何をする話なんだろう…。あ、でもオープニングの歌と演出はなかなか良かったと思いました。

Watti_2 Watti1_2 「狼と香辛料Ⅱ」…電撃文庫から刊行されている支倉凍砂のライトノベル「狼と香辛料」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作はブレインズベースです。第1期が放映された2008年1月当時はほとんど注目されていませんでしたが、作品の予想外の面白さと、わっちことホロに萌えた人が続出し2008年冬アニメのダークホースとなっていました。その「狼と香辛料」の続編がついにスタート!ということで2009年夏アニメの大本命と言われていて前人気は非常に高かったです。

 正直なところ自分は第1期はレンタルして全部コp-しましたがまだ視聴していません。しかし個人的に非常に気になる作品だったため第2期の1話から失礼ながら視聴してみましたが…わっちいいよわっち!個性ある独特のキャラでこれはかなりイイ!人気出たのも納得でした。作品のジャンルはライトノベルらしいファンタジーものですが、ライトノベルにありがちな厨設定がほとんど無く、逆に商取引や経済などに重点を置いた作品のため見た目の印象と裏腹に予想以上に硬派です。そこにわっちが加われば…さすが今期の本命、非常に面白かったです。

 …以上を持ちまして2009年夏アニメの感想文は終了です。正確にはAT-Xでのみ放映されているエロアニメ「ファイト一発!充電ちゃん」はさすがに視聴できませんでしたが…まぁあんま評判よくないので割愛しておきます。

 今期の全体的な印象としては、第1話で速攻視聴終了クラスのやばいものは無かったので全体的にイイ出来だったのではないでしょうか。あと今期は女性キャラ同士の恋愛?を描いた作品が多めだった印象を受けます。そして注目作がローカル局に集中していてキー局が今期はあまり目立っていませんでした。

 今期では本命と言われていた作品はやはり面白かったです。しかし前人気とは裏腹に面白かった作品も少なくなく、中でも「青い花」と「宙のまにまに」は予想以上に良作でした。夏アニメは全体的に数が少なめで視聴できる作品が少ないと言われていましたがなんだかんだで今期もなかなか面白い作品が多いと思います。

 そして毎回恒例、今期で個人的に一番面白いと思った作品は…超絶作画の「CANAAN」や、わっちに魅せられた「狼と香辛料Ⅱ」も捨てがたいですが今回は

Sweetblueflower2 非常に丁寧に作られた作風と繊細な雰囲気を見事に表現していて、主題歌・BGM共に非常に素晴らしかった百合アニメ「青い花」を推したいと思います。フジテレビ深夜アニメ枠「NOISE」、前回に続き二冠!

 高崎の2009年夏・アニメ第1話の感想文 完