2009年春・アニメ最終回の感想文その4

2009-07-04 21:51:36 | 2009年春アニメ関連

 なんか「マクロスFRONTIER」の劇場版が2部構成になるというニュースを耳にしてしまい、マジっすか…と思わずにはいられませんでした。当分マクロスはFRONTIERで引っ張りそうな予感です。個人的には歌も期待ですが今回は大気圏でのドッグファイトのシーンに力入れるとのことなのでバトルシーンに期待したいですね。

 そして今回も最終回を迎えたアニメを視聴しました。今回は「夏のあらし!」「宇宙(そら)をかける少女」「メジャー 第5シーズン」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Natunoarasi5 Natunoarasi6 「夏のあらし!」…月刊ガンガンJOKERで連載されている、小林尽の漫画「夏のあらし!」のアニメ化作品で、アニメ制作はシャフトです。春の新房監督×シャフトの新作ということで前人気はなかなか高かったし、個人的にも期待しながら当時は第1話を視聴してみたんですが、第1話からいきなりキャラクターが全員集合していてタイムスリップとかしていて全く訳が分かりませんでした。2話から事実上の第1話である本編が始まりましたがこのやり方はどうも苦手です。あとオープニングの歌の歌詞がなんとも…。

 作風はシャフト独特の作り方を交えつつもかなり昭和を意識した作りになっていて、出てくる歌は昭和のヒット曲のカバーばかりで40代過ぎの人じゃないと分からない歌も多かったです。その代わりに最後に語られるアニメの紹介では80年代のヒットアニメ(奇面組や北斗の拳、おぼっちゃまくん、まいっちんぐマチコ先生等)が多く、こちらは全て知っていたので非常に懐かしかったです。

 シャフト制作なので作画は結構安定していたし良かったと思いますが、シャフト独特の軽い作りのせいなのか、原作の絵柄のせいなのか分かりませんが空襲や戦争のシーンでは悲惨さや暗さがほとんど感じられないのでギャグの一つかと思われてしまうところも多く、シリアスなシーンでも緊張感が全く伝わってこないのは相変わらずでした。軽いギャグなら面白いんですがこの辺りはシャフトらしいと個人的には割り切っています。あとキャラクターなんですが女性キャラの人気はみんな高いと思いますが主人公の一ちゃん、あんたはダメだ…イイところがほとんど見つからない上にかなり生意気な性格なため、実況などでは非常に評判が悪かったです。通称不細工なコナン。

 もともとタイムスリップを扱った作品ということから、最終話は第1話に戻るといったかんじに作ったようで第1話の内容がちょっとアレンジされた作りになっていました。内容は似ていましたが作画はほぼ別物だったので第1話の使い回しというわけでも無く、相変わらず最終回とは思えない終わり方…と思ったら、最終話のエンドカード「I'll be back!」の後に公式で「第2期制作発表!」と伝えられました。良くも悪くもシャフト風味が強いのでシャフトファンなら楽しめる内容だったとは思います。

Sorakake Sorakake1 「宇宙(そら)をかける少女」…サンライズ企画・原作のアニメで、アニメ制作もサンライズです。「コードギアス」以来久々のサンライズオリジナルSFメカアニメということで前評判はなかなか上々でしたが、第1話が放映された当時はまだメカは出ずに、イモちゃんの登場シーンに度肝を抜かれつつルルーシュコロニーの勢いが無かったらなんかありきたりな作品という印象を受けました。

 当時自分は5話くらいまで見てましたがどうしても盛り上がりに欠け、前述したルルーシュコロニーこと福山潤の台詞の勢いが無ければ単なる平凡な萌えアニメでした。ギャグも所々にありましたがことごとくハズしていて間が悪かったとも思います。そのせいもあってかシリーズ構成の花田十揮氏が14話で降板となりそれがこの作品の話題性にさらに拍車をかけていました。

 作画に関してはキャラの絵柄は好みが分かれると思いますがロボットことQTアームズの描写はCGを使わず通常作画でがんばっていたのでそれなりに良かったと思います。あとテレビ版では修正されていた温泉回もDVDとBDなら修正がカットされているので そ こ だ け 評価されていました。大問題だったのはやはり話の内容のようで、26話放映されたのにも関わらず大量に残っていた複線のほとんどを回収せずに終わり、後半まで敵だったキャラ達が実は洗脳されてましたとかで一気にみんな味方になったり、最終話まで戦っていた獅子堂ナミに至っては師匠に「ゴメンね♪」言われたあとやられて宇宙に放り出されていじけたまま終わってしまったり、最終決戦で最強の武器は生身の跳び蹴りでしたとか訳分からん展開や投げっぱなしで終わってしまったところが余りにも多く、実況でも途中で野球回とか入れるくらいなら複線ちゃんと回収しろとか言われて散々なことになってました。悪い意味で逆に放映当時はすごい盛り上がっていたのでもしかしたらちゃんと最初から最後まで見ておけばよかったかもしれません。あ、そういえば後期のエンディング曲はなかなか良かったです。

Major_2 Major1 「メジャー 第5シーズン」…週刊少年サンデーで連載されている、満田拓也の漫画「メジャー」のアニメ化第5期作品で、アニメ制作はSynergySPです。NHKアニメの中でも幅広い層に人気が高い作品で今回の5期はマイナーリーグ編の次のW杯編が描かれていました。

 第4期はギブソンJrとの決戦が最終話で描かれていましたが今回の5期は今までとは違い決戦後の後日談が描かれていて対決シーンはほとんど無く、なんかNHKぽいお約束の展開になっていましたがあれはあれで子供向けなイイ話でした。後半では聖秀時代のレギュラーがほぼ全員登場していたので結構懐かしく、第1期や2期のシーンも所々に出ていてなかなか憎い演出だったと思います。しかし吾郎君終盤で本気出し過ぎ。

 もし6期やるならホーネッツ編になると思いますがこの作品は原作のストックも大量にあるし息の長い作品になりそうですね。冬に新作を2クール放映して、夏に再放送を行いそして冬にまた新作…という期間を稼ぎつつ飽きさせないNHKの手法はなかなか良くできていると思いました。