高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

伝統工芸後継者育成事業 2010 7

2010年11月29日 07時04分57秒 | 後継者育成

一月に渡る2010年度の後継者育成事業も昨日終了しました。
最終日は、今までの別府伝統産業会館から場所を移し、私の工房で漆塗りの授業。
10時に、みんなが乗り合わせて工房に遣って来るはずであったが、期待を裏切らず「今、私たち何処に居るんでしょうか?変な道に入り込んでいるみたいです?」と電話が入った。
都会の町並みと違い、田舎道では、目印になる物が無いのだ。地形を頭で覚えるしかない。それに、大抵のナビは私の家の近辺にくると、「到着しました」と表示されるが、まだ、家まで数百メートル離れた所だ。

Photo 昼過ぎまで掛かって、漆塗りの作業。毎年、漆に初めて触る生徒たちばかりなので、一応、完全防備の服装で作業をすることになる。内心では、「こんな格好をしても、かぶれるヤツはかぶれるけどな!」と思いつつ、気休めでこんな格好をさせるのだ。
例年、一人や二人は、塗っている最中から「何か、痒くなって来た!」とか、過敏に反応するヤツが居るのだが、本来、痒くなるとしたら翌日くらいからである。

無事、全員が漆を塗り終わり、恒例の記念撮影!
Photo_2 やはり、何処かの清掃会社の社員さんのようだ。

最終日が始めて、時間的余裕が持てた。
午後の授業は、工房の見学と、私が今まで25年間遣って来たことなど、じっくり腰を据えて話をする事が出来た。

「25年前、皆さんと同じ 0 からの出発でした。」

後継者育成事業では、「技術の伝承」より、「先輩職人が、20年、30年生き残って来た経験や考えたに触れて、その中から何を感じるのか?」こちらの方が意味があるような気がする。
実際、生徒たちは一つの作品を作り上げることでアップアップしており、たった、一つ作ったくらいでは、とても技術が身に付くものでは無い事は、本人たちも重々感じている。現役の職人の仕事ぶりに触れることで、空気を感じて貰えば良いのだ。

工房に来て、現場で感じることが一杯あったと思う。
彼らも、後数ヶ月したら、私たちと同じ土俵に否が応でも、船出しなくては為らない!頑張ってね~!

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