高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

花工房たかさき

2006年07月30日 09時16分33秒 | 催事案内

20060722131923_1 大分県別府市の「花工房たかさき」での展示会も今日で最終日である。先日までの長雨がうそのように晴れ上がり、いっぺんに夏がやって来たようだ。地元での展示会は5年ぶりである。別府では「竹」という素材があまりにも身近すぎ、土産物的な物と思われている節がある。竹工芸品の良さがかえって分からないのかも知れない。

この人は「花工房たかさき」のご主人です。大手自動車ディーラーを定年退職後、奥さんのされているギャラリーを手伝って居られる。この人が作ってくれるかき氷は絶品である。今頃よく食べる氷を砕いた物でなく、大きな氷をくるくる回すカキ氷機(それも電動でなく、手動で動かす)。口の中に入れるとスーと蕩けるのだ。9月いっぱいまで作ってくれるので、是非食べに行ってみる価値はある。それにいい事を教えて頂いた。「毎日、その日に会った人にその日の内に葉書を書きなさい、5年間続けたらあなたの人生が変わるから」と。ご自分のサラリーマン時代の出来事を振り返りながら教えて頂いた。以前紹介した「大学生になった息子に4年間毎日葉書を書き続けている榎本さん」といい、「よく、書き込みをしてくれる74歳のブロガー、小峰ラタンさん」といい、何かやり続けている人はいい味してますよね。

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家庭画報 その2

2006年07月25日 22時04分00秒 | 作品紹介

_ 今日は家庭画報に載った作品の紹介。「波網代ハンドバッグ」 このバッグは、厳選した大分県産の真竹を薄く、細く、割ったり剥いだりしてヒゴを作る、このヒゴ取りが我々竹細工をするものにとっては命だ。単調な仕事の繰り返しであるが、一つとして気を抜くことはできない。優しい手触りのヒゴができた時はもう半分以上成功したようなものだ。次に丹念に丹念に編みこんでいく、二歩進んでは一歩下がる、そんな感じで編むことより目を詰めることが非常に大切である。編み終えたら、縁を付け、持ち手、足などを付けていく。形が出来上がったら本染めに掛かる、染め上げた後、柿渋に漬け込み、漆を塗っていく、最後のうるしの時に白い蝋を刷り込むことで編み目を浮き立たせたり、しっとりとした艶を出す。漆が乾いてから、大島紬で作った巾着を取り付けていく。

あくまで、飾り物でなく実用品としての耐久性や堅牢性、そして見た瞬間に人を引き付ける美しさを追求して作った作品である。私のところでは5年間の無料修理の保証をしている。お客様のせいで何かあった場合でも、無料修理をしている。この安心感が大切なのでは。

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家庭画報

2006年07月24日 21時49分00秒 | 作品紹介

_001 家庭画報ショッピングサロンの表紙を私のバッグが飾っている。家庭画報といえば女性向けの雑誌の中でも一番品位のある本として認知されている。私たち物つくりをするものにとって家庭画報に掲載されるという事が大きな信用にもなるし、目標でもある。まして、表紙を飾ることは「針の穴にらくだを通すより難しい」と言われているような?いないような?

影響力も大きい、早速本で見たと全国から反響が返ってきた。編集の方々も「目先に左右されるのでなく、本物をゆったりとした紙面で伝えて行きたい」というスタンスで本つくりをされている。是非、この本が見てみたいという方はこのhttp://www.sekaibunka.com/shop/ ページにアクセスして本の請求をして下さい。無料で送られてきます。

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記念日

2006年07月23日 19時14分00秒 | ブログ

Hana 私の家の回りに可憐な花が咲いています。花を見るとなんか優しくなるし、ホッとするよね。今日は私にとって待ち遠しい日であった。実は先日、日本橋三越での出来事。「日本の職人展最終日」でのこと、40前後の男の人が私の作品を一生懸命見ている。「奥様にプレゼント?」と声を掛けてみると、その通り奥様へのプレゼントでした。二日ほど前、ご夫婦でチラッと私の作品を見られたそうだが、時間が無くてゆっくり見ることができなかったそうだ。でも、奥様がとても興味を持って見ていたのをご主人は見逃さなかった。偉い! お話を聞いてみると今月23日が奥様の誕生日でレストランでの夕食を予約しているそうだ。23日そのレストランに届くように手配してほしい。奥様に内緒で喜ばせて上げたいそうだ。聞いていて、こちらまで嬉しくなってしまう。男は妻が喜ぶ顔が見たいの!それが一番の幸せなの!きっと、今夜のようなエピソードをたくさん積み上げてこられたご夫婦なんだと勝手に想像している。

この話を私の知り合いのご夫人に話をすると、必ず、「夫に聞かせてやる」。やっぱり、求めるものじゃなくて、二人で作るものだよね。

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プライベートジェット

2006年07月19日 18時39分00秒 | 出張

20060719080345 今年一番の催事のヤマを無事乗り越えることができました。心地よい緊張感を持ちながら日本橋三越、名古屋松坂屋と移動をしてきました。今日は朝早く、6時半にはホテルを出発。8時10分発の大分行きの飛行機に乗らなくてはいけない。降り続く雨は一向に止みそうに無い。7時半に電車を乗り継いで中部国際空港に到着、名古屋名物「味噌煮込みうどん」をお土産にゲートイン。しかし、私を待っていたのは小さな小さなまるで私のプライベートジェットかと思うくらいの小さな飛行機だった。本当にこの雨の中大丈夫なのだろうか? やはり、相当揺れる。心なしかスチュワーデスの顔も引きつっている。「神様は私を必要としているのだろう」無事大分空港に到着。

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職人仲間 5

2006年07月18日 20時00分00秒 | 職人仲間

お蔭様で名古屋松坂屋での「日本の職人展」も無事終えることができました。今回もたくさんの常連さんが顔を出して頂き、本当にありがとうございました。_010_4名古屋での職人紹介も今回が最後です。私の両隣で市松人形の「小島」さん。一週間ずっと座ったままだ。ご本人がお人形のように柔和な笑顔を称えて、ずーと、ずーと座っている。私などは実演であぐらをかいたり、販売に立ったりで姿勢を変えることで気分転換したり足の疲れを緩和しているのだが、この人ほど座り続けている人はいないだろう。以前一度一緒に飲んだことがあるのだが、腰の低い本当に優しい人である。黙々とお人形の顔を削っている、やはり、お人形さんを買われるお客様は心の安らぎを求めて購入されるのだから、ギラギラと脂ぎった職人が作っているより小島さんのような涼しげな方が作っているほうが良いですよね。

反対側のお隣さんは岩手県から来ている吉村さん。鯨の歯を削って、ペンダントやブローチ、置物などを削っている。この人も一日中作業している。準備日も奥さんが飾り_011_1付けをしているのだが、ご本人はお構いなしで歯を削っている。きっとB型ではないだろうか?鯨歯職 人としての顔と、パソコンおたくの顔を持っている。家には50インチのテレビの周りにたくさんのパソコンが囲み24時間自動でいろんなものをダウンロードさせているそうだ。私もパソコンで判らないことを聞いてみるのだが、専門的過ぎるのと東北弁なので良く判らなかった。

最後の紹介は真打登場で、福井県の「船箪笥」の勝木さん。船箪笥とは江戸時代に北前舟など、海路による交易が盛んな頃、船が難破してもその気密性から海水が箪笥の中に入らずに浮かんでいるように作られた物だそうだ。分厚い板に重々しい金具がこれでもか!と付いている。引き出しの中には財産を隠しておけるようにカラクリが施してある。男心をくすぐる作品なのだ。「お客様もきっと中小企_012_1 業のオーナー経営者が多いのではないだろうか?」自分の今までやってきた仕事に対する御褒美として、この箪笥を買われると思う。作品と同様、勝木さんも一目見れば忘れられない風貌をしている。この写真では奥さんを隣にして優しそうな顔をしているが、頭の手ぬぐいを取るとツルツルのスキンヘッド、化粧をした時の歌舞伎役者のような風貌だ。私も始めて見た時は「なるべく近くには行くまい」と心に深く誓ったものだ。

いつか私もこの船箪笥に隠し物ができるくらいになりたいと、自分自身を奮い起こさせる作品だ。

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職人仲間 4

2006年07月17日 22時52分00秒 | 職人仲間

_007_2 このお二人はカップルではない。栃木県の藍染職人「大川」さんとお客様。藍染の浴衣に竹のハンドバッグ、山葡萄の草履、‥‥「歩く伝統工芸」と大川さんはからかっている。この人はお客様に「いらっしゃいませ」と言わずに「こんにちは」と挨拶する。これはデパートでの接客ではちょっと珍しいことである。良く知ったお客様に「こんにちは」と言うのは、全然おかしくないのだが、まったく新しいお客様に「こんにちは」というのは彼の人柄が言わせるのだろう。親分肌で彼を頼っている職人さんはたくさんいる。この3年ほどで藍染めの色目といい、デザインといい、どんどん変わっている。

いつも背筋を伸ばしてピンと立っている。きっとこの姿勢が彼の人生観を表しているのだろう。

20060715192615 前回紹介した山形県「しな織り」の石田さんのところにいる職人「加納」さん。スローライフを地で行っているような人だ。ゆっくりとした話し口、落ち着いた物腰、しな織りという自然素材を扱うには一番適した人かも知れない。私のところのお客様とこの「しな織り」のお客様は大変共通性があるようだ。彼が言うには「高江さんのバッグを持ったお客様に声を掛けると非常に高い確率で買って頂いている」そうだ。普段、デパートに出てこない時は、有機栽培のお米を作っている。彼の作る玄米団子は絶品である。加納米蔵と名前が示す通り、米作りに人生を賭けている。彼のスローライフの生き方がお客様をゆっくり、ゆっくり包み込んでいる。

昨年、私の長男が新潟の高校に学校見学に行ったとき、わざわざ新潟空港まで迎えに来てくれた。本人は「すぐ近くですから何でも言って下さい」と言っていたが、後で地図を調べたら、車で1時間以上掛かる所から来てくれていた。

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トホホのアイポッドシャッフル

2006年07月17日 22時03分00秒 | もんく

Photo_39 松坂屋のお向かいには、いかにもおしゃれなアップルストアーがあり、若いお客でにぎわっている。アップルの携帯オーディオ「アイポッド」は時代の最先端、新しいオーディオシーンを作り出した。私もアイポッド40G、アイポッドミニ、シャッフルと3機種持っている。最後のシャッフルはいつも歩くときに小さくて良いだろうと昨年の松坂屋の職人展のときに、このお向かいのアップルストアーで購入した。昨日突然動かなくなり早速修理をしてもらおうとデパートの閉店後お店にやってきたのだが、購入して1年と三日たっているので修理できないそうだ。三日前に故障していれば無償で取替えなのにほんとにがっかりである。トホホ。私のところでも5年間無料修理の保証をしているが、額面通り、5年できっちり線を引くのでなく、お客様の立場に立った対応をしていかなくてはならない。

しかし、このアイポッドシャッフルは欠陥商品のような気がする。この1年間で4台の交換をした。一番最初は購入後半月でまったく動かなくなりアップルに郵送で交換。また、一ヶ月もしないうちに故障、これは渋谷のアップルストアーで交換。次は肝心のホノルルマラソン中に故障、(このホノルルマラソンに使うために購入したのに) これは今年の1月に名古屋出張の時、今回と同じくこの栄町のアップルストアーで交換。このときは新しい物を貰ったら、それ自体も不良品ですぐ5分で再交換。その後、半年間何事も無く使っていたのだが今回の1年と三日目で‥‥トホホ。もう今回は廃棄する。有料の修理になるといわれたが新品を買う値段と変わらない金額を言われた。ちょっとアップルさん考えないとイケマセンヨ。

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タイムスリップ

2006年07月16日 08時24分59秒 | 出張

20060716061444_1

今日は松坂屋から北へ北へと歩いてみた。栄町を通り越して、市役所、名城公園、そして私が18才まで生まれ育った庄内通りまでやってきた。しかし、昔の面影はほとんど無く、今は高速道路の建設中であった。私が住んでいた所もマンションに変わってしまい、全然わからない。所々に外観は変わってしまったが昔からある商店名を見つけるとホッとした。庄内通りを抜け西図書館方面に歩いた。ここは中学時代、初恋の娘と初めて手をつないで、顔を真っ赤にした思い出がある。その時は「もっともっと図書館までが遠ければ」と思った記憶がある。浄心町まで来て、小学、中学時代によく通った「浄心ハイツ」という映画館を探した。当時は3本立ての二流館で確か70円くらいだったような気がする。映画館の横に会った市場の中のラーメン屋でいっぱい30円ほどのラーメンを食べて午後から閉館まで何度も何度も繰り返し映画を見たものだ。

残念ながら映画館も今はなくなってしまい、隣にあった市場もなくなってしまっていた。風景は変わっていても私の心の中では40年前にタイムスリップした光景が広がっている。

20060716230832

この日の夜は短大時代の同級生と一杯飲んだ。30年ぶりに昔話に花が咲き、気分は完全に学生時代に戻っている。来年も3人で会おうと約束して別れた。

早速、この二人との遣り取りを妻に話したのだが、大笑いされた。

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職人仲間 3

2006年07月15日 21時24分52秒 | 職人仲間

20060715095402 今回は同じく名古屋松坂屋での「職人展」に参加している、籐細工の小峰さん。コミネと書いてオミネと読む。ご夫婦でいつも日本中のデパートに出店されているが、どこへいっても抜群の成績を上げられる。これは一重に、長年培ってきた技術と、若々しい感性と、お二人の人柄の賜物だろう。只今、73歳。70を過ぎてからホームページを作り、ブログも頻繁に更新されている。http://blog.livedoor.jp/sho_omine/ 

大したものだ。この前向きな気持ちが作品にも表れ、「今、何が求められているのか?いつも考えているのだろう!。籐製品でも、古くからあるものだけでなく、今の高齢者社会に合う用に、軽い籐の性質を生かした高齢者向けの介護製品をたくさん工夫されている。日々の積み重ねがどこへ行っても繁盛されている根本であるように思う。私も小峰さんを目標に頑張っていこう!

20060715100550 同じく東京から来ているすだれ職人「謎の中国人?、尾崎さん」。「すだれを編んでいるのだが、手で隠れて何をしているのかわからない。」そんな雰囲気の職人である。しかし、物事に動じることは無く、いつも自分のペースで、周りの人をからかっている。自分の世界を持っていることは職人にとって大変重要なことで、物作りをする上で何が作りたいのか?この基礎の部分がしっかりしていないと作っている作品も魅力の無いものになってしまう。彼の場合は回りに迎合されること無く自分の作品を作っていくのだろう。しかし、遊びでコースターを作っているところしか見たこと無いな!。

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暑い!暑い!蒸し暑い!

2006年07月14日 22時45分00秒 | 出張

20060714082229 名古屋の中心地、栄町に宿を取っている。今日は東の方に歩いてみた。パソコンでブログを書き込んでいたため、出発が遅くなり7時に出発。栄町から千種、今池、池下、覚王山、本山、そしてコアラで有名な東山動物園にやってきた。子供の頃、名古屋で育った私にとって、年に1度か2度母親に連れられて、この動物園に来るのが最高の幸せであった。しかし、暑い!サウナスーツを着て歩いていたのだが、もう、暑さでくたくただ。動物園から戻るときには全身汗びっしょり、日もだんだん高くなり益々暑くなる。   「名古屋の夏は本当に暑い!」

広島の「黒田」さーん、ちゃんと名詞を受け取りました。名古屋のお客様が地下鉄に乗っていた時、隣に座っていた人が私のバッグを持っていたそうです。思わず、「素敵なバッグですね。」と声を掛けたら、「竹工房オンセの高江さんのバッグで広島で買ったものです」と教えてくれたそうです。今度、名古屋に来るそうなので、と名詞を預かったそうです。嬉しいですね。私のお客様同士がバッグを通じて、声を掛け合って下さるなんて。

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名古屋中、指名手配

2006年07月13日 21時47分51秒 | 友人

20060713092355 名古屋松坂屋での職人展が始った。今回は松坂屋のショウウィンドウにこの写真が、地下鉄、JRなどの釣り広告、そして、新聞紙面には私のアップ写真が乗せられている。名古屋中に私の顔があふれている。もう、悪いことはできない。

_137お蔭様で暑い中たくさんのお客様が訪れてくれる。今日も中学時代の同級生「T」さんが尋ねてきてくれた。中学生時代もきれいな娘であったが、35年たっても相変わらずきれいであった。職人仕事に興味があるという娘さんを連れて遣って来てくれた。 若い娘さんはこれからの可能性を秘めてどんな成長をしていくのでしょう?

_009_3 高校時代の恩師も来てくださった。今飯田先生。名古屋弁で言うと「イミャーダ」と言う。イマイイダと言ってはいけない。私たちの中の金八先生である。実際のイミャーダ先生のほうがドラマの金八先生よりまだまだ人間的でもっと味がある。何百人という教え子をすべて覚えている。名前だけでなく、性格や生い立ち、卒業後の仕事、一緒になった相方の事まで知っている、一度、この先生の頭の中を見てみたいものだ。

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新婚時代を思い出して

2006年07月12日 22時21分00秒 | お客様

_117 日本橋三越での職人展最終日、カルフォルニアから来ているという若いカップルが私のバッグを買ってくれた。片言の英語で話を聞いてみると、カルフォルニアから来ていて彼女がとっても私の作品を気に入ってくれて、ご主人もニコニコしながら彼女にプレゼントされたのだ。写真でもわかるように、本当に性格の良いお嬢さんだ。私も彼らたちとの遣り取りが大変印象深く、楽しい時間を過ごさせて頂いた。私のバッグが西海岸の燦燦と輝く太陽の下で笑顔の美しい彼女が持ってくれると思うと楽しくなる。

この若い夫婦を見ていたら、私たちの新婚旅行時代を思い出してしまった。私たちは中南米を3ヶ月ほどゆっくりゆっくり旅をしていた。将来に対する希望と不安を持って。この若いカップルにもきっと素敵な人生が開けていくことを願ってます。

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_120

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アサンブラージュ

2006年07月11日 22時04分00秒 | 出張

Cimg0018 日本橋三越から翌日朝早く、名古屋松坂屋での「職人展」準備のため名古屋に向かった。午前中名古屋から一時間ほどかかるが、知多半島にあるギャラリーアサンブラージュにご挨拶。ご主人は石の作家で大きなものは何十トンというようなモニュメントから、小さな花入れまで作られる。奥様は見ての通り、モデルでもしてたのか?と思わせるきれいな方で、明るくセンスの良い人です。ギャラリーにも彼女の人柄とセンスに引かれて、幅広い客層の方がくつろいでいかれる。是非、知多半島に行く機会があったら立ち寄ってみて下さい。素敵な笑顔の奥さんが迎えてくれますよ。

20060711111722 私のバッグについて、もっと若い方にも楽しんでもらえる使い方が無いかと考えてくださり、「洋服の時はこんな使い方をしてるのよ」とバッグの横にコサージュを付けて「バスケット感覚で持ったら若い人も持ちやすいかも?」。なるほど、なるほど、バッグを作ることばかりで、おしゃれにどうやって使うのかぜんぜん知らないんだ。本当に参考になりました、早速、デパートで売り場でバッグにコサージュを20060711111557付けてお客様に提案してみます。

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職人仲間 2

2006年07月10日 22時12分00秒 | 職人仲間

20060710111450 ちょっと目じりの下がった、山形県「しな織り」の石田さん。しな織りと言ってもほとんど知らない人ばかりだと思いますが、私も彼に出会うまで知りませんでした。シナノキの内皮を裂き、紡いで織り込んだ物、日本の衣料の原点になる織物だそうだ。手間隙が掛かりすぎてしまうため絶滅寸前のこの工芸品をよみがえらせたのは彼だ。目じりは下がっているが、心は熱い。とっても熱い。飲み仲間みんなそうだが、自分の作品を語らせたら1日中でも話す、自分の仕事に誇りを持って作っているのだ。こんな気の会う職人仲間で、いつか海外ででもグループ展ができると楽しいな。

20060710191642 満面の笑みを浮かべて喜ぶ彼女。おかげさまで日本橋三越の職人展もたくさんの方々にお出で頂き、無事終わることができました。彼女には特別ボーナスで隣に出展していた、岡山県の麦わら帽子をプレゼントした。やはり、女の人だ。なんどもなんども鏡を見てあれにしようか?これにしようか?迷うというより、楽しんでいるのだな。頭の中はこの帽子をかぶってどこに行こうか、次から次へと浮かんでくるそうだ。   でも、1週間ほんとうにご苦労様。

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