高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

ミーティング

2010年11月24日 06時04分41秒 | 工房

毎月1回は工房のメンバー全員が集合する。支払いを兼ねた、工房の清掃とミーティング。今回から、各自がこの1ヶ月の間に試作した作品の発表をすることにした。
製作者は、この作品のコンセプトと売りたい値段、製作する途中での疑問点や問題点を説明する。それに対して、他のメンバーから批評をするのだが、思い思いに感じた事を云う。
それぞれにキャリアも経歴も違うし、その作品を使用する時のイメージも違うので、さまざまな意見が出る。
例えば、
1122_006a これは、パン籠と後ろにあるのが小物入れの籠。
製作者本人は
「両サイドに小さな持ち手を付けて、テーブルの上でパン籠の様に使って貰いたい」
ストックのトイレットペーパーを入れたり、また、テーブルの上でワインのボトルを入れたり、・・・・・・など、多目的に使える籠として」
「お値段は※
円くらいで如何でしょうか?」と、
それに対して、いろんな意見が出る
ネット担当のスタッフ達は、籠を製作する側の事は判らないので、かえって消費者目線で、「大きさは丁度良いが、その値段だったら、この縁の仕上がりでは高い!」とか、「もう少し、こうなっていたら・・・・」「こんな使い方をしたら面白いかも・・・・・」と、無責任に好き勝手を言う。
その無責任さが良いのだ。作った側の大変さなど判らないほうが良いのだ。消費者として、お金を出して買うか?買わないか?そんな消費者の意見が欲しいのだから、
また、他の職人メンバーからは、
「骨ヒゴを裏にしたら良いのでは?」
「此処の所に節が来るのが気になる」
もう少し、此処をこうしたら・・・・ああしたら・・・・・などと、同じ作り手の目線でアドバイスや批評が入る。
この籠を作ってきたのは、我が工房のマドンナ、月足さん。
1122_007a 私の中では、つい先日まで、NHKの朝の連続ドラマの「ゲゲゲの女房」役の、松下奈緒とイメージがダブってしまう人だ。

こうやって、本人に持ってもらうと大きさがイメージできますな。
私の批評は、もう少しコンセプトをはっきりさせた商品に、万人に買ってもらえる様な商品よりも、10人のうち、一人の人だけに買ってもらえる様な商品に、もっと、特徴を出して、この人だけに・・と提案できる作品にした方が良い。トイレットペーパーを入れたり、ワインを入れたり、・・・・などと、そんな売り方では売れないな!
値段設定が、中途半端だ。この値段で出して、たくさんオーダーが着たら、対応できないな・・
その他、具体的な製作アドバイスをさせていただいた。

みんなからの意見を如何、消化するか?は、本人しだいだ。
次回のミーティングでどんな形に進化しているか?楽しみだ。

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