昔、私が竹細工を始めた頃は、花籠が全盛の時代で、こんな木型を使って、花籠を作って居た。
作ろうと思う籠の型を作ってもらい、この型に合わせて籠を編みつけて行くのだ。
下方より上方が小さいので、編みあがった時に型が分解できないと、籠から出すことが出来ない!
そこで、真ん中の芯を抜くと、数個に分かれていた部分を取り出すことが出来るのだ。
しかし、こんな特殊な木型を作る職人さんが居なくなってしまった。
木工ろくろをする職人さんは居るのだが、こんな中をくり抜いた型などは、その中でも特殊な技術に為るのだ。
そこで、
自分で型を作ってみることに・・・・・
私の弟子の中でも、一番腕のいい遠藤君が、発泡スチロールを使って型を作って居た。遠藤君の型を見せてもらい
自分なりに作ってみることにした。
作ろうとする形を想像し、厚さ5ミリで輪切りにしたものを積み重ねて作ってみる。
多少の凸凹は、後でサンドペーパーで削り形を仕上げていく。
形が出来たら、今度はこれを分解できるように切っていくのだが、上手くいくか?どうだろう?