高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

嬉悲交々の一ヶ月

2008年01月31日 16時04分14秒 | 工房

この1月は私達に家族にとっても、工房にとっても怒涛のような一ヶ月であった。夫婦喧嘩に始まり、長男の怪我、井戸水問題、深夜に車の故障のため家に帰れなかったり、目まぐるしく次から次への災難であった。しかし、考えてみると、どれも解決できない事は一つも無く、多少のお金は掛かっても全て解決できることばかりである。その、渦中に居る時は大きな波に翻弄されているかのような気がするのだが、決してそんなコトは無い。家族の誰かが、病気をしたとか?事故にあったとか?では無いので、有難いことである。そんな中、工房メンバーの内、お父様を亡くされた方がいる。お幾つになられても、肉親との別れは辛いものである。心よりご冥福をお祈りいたします。

Pim0009 また、良かった事も沢山あった。松坂屋で新規の取引きが出来た事、新しくこちらまで清々しくなるような人であった。工房では、遠藤君が公募展で最高賞を受賞した。彼を見ていると「ウサギと亀」の童話をいつも思い浮かべる。こつこつと着実に休み無く、物作りをしている。こんな彼が少しずつ実績を積んで 花開いて行ってくれることは本当に嬉しいことである。私も竹の学校に在籍中、全国展で大きな賞を頂いた。それが、とても励みになった。これから独立しようという彼にとって、今回の受賞が更なる変化へのきっかけになってくれると良いですね!

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名古屋松坂屋

2008年01月30日 10時36分20秒 | 家族

今年最初の催事「名古屋松坂屋・大九州物産展」も無事終了しました。今年も沢山のお客様に顔を出して頂き、ありがとうございました。私の所では、御住所を頂いているお客様に案内の葉書を出しているのですが、30~35%くらいの確立でお出でいただいている。この数字は販売をした事がある人から見ると相当高い数字らしい。今回は新しく作っていった「携帯入れ」も好評であった。「箸袋」も可愛らしく新鮮に映ったのか、多くのお客様にお買い上げ頂いた。ありがとうございます。

松坂屋に出店した時は、必ずお袋が2回ほど顔を出してくれる。(私の実家は愛知県にある)花篭に活けこむ生花を持って来てくれるのだ。何時も、額に少し汗をかきながら、名古屋駅から歩いてやってくる。もう、80歳になろうというのに元気が良い。夏の催事の時などは家から松坂屋まで自転車でやってくる。(約20キロほどあるのだが、頼むから、自転車で来るのは止めてくれー!) 

まー、元気で居てくれるのが一番ありがたい!昨年は親孝行の真似事と思い、お袋と二人で自転車でウロウロしたのだが、「チャリンコ暴走族」の様なお袋に付いていくのに、こちらの息が上がってしまうほどだ。お陰様で年に2回松坂屋に来ることが出来、お袋と会えるのも楽しみの一つである。

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名古屋事情4 お好み焼き

2008年01月29日 06時40分49秒 | 食べ物

ホットペッパーという雑誌がある。無料で配られている本であるが、その地区ごとの食べ物屋の情報や割引券などが付いている本である。昨日はその本の中から選んで、お好み焼きを食べに行った。鍋島絨毯の田中君、竹炭の飯田君と3人で!しかし、今回は大ハズレであった。店に入った瞬間、「何か活気がないな、ん?」と感じた。2980円で飲み放題付き、(大酒飲みの田中君が居る時は飲み放題でないと割に合わないので)付けたし、サラダ、その日の一品、お好み焼き、焼き飯、アイスクリームのセットのコースであったが、3人で一人前ずつの量しか出てこない。お好み焼きなんか、小さなお好みを3等分して食べるのだ。結局、全然足らないので、追加で各自がお好みを1枚ずつ注文した。がっかりである。

大体、食べ物屋を選ぶ時は失敗することは まずないのだが!今回は大失敗であった。

お好み焼きというと、広島・大阪が有名であるが、案外名古屋にもお好み焼文化は根強い物があると思う。私が子供の頃には町内に1軒や2軒くらいは、おばちゃんが鉄板1枚だけでやっている小さな駄菓子屋、兼、お好み焼き屋さんが必ずあった。近所のオバサンが手軽にできるお店であったのだろう?

私はお好み焼きと蛸せんべいを注文して、鉄板の上で蛸せんべいをあぶり、パリパリにする。せんべいをパリッと割って、その割れたせんべいの形にお好みを小さくきり、せんべいの上に載せ食べるのが好きであった。こんな食べ方をするのは、当時でも私だけであったが!お好み1枚15円、蛸せんべい1枚5円、ポケットに20円入れて、学校から帰るとお好み焼き屋へ飛んでいった思いがある、そんな時代であった。

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名古屋事情3  味噌味

2008年01月28日 09時36分02秒 | 食べ物

今、泊まっている名古屋の「プリンセスガーデンホテル」は値段の割りに広く、フロントの対応も親切なので、何時も名古屋に出張に来た時は使っているホテルである。ただ一つ、気になるのが、ネット環境だ。ホテルのセキュリティーの問題だと思うのだが、ネットでサイトを見ることや、こうやってブログのサーバーに入って記事を作ることは出来る。しかし、ブログに書き込みが出来ない?お客様にホームページの中から返事を出すことが出来ない?など、アレッと思うことがある。パソコンが悪いわけではなく、毎年このホテルに来るとこういった状態になるのだから、ホテルのサーバーの問題であろう。

という訳で、先日ブーフーウー3号さんからの書き込みに返事が出来ないのでこのブログを使ってお返事します。

そうです、名古屋といえば味噌味、「味噌煮込みうどん」「味噌カツ」「味噌おでん」「土手やき」などなど、私が小さい時、「おでん」というと「大きな鍋に竹串に材料を刺し煮込む、鍋の真ん中に赤味噌の壷があり、おでんの具を味噌の壷の中に入れてから食べる」という様な事をしていた。この食べ方は、全国何処に行っても出会うことが無いので、恐らく名古屋地区だけの食べ方なのだろう?

「味噌煮込みうどん」といえば、半生の硬いうどんを御飯のおかずとして食べる。他の地域の人が食べるとびっくりする物である。甘辛い味噌をとんかつにかけて食べるのも独特である。3号さんの書き込みに早速 松坂屋の地下に行って「味噌カレー」があるか探してみた。そして、見つけたのがこれだ。

20080127193856ホテルで御飯は焚けないので、お味の方は大分に帰ってから報告します。

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名古屋事情その2  嫁入り道具

2008年01月27日 08時46分21秒 | 出張

初めて名古屋に出店した業者は必ずといっていいほど「中々、受け入れて貰えない?反応が無い!」などと言う。大都会なのに東京、大阪に比べると地元の人が多く同郷意識が強いのだ。でも、一度心を開いた相手には 本当に良くしてくれる地域性でもある。昔から「大きな田舎」と言われる由縁である。

私どものお客様でもDMの回収率が一番多いのも名古屋である。リーピーターとして買い物をしてくれるお客様だけでなく、「あんたの顔を見に来たのよ!」と言って寄ってくださる。昨日も、昨年お買い上げ頂いたお客様が「内祝いに本物を差し上げたい!」という事で、自分の持っているバッグと同じ物を4個御注文下さった。

名古屋の人は倹約家が多いと言われている、しかし、冠婚葬祭など、ここぞと言う時にお金を使う。有名なのは嫁入り道具などに象徴されている。一台のトラックに乗り切れないほどの量を、ガラス張りになったトラックに載せ、お披露目をしながら運んでいく。祝儀袋を持ちながら、狭い道で対向車と向き合った時は、その祝儀袋を渡して相手にバックして貰うなどなど他県の人が聞いたら目を丸くする様な出来事である。

126_006 昨日の夜は、学生時代からの友人と飲みごとだった。「山の中でログハウスを建て、物作りをしている暮らし」に憧れ、大分の私の家に毎年の様に遊びに来ていた「河野」。「自分でログハウスを建てることは出来ないから」と言って、4駆のトラックにチェーンソーを積んで、「格好だけでもログビルダーだ!」と言っていた、何時も、トンチの聞いた事ばかり言って回りを明るくしていた男だった。13年前、突然、若くして亡くなってしまった。しかし今、あいつが繋げてくれた仲間とお酒を飲んでいる。河野の奥さんと親友夫妻と。あいつが居たら、今回のイタリアのことでも、まるで自分が行った事のようなつもりになって話したのだろうに!

よっちゃん、昨日はごちそう様でした。

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名古屋事情その1 モーニングセット

2008年01月25日 09時09分43秒 | 食べ物

ニュースでは「爆弾低気圧」と呼ばれ、強烈な寒さと風が日本全国を襲っている。松坂屋の催事も例年になく、少ないお客様で、特に日銭を稼がなくてはならない食品業者は大変である。私の所は少ないお客様の中でも、常連さんのお客様のお陰でまずまずである。感謝、感謝である。

朝起きて、寒そうであるが気を引き締めて6時にホテルを出て、朝歩き。今日はあまり寒かったので、歩くのでなく最初からジョギングをして体を温めた。しかし、手が寒くて途中のコンビニにより手袋を購入。ホテルから南に桜通りまで出て、桜通りを西に!目の前には名古屋駅方面の高層ビルが立ち並ぶ、数年前とは全然景色が違って、近未来都市の様相をしてきた。伏見の交差点の陸橋を登りながら、30年前を思い出した。

当時、レストランの店長時代、お店が終ってから、親友恵文さんと飲んで、50ccバイクに二人乗り、この歩行者用の陸橋をバイクで疾走していた。(自転車が上がれるようにスロープが付いている。)今考えると、酔っ払い運転で二人乗り、尚且つ、歩行者用の陸橋をバイクで走り抜けているのだから、よく、警察に捕まらなかったものだ!若い頃のエネルギーが爆発だな。  そんな事を思い出しながら名古屋駅の新しく出来たルーセントビルまで来ていた。

ホテルに帰るまで、気がつくことは喫茶店が沢山あることだ。その数たるや、並みの多さではない。恐らくコンビニの数の3倍くらいはあるだろう。自分の回りのコンビニから想像してもらうと判り易いかも知れない。こんなに沢山あっても、やっていけるのだろうか?と不思議であるのだが。

どの店にもモーニングセットがある。元々、名古屋ではどの時間帯でも、コーヒーを注文するとピーナッツとか、あられが付いて来る。モーニングセットになるとこれが凄くなる。コーヒーの他に、小倉トースト、サラダ、ジュースが付く所があったり、おにぎりに味噌汁が付いたり、凄い所ではお寿司やうどんが出る所まで在ると言う。これが喫茶店のモーニングセットで300円代で食べれるのだ。近所の人は朝ごはんを毎日喫茶店で 家族ごと食べるという家庭もあるそうだ。「アンビリバボー!信じられない!」と思うでしょ?でも、ホント、これは名古屋の特徴である「おまけ文化」の一コマである。

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松坂屋 初日

2008年01月24日 09時01分48秒 | 出張

123_004 今日から、松坂屋での「大九州物産展」が始まった。残念ながら、朝からの雨のため、お客様の入りはイマイチ、イマニである。職人展と違い食品が一緒になる催事では、食品の通路などは通るのにも一苦労するはずが、今日は向こうまで見通すことが出来る。そんな中、私の所は常連のお客様や、知り合いの人などが来てくれ一日中接客できました。「人が集まっていると、人が寄り付いてくる」モノで、常連さんとワイワイやっていたら、通りがかりのお客様が波網代のバッグを買って下さった。ありがとうございます。

ちょっと嬉しいのは、半年振りにお目にかかる方ばかりなので、来る人来る人が「スッキリしましたね!」とか「痩せましたね。」と声を掛けてくれる。毎日会っていると変化が解らないが、久しぶりに会うと目に付いてくれる。昨年の10月から比べたら、10キロくらい減っていますから。

松坂屋の向かいには「アップル・ショップ」隣には「ナイキ・ショップ」がある。昨年5月に大阪のナイキショップで購入した「アイチューンナス」(靴の中にセンサーをいれ、アイポッドに連携したレシーバーで、歩いた距離や時間、カロリーなどが解るシステム)がセンサーの寿命で買い換えなくてはならなかったので、もう一度、2軒のお店に行き買い揃えた。また、明日からウォーキングの友が復活した。

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名古屋松坂屋 準備日

2008年01月23日 05時55分58秒 | 工房

朝、起きたら一面真っ白、雪景色である。雪道を高速に乗って空港へ。山間部を抜けると雪は雨に変わり、いつもの景色に戻って来た。9時には空港に着きチェックイン。今年から、ANAでもJALでも、2次元バーコードを携帯にダウンロードして、簡単チェックインが主流になってきている。インターネットでチケットを買うことが多くなったため、購入後携帯にバーコードを転送と選ぶ。すると、携帯にメールが届き、そのメールの中のバーコードを まず、持ち物検査をするところで携帯をかざす、後は登場ゲートインする時にもう一度携帯をかざす。これでOKだ。便利になった物だ。

名古屋に付いて取り合えず荷物をホテルに預けたのち、松坂屋にやって来た。松坂屋は良いお店なのだが、この「九州展」の時は、私の所の展示スペースがホントに狭い。何時も、姿見を何処に置くか?今回はこれは出すまいか?実演することも限られてくる。何とか工夫して、5時までに飾り付け完了。今日からの1週間の出張で暴飲暴食しないよう気を付けないと、せっかく此処まで減らしているダイエットの効果が元の木阿弥だ。「よーし、頑張るぞ!」と深く心に誓った所に「ニター、」と笑っている指に短いアイツが立っている。20070221222320 そうです、久留米の鍋島絨毯の田中君が立っている。「高江さん、名古屋の美味しい所へ連れてって下さいよ!」と、結局、初日から、名古屋に行ったら定番の「夜来香」の餃子を食べに行くことになった。二人で餃子を4人前、かに玉、マーボー豆腐、堅焼きソバ、それにビールを大瓶5本も食べてしまった。これから1週間、アイツには近寄らない様にしようと深く心に誓った。

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速報!

2008年01月23日 04時38分46秒 | 工房

昨日の夜、珍しく工房メンバーの遠藤君から電話が掛かってきた。突然の夜の電話というものは大抵良くない事が多いのだが、今回は違った。毎年、1月に「暮らしの中の竹工芸展」というコンクールがあるのだが、そのコンクールで金賞の「県知事賞」を遠藤君が取ったのだ。 おめでとう!オメデトウ!

昨年、鷹の獲物を入れる「餌ふご」を作った時の技術を活かして製作した花篭が最高賞を取ったのだ。もう直ぐ独立しよという遠藤君にとっては良い経歴になるし、賞金も入る。今は、出張先なので作品の写真をアップできないが、帰ったら改めて、アップしたいと思います。まずは ホントにオメデトウ!

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ペット用ホットカーペット

2008年01月22日 05時12分30秒 | 工房

いよいよ、今日から今年最初の催事のスタートである。朝の飛行機で名古屋に向かう。正月から続いていたバタバタ騒ぎはどれもこれも、綺麗に収まった。人間とは可笑しな者で渦中に居る時は なかなか外が見えない。収まってしまえばどれも大したことは無いのに、その時は大変な事に思えてくる。何度繰り返してもそう簡単に達観することは出来ないな。

夫婦喧嘩は長男の突発事故で何処へやら、長男クルムは今回のことが自分の内面を探る良い機会を貰ったようなものだ。本人も明日から新潟に戻っていく。井戸水の大騒ぎも、水中ポンプの位置を10メートル下げ、もしもの時の予備タンクを設置することになりそうだ。それと、今回の単純ミスの積み重ねが今回の大騒ぎになった事により、もう一度、水、火の元、電気などの最終確認を工房全体で再認識する機会になった。ほんと、今回は良い経験をさせてもらった。

1_002 昨日は「大寒」寒い日が続く、最近の私の一番のお気に入りはこの50cm角のペット用ホットカーペット、年末の工房忘年会で当ったものであるが、我家の猫に丁度良いと喜んでいた、ところが猫は一度も使うことは無く、私が朝早く?(夜中かも?)テレビを見たり、パソコンを使ったりする時にこのホットカーペットが実に暖かくて良いのだ。特にこの大寒の寒い時期には、一番のお気に入りである。足の先が暖かいと、すごくリラックスする。寒い部屋に居ても充分である。体の方は服を着込めばそんなに寒さは感じないが足先が冷えているとしみじみ寒さを感じる。たった、50cm四方を暖めるだけなので無駄は無い。小さな石油ストーブと小さなホットカーペットがささやかな今の幸せ!

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初荷!

2008年01月21日 06時45分52秒 | 作品紹介

116_0081 井戸のバタバタで振り回されたこの二日間、しかし、そんな事とは関係なくどんどん仕事は進んで行く、今年最初の催し、名古屋松坂屋での「大九州物産展」の荷物の出荷である。一年で最初の催事というのは、毎年の事ながら緊張する。何となく一年を占うような気がするからだ!

テレビのニュースでは株価が下がり、景気はどんどん悪くなるだろう?などと、暗い観測ばかりをコメンテーターが言っている。こんなことばかり言うからますます先行きが不安になって、消費にブレーキが掛かるのだ。規模を大きくすると、こういった不確定要素をモロに影響されることになるのだが、中身のしっかりした、本物のお客様との関係をしっかり作って行けば、あまり影響されないと思っている。

昨日、先日「再生」でhttp://blog.goo.ne.jp/takae_1/d/20080115

修理したお客様から、喜びと感謝のお電話を頂いた。「何時も、このバッグばかり使うんです!今回は、また新品同様にした貰って本当にありがとうございます!」と、こちらの方こそありがとうございます。  嬉しいですね。手を掛けて、こちらの気持ちが作品を通じて相手に伝わっているのだから。

119_0121

この作品も名古屋のお客様から注文頂いた籠である。ご主人とお寿司やさんをされていたそうだが、数年前に、ご主人が亡くなられたそうだ。そのご主人が竹篭が好きで、お店にも良く飾ってあったそうだ。最初はその飾ってあった花篭を修理してあげたことからご縁が出来た。今回、「びく型の小さな花篭を!」という事で黒竹で掛け花を作った。一つの花篭を飾るにも、人それぞれの思いがある。この掛け花篭を見るたびに、元気な頃のご主人との思う出が、懐かしさが、優しさが、力を与えてくれるのだろう。

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試練 その後1

2008年01月20日 10時21分57秒 | ログハウス

昨日、朝から井戸屋さんがやって来て、水中ポンプを引き上げ。ポンプを上げるのにもユニックなどの機械が要る。人力ではとても上げることは出来ない重さである。

119_0031深さ41メートルの所に水中ポンプは下がっていた。ポンプのモーター自体は異常は無い。やはり、地中の中で底が抜けた様な状態になっているのかも?知れない。

取り合えず、後10メートルほどポンプの位置を下げて汲み上げた水をタンクに貯める方法で様子を見ることにした。井戸屋さんが言うには、「このまま行っても、タンクにも水が溜まらないかも知れないな?」と。もし、その時は新たに場所を移して掘り直さなければならない。お金も相当な額が掛かる。しかし、水が無いのでは生活できないので、最悪の時は「新車を買った心算で!」と腹をくくっている。

119_0091 本格的なタンクを据え付けると、それも結構な値段になるので、「タンクを置いて間に合うのか?新しく掘り直さなければいけないのか?」簡易タンクを置いて1週間ほど様子を見ることにした。ところが、簡易タンクから配管をつないで見ると、何処かで水が漏れているように水が送られていく。それで、慌てて点検してみると、一箇所、水抜き栓からとうとうと水が流れ出している。「アッチャー!」これが原因で24時間水が出しっぱなしになっていたことが原因だった。恐らく、このコックを閉めれば今までの状態に戻るはずである。「何てこったー!」「地下水が抜けていたのでなく、俺がヌケていたのだ。アホ!」

まー、しかし、水量が不安定な事も確かなので、タンクに貯める方法が出来るのであれば、二重の安全策として、本格的なタンクを据付、台所など、飲み物に直結する部分は地下水をそのまま、後のお風呂とかトイレ、洗濯などの生活用水は貯水タンクから取るようにしようと思っている。少し、高い勉強代に付いたが トホホ

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試練!

2008年01月18日 07時22分00秒 | 家族

昨日の夕方から、水が出なくなってしまった。突然出なくなってしまった。15年ほど前にボーリングしたのだが、その時は「100軒分くらい生活できるほど水量はありますよ!」と言われ、水が出たときは妻と抱き合って喜んだものだ。しかし、地面の中で何が起こっているのか?地殻変動が起きているのか?地中を怪獣ゴモラが通って我家の水脈に穴を開けたのか?皆目判らない。ただ、昨日の夕方から突然枯渇したのだ。

慌てて、15年前に掘ってもらった井戸屋さんに連絡した。井戸屋さんは簡単に考えていた様で「恐らくポンプの電気系統が悪くなったのだろう?」くらいに思っていたようだ。電気屋さんが来て、テスターでテストするが電気系統に異常なし、渇水ランプが点滅しているので水位が下がったのだと言う。現在45メートル付近に水中ポンプが入っているのだが、その深さまでも水位が無いと言うことか?「えー、マイッタ!」井戸屋さんも「45年掘っているが、こんな突然枯渇するのは初めてだ?」と首をかしげている。地面の中の事は神のみぞ知る。

水が出ないのでお風呂はもちろん、炊事,洗濯、はたまた水洗トイレなのでトイレにもいけない。取り合えず、妻の実家に行き、お風呂と晩御飯を食べてきた。工房も臨時休業である。明日は間に合わせで井戸屋さんが500リットルのタンクに水を入れて持って来てくれる、当面、あと10メートル現在の水中ポンプを下げ、様子を見ることにした。それでも、水が出ない時はもう一度ボーリングし直す事になる。「目まいがしてきた。」「神も仏も無いものか!」と、しかし、1時間もすると呑み込めるものだ。「年の初めにこんな事があるのは、今年も頑張りなさい!」と天からの試練というか、エールの様な気がする。「誰かが病気や事故にあった訳では無い!」「神様は乗り越えれる人にあった試練を与えるのよ!」かえって、こんな事があると何気なく使っている水や電気のありがたさに気付かさせてくれる、家族全員で困難に向かっていける、などと良いこともあるのだ。

「よーし、今年も頑張るぞ!」

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パッチワークの箸袋

2008年01月17日 14時48分35秒 | 作品紹介

116_0021 正月明けで段々とエンジンがかかって来た。ネットの方でも、お箸の注文が好調である。是非とも、お奨めしたいのが、「マイ箸にマイ箸袋」。

昨年、この箸袋を試作することになったのだが、最初は既製品を買ってきて、名入れ箸の横において、箸を買って頂くための援助ツールとして置いてみようか?と考えたのだが、工房のメンバーから「やはり、工房手作りの箸袋を!」と熱い熱い要望がでた。簡単に2枚の布を三角形に縫い合わせて作るつもりであったが、竹のバッグに使っている大島紬のあまり布を使ってパッチワークする事になり試作してもらった。

116_0121 こういった事になると妙に張り切るのが、昨年から入社した「k」さん。何時も、「エヘヘヘヘ、」と笑っている。「ニコッ」では無い、「エヘへへ、」である。彼女は凝り性らしくパッチワークの組み合わせを考えたり、絞りのワンポイントを持ってきたり、また、「工房オンセのタグが116_0141入っていた方が良い」などと、いろいろアイデアを出してくる。「えー、そこまで考えて無かった!」というのが正直なところであるが、良いものが出来ることは万々歳である。

まずは、今年最初の名古屋松坂屋での「大九州展」でお披露目、お値段は2100円である。これが50枚ほど皿に並べられた所を見るとホントに可愛らしい。

ネットでも、数量を限定して、5種類くらいづつ載せてみようか?と思っている。

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再生

2008年01月15日 03時45分58秒 | 竹細工作業工程

祭日ではあるが、急ぎの注文に対応してもらうため、工房の「井和丸」君が朝から染色にやって来た。私は年末に修理で送られてきたバッグの修理と染色、漆塗りをする。私の工房では「5年間、無料修理保証」ということをしているが、竹のバッグではっきりと無料修理を唱っている所は他に無い。本来は5年と期限を切らなくても良いのであるが、印刷物としてお客様に保証書を渡す以上、期限があったほうが誠実だと考え期限を切った。でも、実際には5年以上たった物でも、実費での修理は何時まででも致します。

今日、修理したバッグは6年前に御買い上げ頂いた作品で、大変気に入って頂き、ほぼ毎日お使い頂いているそうだ。工芸品の良い所は、手直しをして何時までも使っていただける事、使うことによって使い手さんの歴史が刻まれていく事、そして、再生されて、ますます愛着が湧いてくる事など、ちょっと、手前味噌か?

随分使い込んで頂いたため、大島紬で作った巾着の部分が磨り減り少し破れてしまった。この部分は新しい大島と交換することにした。バッグの方は角の部分が何箇所ヒゴが傷んでいたため、差し替え。全体に太陽光線のお陰で焼けてしまっていたため、もう一度染色と漆を掛けなおすことにした。そして、漆を塗り終わったのがこれだ。なんとも、美しい!

114_003 漆を掛けながら、一人微笑んでいる。手を掛けた物は可愛いのだ。また、このバッグが送り返されて来た時、お客様はきっとびっくりするだろう!などと考えると楽しくなる。これからも長い長いお付き合いをしていかなくては。

114_0041

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