高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

岡崎先生とミーティング

2007年06月30日 06時40分00秒 | 工房

6_001 今回の大分帰省はタイトなスケジュールである。妻に言わせると「5泊6日のお帰りだね!」と言う。実際は5泊4日の内容だからますます忙しい。県外県内からのお客様も多く、イタリアの会議、工房の月一回のミーティングなどなど溜まった事務仕事をこなすのと、寝る間も無いほど忙しい。

そんな中、岡崎先生が片道30キロの道のりを50ccバイクでやって来てくれた。もう、75歳なのに大丈夫?元気が良い。岡崎先生の作品は、顔の威喝かしさからは想像も出来ない繊細な花篭、盛り篭などを作られる。60年にも及ぶ竹細工の技術には本当に感心させられる。「微塵編み」と言う編み方が岡崎先生を代表する編み方になるのだろうが、細い細い巾0.5ミリほどの長ヒゴを縄目によりながら、ラセン系に編み上げていく、透かし編みの高度な技術が居る編み方である。今は、この微塵編みを受け継いでいる作者は居ない、先日から、うちの工房の遠藤君が微塵編みを教えて貰っているが、岡崎先生自身も「今の内に、この技術を若いものに伝えて置きたい!」と仰る。

「散歩がてら、ちょくちょく遊びに来るぞ!」と言って、バイクに跨り、元気に帰っていった。

6_002 午後は恒例の月一回の大掃除とミーティング。今年は新人さんが3人増えたので、総勢18人とだんだん大きくなってきてしまった。全員が一人1台の車で来ることになるので、内の駐車上にも我家の分も入れると20台ほどになる。

このミーティングの時だけは全員集まるので工房も賑やかになる。ミーティングで現状を報告し、全体の方向付けの決定を説明していく。お客様の声、何が求められているのか?何処にクレームがはいっているのか?などなど、その部分が人ごとになってしまうと、作品の質はどんどん落ちていってしまう。一番大切な事で、これが出来なければ生き残っていくことは出来ないと思う。具体的に、「誰々の、この作品のここが悪い」などと、本人は少し聞き難いかも知れないが、一人のミスでなく、全員が気を付ける具体例として話している。みんなの意見を吸い上げ、少しでも工房が良くなる様にしていきたい、「工房オンセ」は私個人の者でなく、全体で作り上げていると思っているのは私だけだろうか?

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ミラノのパフォーマンス

2007年06月29日 08時16分45秒 | 海外事業展開グループ

07_053 前日まで2週間の出張を終え、翌日16時から「海外事業展開グループ」の会議であった。ほぼ、イタリア行きの骨組みは決まり、今は肉付け作業に入っている。タイムスケジュールを追いながら、DM、カタログ、ポスター、装飾品、海外輸送の手配、関税のATNカルネ、旅券の手配、会場レセプションの食事、お酒、通訳等など、準備することは山ほどある。しかし、よくここまで漕ぎ着けたものだ。大方の目処が立ったので、今日は会議後、「暑気払い」と称してみんなで一杯することになった。

そこへ、出店メンバーではないが、県の職員の「K」さんが一緒に参加した。彼はかねてのブログで紹介したこともあるが、実に話すことが面白い、脚本家というか?誇大妄想的?本人も話しているうちに、自分で考えたことか?現実か?判らなくなってしまうほど、話に引き込まれてしまう。今回も、

ミラノでただ、作品を見せるだけでは詰まらんて!行くんだったら、遊んでかなくちゃ、思い出に残る事をしてこなくちゃ!由布さんがミラノの石畳にゴザを引いて、竹を足剥ぎしたら、ヨーロッパ人は度肝を抜くよ!「それを見て、やっぱり、人間は猿から進化したのだ。」と考えるよ。大橋君と高江さんは白装束で「四海波」の大きな物を二人で編んで、おもむろに出来上がった頃、由布さんが「カー!」とか言いながら榊を振ってお払いをする。その篭に花を投げ入れると、ミラノの人は一瞬どよめき、「ホー」と言う。毛利さんは壁から大きな和紙をぶら下げ袴姿でたすきをして、「書」を書き出す。

07_057 話は止め処もなく続いていく、聞いている大橋君なども何度もうなづき、もう完全に彼の話術の中に嵌っている。会場でのパフォーマンスに留まらず、近くの大学や小学校に出前で「竹細工教室」「竹トンボ教室」などしてはどうか?イタリア大使館にアプローチしてなど、中には現実味のあることも言う。みんなもその気になり、会は盛り上がっていった。

ほんと、せっかく行くのだから、一生の記憶に残るような事をやってこよう!格好をつけなくても良いから、イタリア人の中に「東洋からこんなやつらがやって来た!」と印象に残るようなパフォーマンスをやってこようとみんなで確認した一夜でした。

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先生

2007年06月29日 07時34分06秒 | 工房

07_049 名古屋から、小学校の恩師である「服部先生」が工房に来てくれた。小学5年、6年の時の担任をしていただいた。ワンパクだった私にも目をかけて下さり、40年経った今でも良く覚えていて下さる。一番の思い出は卒業前の謝恩会で、クラスごとに出し物をするのであるが、その時の劇の企画から脚本まで私に任せて頂いた事だ。「おだてりゃ、豚も木に登る!」のように、いたずらばかりしていた私も任された責任の重さに本当に一生懸命取り組んだ記憶がある。劇の司会も勤め、1000人近い観衆の前で最後までやり遂げた時は今でも忘れない。07_052 40年の時を越え、今度は九州の私の工房でお会いできるとは夢にも思いませんでした。体の大きさは大、小が逆転して、もう80歳になられた先生は小さくなって居られたが相変わらず、40年前の子供の時の私を見るような優しい目つきをされていた。

娘さんと二人で3泊4日の旅、別府温泉と湯布院温泉でゆっくりとした旅を親子で満喫されて、最終日に工房に来てくれたのです。本当に遠いところありがとうございました。

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寿がきやラーメン

2007年06月28日 07時12分00秒 | 食べ物

07_032 名古屋名物といえば、きしめん、味噌煮込みうどん、味噌カツ、ういろ、手羽先などなどが有名であるが、私など学生時代に名古屋で育った人間にとって、懐かしい味というと、この「寿がきや」のラーメンである。名古屋人以外から見て、決して美味しい味では無いかも知れない?しかし、学生時代を名古屋で育つと「刷り込まれる」というか?安い値段で小遣いで食べることの出来るおやつ感覚のラーメン、私が中学時代普通のラーメンが150円くらいしていたときでも、寿がきやのラーメンは確か、60円くらいだったと思う。07_034_1 乳白色のしゃびしゃびしたスープに少し伸びたような柔らかい麺。それと特に印象的なのは寿がきやの胡椒である。ホワイトペパーを此れでもか?とかけて食べるのである。色は豚骨系であるが味はかつおを使ったような和風だしである。子供の頃「寿がきや」のラーメンは蛇でだしを取っていると言われていたが、その真意は定かでない。昔、名古屋駅にあったお店は女性専門のお店だった。ラーメンとあんみつなど甘党のお店として遣っていた。

今は「ラーメン道」などと、小難しく、うん蓄を語りながら高級食品になった凝ったラーメン店が多い中、「寿がきや」のラーメンは今でも280円と庶民の食品として根付いている。名古屋に帰ってくると、無性に食べたくなるのが、この「寿がきやラーメン」と「山本屋総本舗の味噌煮込みうどん」である。是非、名古屋に来た時は食べて見て下さい。大の大人がネクタイをして入ると何となく恥ずかしい気持ちがする。

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三重県 椿庵

2007年06月27日 10時14分10秒 | 出張

07_019_1 名古屋に移動してきて、駅前の「名鉄グランドホテル」に宿を取る。東横インなどより一回り広い部屋で落ち着いた雰囲気のホテルである。駅前の利便性からこのホテルはちょくちょく利用している。14階の部屋に泊まったのだが、窓を開けると(窓が開くこと自体が不思議だが?)よく、アクション映画の場面ででてくる、配管を通じて他の部屋にいったり、飛び降りたりする場面が思い出された。

名古屋から三重交通の高速バスに乗り、小一時間。四日市インターを過ぎた次のバス停「菰野東」で下車。器ギャラリー椿庵は国道から20分ほどあるので、ギャラリーのお嬢さんに迎に来て頂いた。彼女もフェルトのバッグを作る作家さんである。

07_024_1 こんもりとした森の中に開かれた別荘地の一角に「器ギャラリー椿庵」がある。街中のギャラリーと違って、お店の周りの鮮やかな緑と、落ち着いた野花が印象的だ。交通の便の悪い所なのに沢山のお客様が来られているのは、オーナーの河端さんが「良い物だけを自分で見て、選んで、紹介したい!」この姿勢を貫いているからだろう。裏山には、猪、鹿、蝶のほかにも猿も居ると言う。耳を済ましていると狼の遠吠えみたいな声も聞こえる?「野犬でも居るのですか?」と聞くと「あー、あれはお隣の大きな犬の遠吠えです」と。

07_029 お客様との遣り取りも実に楽しくて、私も一日中、笑いっぱなしであった。このお客様たちとワイワイガヤガヤしながらあっという間に夕方になってしまった。最後に「写真を取らせて下さい」とお願いすると、「三重県の恥を撮るんかい?」とまた、大笑い。

三重県から名古屋に戻るバスの中、新宿伊勢丹の担当者から電話が入った。8月15日から始まる催事の広告用の作品を送ってあったのだが、「昨年載せた作品を似ている」と上司からダメ出しがあったそうだ。他の作品を送ることになったのだが、明後日朝の撮影に間に合わせるには、九州から送ったのでは間に合わない。困った。(この電話が入った時間がもう18半を過ぎていた)無い知恵を絞って、椿庵さんに電話、こちらに来ている作品を急遽、送っていただく事で何とかなった。 やはり、広告に写真が出るのと出ないのではお客様の来かたが全然違いますもんネ。 椿庵さん、御無理を言って済みませんでした。

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名古屋顔と アイ ヒャブ ア ペン

2007年06月26日 07時51分45秒 | 出張

横浜高島屋での催事は最終日は「山田さん」にお願いして、私は18時20分の新幹線で名古屋に移動。高島屋には年2回やって来ている、3月には「大九州物産展」で催事場へ、6月は7階の特選売り場になる。どちらも良く売れるのだが、特選売り場のほうが断然、確立が良い。(お客様の人数の割りにお買い上げいただく確立が高い)、今日も名古屋に移動する前に良い出会いが在れば?と思っていたらトントントンと高額なバッグが売れて行った。ありがたい事だ。

17時過ぎに高島屋近くのチケット屋に行き、名古屋までのチケットを購入、直接JRで買うより700円くらい安いのだ。たかが700円と馬鹿にすることなかれ。駅弁1っ個買えるのだから。

新横浜で缶ビールを買い込み、新幹線に乗り込む。名古屋まで1時間半ほど、2週間の出張の疲れも溜まっており、缶ビールの酔いと新幹線の揺れでアットいう間に眠ってしまった。ふと、気が付くと名古屋到着の直前であった。危ない、危ない。

07_021_1 名古屋に着くといつも最初に感じることは{名古屋顔}?。名古屋地区は独特の経済文化圏を持っている。今、日本でも一番元気のある地域として、本屋などでも「元気な名古屋」が特集されている。独特なのは文化だけでなく、「顔」にも独特な表情があるのだ。あまり、彫の深くないのべっとした顔つきなのだ。私は18まで名古屋で生活していたのだが、東京や博多などに行くと彫の深い綺麗な人が多いことにびっくりしたものだ。中部地方だけで文化が完結し、他所の血が入りにくく長い年月の間に煮詰まっていったのだろうか?または、味噌食品に代表される食文化の積み重ねにより、少し扁平的な顔になってきたのだろうか?このことについて書いている本はまだないが、恐らく、他県から来た人は感じている事と思う。

ついでに、名古屋地方だけ英語まで名古屋弁になる。中部地方では I have a pen。を アイ ヒャブ ア ペン と教えられる。私はこれが標準語と信じて30数年思っていた。が、結婚して、妻に「ヒャブ」って何!と大笑いされた。しかし、このヒャブは私だけが使うのではなく、私より10歳以上年下の従兄弟も使っているし、友人ほとんどが アイ ヒャブ だ。名古屋地方で育った人は名古屋意外では決して アイ ヒャブ と言ってはいけない!必ず、笑われますぞ。

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横浜高島屋

2007年06月25日 05時52分24秒 | お客様

横浜高島屋7階、特選和食器売り場。もうこの売り場に来るのも6年目になるのか?ここはデパートとの間に、昔から取引のある卸問屋が一軒入ってくる。その分私どもの取り分は少なくなるが、それ以上に良い事がある。朝は10時半に出勤、ゆっくり昼食休憩も取れ、18時半頃にはお客様の具合を見て後はお任せ。先日までの渋谷東急東横店の21時閉店と比べると天国と地獄の違いがある。

07_010_1 私の世話をしてくれるのが、この人、「山田さん」。飄々とした風貌と性格の人だ。やはり、東北出身の人なので話し言葉は聞き取りにくい。趣味は卓球。仕事の事よりもアフターファイブの卓球のことの方が頭の中の大部分を占めている。この人のお陰で私がゆっくりと殿様のような気分でお仕事が出来るのである。ありがたいことです。

07_005 横浜にも沢山のファンの方が居て下さる。その中でも逆に私もこのお客様の大ファンになっている人が居る。最初は相模原伊勢丹でお客様になって頂いた若い御夫婦です。今は横浜に引っ越して、私が横浜に来た時は高島屋に顔を出してくださる。今年は3人目の赤ちゃんを胸に抱いてやって来て下さった。

Photo_65 何時見ても心を和ませてくれるカップルである。一番初めにポシェットを買って頂いた時は翌日、小さな小さな子供が背中にポシェットを担いで、何とも微笑ましい光景であった。(この写真は5・6年前の写真です。)

その子がもう大きくなり、男の子ばかり3人を連れてやって来てくれた。両親のカップルが素直な方なのでこの子達は決して間違った方向に進むことは無いだろう。周りの空気を和ませてくれるのは、このカップルの優しい気持ちが伝わってくるからだろう。横浜に来る度にお会いしたい御夫婦だ。

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横浜街歩き

2007年06月24日 05時39分04秒 | 出張

20070623082426 今日はホテルを出て、根岸森林公園を過ぎ、山の手の住宅街に入った。高級住宅街。一軒一軒がお金持ちそうな造りの家が並ぶ、駐車スペースにもベンツやBMWなどの高級車が多い。一山越えて本牧通りに出る。洒落たレストランが続き本牧の新しい商業集合施設を越え、どんどん歩いていく。ホテルを出て8キロくらい来た頃、今日のコースで一番きつかった「ワシン坂」に到着。この坂を上り切ったら「港の見える丘公園」に着く。結局今日は11キロを1時間50分かけて歩いた。アップダウンがあり、汗だくになって丁度良い運動になった。

考えてみると、一昨年ホノルルマラソンに参加した時は42キロを7時間20分掛かってしまった。今日のペースで歩けば42キロを7時間で完歩することになる。そんなことなら、次回ホノルルマラソンに挑戦する時は最初から最後まで歩き続けた方が良いかも?

20070623090237街の中のすべてのバス停に高さが1.5メートルほどのコカコーラゼロのポスターが張ってある。横浜中のバス停にこれだけ宣伝するのも大変だが、恐らく日本中にこのポスターが貼られていることだろう?膨大な広告宣伝費を使って先行しているペプシ・ゼロに巻き返しをしようとしているのだろう。ちょっとふざけたポスターであるが、これだけの物量で攻められてしまうと、刷り込まれて来るというか?自動販売機でボタンを押すときにコカコーラ・ゼロを押してしまいそうだ。

20070623191424土曜日で仕事のほうも沢山のお客様に来て頂いている。7時で実演を切り上げ、映画を見に行った。「ダイハード・4.0」特別先行ロードショウ。不死身のマクレーン刑事がサイバーテロ組織と戦うのであるが、あまりにもブルース・ウィルスが強すぎて吹き出してしまう。先日見た、「007カジノロワイヤル」に比べると、リアリティーがなさ過ぎた。まー、アクション映画なのでこれで良いのか?

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新宿ホルモンと横浜闇市倶楽部

2007年06月23日 06時54分51秒 | 食べ物

私は自他共に認める焼肉好きだ。出張に出たときに美味しい焼肉屋を探すのが趣味だ。焼肉屋探しには力強い相棒が居る。こいつだ。20070516204531_1 

「焼肉好きの翻訳家」の名紙を持って徘徊するこの男、鈴木だ。しかし、いつも、こいつと焼肉屋に行っても割り勘で二人で2万円以上掛かってしまう。なんか?損だな。と、いつも思っている。2年前、横浜に来たときもこいつと、まず、居酒屋で軽く一杯、その後、横浜駅そばの「豚の珍味専門店」でもう一杯。その後、長者町の「闇市倶楽部」にやって来た。そこでも、二人で2万円。何でこんなに掛かるのか?不思議でならなかった。

20070622201717 今日の朝のウォーキングで、移転していた「闇市倶楽部」を見つけた。「今日は一人で行ってみよう!」とやって来たのだ。

私は赤味の肉よりも内臓系のホルモンが好きだ。まず、ホルモンの3種盛り合わせ、キムチ、生ビールを注文。 「旨い」。以前新宿ホルモンに職人仲間と行った事があるが、それは、噂負けであった。素人のミーハーを目当てにしたお店であった。その点、この横浜闇市倶楽部は大人のホルモン好きに対応できる店である。断然、こちらの勝である。

ホルモンの次に頼んだのが「子袋3種盛り」子袋とは豚の20070622195556  子宮や卵管の事である。私はこの子袋が好きでこれが鮮度良く提供できるか?どうかで店のランクを決めている。なんと、子袋も出産豚と未経産豚に分けられる、それぞれと卵管の元の部分で「3種盛り」。美味しかった。キムチも旨い。新宿ホルモンのように素人相手に格好をつけている店とは訳が違う。完全に軍配は闇市倶楽部の勝だ。20070622192705

一人で生ビールを2杯と麦焼酎を1杯。ホルモン、子袋、キムチなどを食べて5000円台であった。やはり私がいつも食べているのは5000円くらいで、あいつが15000円食べていたのだ。食べ物屋を梯子して、3軒目の焼肉屋でどうして2万円も掛かるのかやっと判った。あいつが15000円分食べていたのだ。

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根岸森林公園

2007年06月22日 02時41分22秒 | 出張

梅雨入りしたと言うのに一向に雨が降らない。今日も暑い日ざしになりそうだ。渋谷から横浜に移動して、今回の宿は伊勢崎町のワシントンホテル。結構広いお部屋でお風呂も広い。早めに予約をしたので一泊6000円とは随分得をした感じがする。

_042_2朝起きて、ホテルを出発、いつものように横浜スタジアムを過ぎ、「港の見える丘」方面に行こうと思ったが、今日は新しいルートを開拓することにした。通学の女子高校生の甘いにおいにつられて「横浜女子高」の横を通って山の手へやって来た。地図を見ると「根岸森林公園」とある。ホテルから3キロほど来た所だ。「根岸線」と言う名前は知っていたが、この地区を通るんだ。

_040_3ヨーロッパの一齣みたいな景色でしょ。広々とした公園の中に昔の競馬場後の建物が残る、蔦が這って、ヨーロッパの古城のようにも見える。1週3キロほど、横浜の町外れに広大な敷地の整備された公園がある。(今度、完成すると言われる、「紺邑の大川さん」の工房もここ程は広く無いだろう? )こんな場所があることが素晴らしい。また、天気だったら来て見たい場所だ。調子に乗って歩いていたので今日は10キロほど歩いて汗だくになってしまった。

_043_2森林公園からホテルに帰るまでに見つけた看板。「びっくりラーメン!80円」凄い、今時80円のラーメンがあるなんて、本当にびっくりだ。しかし、よくよく見てみると80の前に1があった。180円ラーメンだった。それにしても安い、これで美味しかったら大したものだ。横浜に居る間に一度は食べてみよー。

竹工房オンセ

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トホホじじいの最後っ屁

2007年06月21日 06時12分00秒 | 出張

_033 ハチ公の銅像前。

昨日から、「渋谷のスパの大爆発」のニュースが日本中を駆け巡っている。にも関わらず、今日も渋谷は350万人の乗降客でごった返している。デパートの外は歩き辛いほどの若者の群れ、その中に忽然と存在する亞空間、「渋谷の中の巣鴨」がこの東急東横店、お店の中はお婆ちゃんばかり、杖を持ったり、シルバーカーを引いたお婆ちゃんが多い。この東横店での「夏の粋、夏の技展」も無事終了することが出来た。少ないお客様も中でも尻上がりに売り上げも伸び、何とかつじつまが合ったのも、他の出店業者も丁寧な接客をして戻ってくれたお客様が多かったせいだろう。

17時閉場、片付け開始。どの業者もこの片付けには力が入る。少しでも早くこの会場から出たいのだろうか?イヤ、単なる習慣だな!その、全員が汗を流して必死に片付けている最中に、1階のインフォメーションにお客様から催しの責任者を呼べとクレームが入ったらしい?担当の津田さんが飛んで行き、対応したそうだが、なんと先日の酔っ払った爺さんだそうだ。またもや酔った勢いで何を言うのか?と思ったら長崎の鼈甲屋と大分の竹屋は非常に良いので、来年も呼ぶように!」と言ってくれたらしい。1階のインフォメーションの女の子達には迷惑かけるし、片付けの忙しいさなかに呼び出された津田さんにも大変なご迷惑を掛けた。でも、これは私でなくて鼈甲屋の服 部平次警部(名探偵コナンに出てくるちょび髭の警部にそっくりな岳野さん)のせいだ。まー、これも嬉しいことやら、トホホじじいの最後っ屁でした。

また、爺さん来年会いましょう。

竹工房オンセ

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職人仲間  13

2007年06月20日 05時33分27秒 | 職人仲間

20070619122234 長野県のりんごの木に名前を彫る印鑑屋さん。見た目もユニークで濃い「への字」の眉、愛嬌のある目が印象的だ。特徴がはっきりしているので漫画にしやすい顔だ。

_023_1 この人も私と同じく脱サラ組で、10年ほど前「遊印」の師匠について脱サラした時は日に20万も25万も売り上げがあり、「直ぐに蔵が立つぞー!」と錯覚したそうだ。しかし、世の中そんなに甘くない。売れるとなると誰でもがマネをするのが世の常、あっという間に同業者が増え現在は地方巡業のドサ回り。少し、茶化して書くとこんな感じだが、実直で正直な方だ。ただのりんごの木に色を塗って名前を彫っていく、100%自分の作品だ。仕入れ商品はないほんとに腕一本で食べている職人である。

_015_5山形県から来ている「山ぶどう」の戸田寒風さん。もともとは「笹野一刀彫」の職人として「お鷹ぽっぽ」という飾り人形を作っていたそうだ。

山形に古くから伝わる「あけび細工」や「山ぶどう細工」を地元のドライブインなどに卸していたそうだが、現在は山形物産展を中心に全国のデパートに出店している。何軒か山葡萄を扱う業者さんと一緒になるが、ここの作品が「品物の割りに一番安い」と思う。最近は山葡萄のブームに乗って作りの雑な作品も多く見受けられる。「こんな、いい加減な作りの籠がこの値段?」とびっくりするときもある。また、「これはどう見ても国産物ではない、中国製だな!」と思える物も沢山ある。 そんな中、国産物でしっかり編み込みそれでこの値段。ある意味、この値段が適正価格なのかも知れない。ブームにのって高額な作りの悪い_024_2 作品も沢山出回っているこの業界において真面目な作り手として、実直な人柄が表れている人だ。

しかし、東北の人はたいてい話す言葉が聞き取りにくい。

竹工房オンセ

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職人仲間 12

2007年06月19日 08時44分10秒 | 職人仲間

_007_6今回の東急でのお隣さんは、私達の大先輩この道60年の籐細工職人の小峰さん。「おしゃべりも職人芸のみせどころ」と色紙が掲げてある。この人の頭の柔らかさには脱帽である。70歳を過ぎてパソコンを初め、ホームページ、ブログを作り、自在にキーボードを操る。

いつも時代の流れを見ながら、作品作り、営業方針、販路開拓などを考えておられる。60年間も第一線で活躍し続けることは至難の技だ。作品も昔は籐家具のほか、乳母車や揺り篭など、安い東南アジアや台湾から入ってくる籐製品との競争に勝ち残り、健康に良い、趣味豊かな高級家具に変えて来た。今は高齢者社会を見据えて介護用品などお年寄りをターゲットにした作品が多い。

_022_1いつも時代を先取りして、果敢に挑戦している若き戦士である。奥さんと二人で日本中を飛び回り、何処の売り場に行っても確実に売り上げを作っていく。我々年下の者にも決して威張ることなく気持ちよく接してくれる。どこぞのどなたかに見直させてやりたいですナ。今日もパソコンを片手に全国を走りまわっている。なんと持っていたパソコンは私と同じパナソニックのレッツ・ノートであった。

_008_8 小峰さんの直ぐ後ろは同じく東京の「東京手書き友禅」の小倉君。笑顔の爽やかな人で、なかなかの男前、歌手の「福山雅治」に似た甘いマスクと甘い声で若い女のお客様を引き寄せている。(きっと、この人はホストクラブに行っても成功するナ)

流れるようなラインと淡い色使いで、優しい表情の作品を書き上げて行く。女性から見ると、うっとりさせてくれるのだろう。彼の売り場を見ていると、お客様も30代、40代の綺麗なお客様が多い。(多分に小倉君の趣味が入っているのだろうが?)

_014_8呉服の世界などは特に酷く、生産者と消費者の間の中間マージンに沢山取られ、お客様に渡る頃には高額な作品になってしまっている。「訳あって高い」のなら納得できるのだが、業者が間に何軒も入ることで高いものになってしまうのはどう考えても可笑しい。

昔のように「良いものだけを作っていれば良い」という時代ではない。生産者も直接お客様に自分の作品の持っている魅力や価値を伝えなくてはいけない時代になったのだ。彼らのような、若い有能な職人がどんどん増えてくれればまだまだ職人の世界も広がっていくのだが!

竹工房オンセ

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トホホの一日

2007年06月18日 08時55分35秒 | 出張

「日曜日の東横店は静かである」と聞いていたが、聞きしに勝る静けさだった。その上、朝からとんでもないジジイに捕まった。朝から顔を真っ赤にして、意味不明なことを話しかけてくる。一応、デパートの中に座っている以上ムゲにも出来ず、笑顔を作って聞いていると際限なく話し続けてくる。   お箸の実演用においてあった「こんにゃく」を見て、「これは何だ!」と聞くので「お箸の使い勝手を見てもらう実演の道具です。」と答えたのだが、おもむろに箸でこんにゃくを摘み、そのまま、食べようとする。ひぇーぃ。アホヵ!このオッサン・このジジイ!まだまだ、訳の判らない話が延々と続く中、年金の話になり、政治の話になる。しまいには「お前は何党を支持しているのか?」と言い出す始末、「ここはそんな政治の話をする所ではありませんので。」と断ってもしつこく話し続けてくる。幸い、他のお客様が来られ、そのジジイから離れることが出来た。

寂しいのだろうな、朝からお酒を飲んで、他人にからみ!頑固で自分のことしか話さない、人の話など何も聞いていない。 先日の「工芸会」の職人を思い出してしまった。私はもう少し年をとってもこんなジジイにはならないぞ!  

と深く心に誓った。 やはり、この日の売り上げは散々でした。トホホ

竹工房オンセ

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東京タワー

2007年06月17日 09時06分49秒 | 出張

20070617064811 梅雨入りしたと言われているが、東京地方はずっと晴天だ。昼などは30度以上の真夏日である。昼ご飯にデパートの外に出て、近くのお店で食事を取る。東急の社食はあまりお奨めではない!街は若者であふれ返っている。聞いたところによると、渋谷駅の一日の利用客は350万人だという。えー、ほんとに?間違いじゃないの?と言いたくなる。人口8000人の町に暮らす私にとっては信じられない数字である。この350万人の0.0001%の人が買ってくれるだけでも良いのにー。

天気につられて、今日は品川から銀座方面に歩いてみた。「岳泉寺」「三田」「芝」と行く予定だったが、途中で東京タワーが見えてきた。東京タワーをゆっくり見るのは中学校の修学旅行以来である。ついつい、タワーの方向に歩き出した。遠くから見るとさほどでは無かったが、近くに来20070617065219 て見るとさすがに大きな建造物だ。先日見た、「オールウェィズ」の映画にもでてくる、昭和30年代の象徴である。

品川からタワーまで片道4キロ、往復すると朝のウォーlキングには丁度良い距離だ。急ぐ旅では無いので、あっちの道にふらふら、こっちの道にふらふらと入り込んでいく、懐かしい光景を見つけたり、面白いものを見つけるのが楽しい。横浜のような街全体がお洒落で何処を歩いても絵になる所では無い。三田のあたりで見つけた飲み屋街、学生20070617063742 達、サラリーマン達が一日の憂さを晴らしているのだろう。ごちゃごちゃとした小さなお店が重なるように連なっている、どこかで見たような風景だ。

竹工房オンセ

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