ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

軟弱

2012-03-14 19:26:46 | つぶやき
一昨日から東京へ。

10年ぶりに、朝の通勤ラッシュ時の埼京線に乗った。
手を離してもバッグが床に落ちないのは相変わらずだったが、
赤羽から池袋間では、思わず圧死するかと思ったくらい混んでいた。

こういうのを、乗車率220パーセントなどというのだろうか?

実家に住んでいたころは、別段、何も感じずに利用していたのだが、
地方に暮らし始めると、さすがにあの混雑は異様に感じる。あの混雑
の中、毎日通勤するのは、もう、無理だ。というか考えただけでもぞ
っとする。

それでも多くの人が、慣れた手つきで携帯をいじっていたり、中には
器用に文庫本を読んでいる人もいる。この辺では、座って本を読んで
通勤するなんて、始発駅でもなければ無理だろう。

随分、昔、バングラデッィシュとパキスタンで屋根まで人が乗っている
大混雑列車を見たことがあった。どう考えても、常識的には乗るのは無
理だし、いや、走るのでさえ無理だと思えるのだが、あの国の人らにと
っては、おそらく日本人の朝の埼京線レベルなのだろう。
あの混雑する列車の中にも器用に飲食したり、工夫して快適に過ごして
いる人もいたに違いない。

習慣というものは、たとえそれがどんなに異様とも思えるものであっても
人に工夫や発想力を与えてくれるのかもしれない。

地方に暮らして、随分、軟弱になったような気がした。






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多角化

2012-03-12 22:00:05 | つぶやき
今日は愛知県、碧南市にある白竹木材(株)さんに商品搬入へ。

といってもフローリングでない。白竹さんは木材会社だが、古民家
再生事業に力を入れ、古民家を利用した工房やギャラリー、そして
カフェなどを経営し、事業の多角化を行っている会社だ。

国内の木材事業を取り巻く環境は、近年特に厳しくなるばかりで、
このように様々な取り組みをしている姿勢は大いに学ぶべきところ
があった。

そして今回、うちが搬入したものは、布と革バッグである。
以前、この会社の担当者の方が、うちの店のほうにやってきて、
「ぜひ、一度おたくのバッグを置かせていただきたい…」ということ
で、このようなことになったわけである。

場所は愛知県碧南市にある「白竹ギャラリー」という場所で、とある
ガラス工芸の作家さんとの共同展ということで3月16日(金)から21日
(水)までの間、開催致します。うちの商品は革のパッチワークのカ
バンと織布のバッグのおよそ40点がおかれております。
特に革のパッチワークバッグは、なかなかめずらしいモノ「初めて
見る…」という方も多いと思います。

最寄りの駅は、名鉄三河線、新川駅徒歩5分のところ。
開催時間は10時~18時まで。

ちなみに私はおりませんが、古民家を利用したカフェや地域の作家もの
が置かれている、かつての工場をおしゃれに改造したギャラリーを見る
だけでも楽しいかもしれません。

興味のある方は、ぜひ、足をお運び下さい。

以上、お知らせでした。


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エーシー

2012-03-11 21:31:41 | つぶやき
あれから1年が経った。

あの日の直後からテレビ画面を埋め尽くしたのが商品広告ではないCMだった。

「エーシー」

あのCMと最後に流れるこの「エーシー」という声を聞くと、震災の映像と暗い
気持ちを思い出す。おそらく何十年経っても忘れないと思われる。

また、世界に称賛された、冷静で秩序ある行動を取りつつも、次々と明らかにな
る被害の大きさにに驚き、動揺していた、あの時の日本を覆う不思議な空気の
感覚を思い出す。

被災地にいた方には、また別の想いがあるのだろう。
テレビなんか見られなかった、という人も多いに違いない。

ご冥福と今後のご多幸をお祈りしたい…。




 
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父・金正日と私

2012-03-10 21:11:31 | 
「父・金正日と私」五味洋治著を読んだ。

久しぶりの北朝鮮本だった。まったく期待してなかったのだが、予想に
反して大変、おもしろかった。と、言うよりも著者である五味氏に対し
て、もし、あればの話だが、ジャーナリストがいただけるささやかな賞
でもあれば、あげてもいいのではないだろうか。

それくらいに値する、貴重な資料となったと思われる。

何せ、相手は金正日の長男である。およそ10年前に偽造パスポートで
入国しようとして、「ディズニーランドに行きたかった…」とコメント
を残し、中国に強制送還された柄の悪そうな男といえば、皆、思い出す
かもしれない。

しかし、本当の彼はあの映像のイメージとはまったくの別人といって
いいほどの常識人なのだ。また、彼からみれば自分の国だが、北朝鮮
という国を私たち日本人と同じような感覚と価値観で見ているのも新
鮮だった。

長いこと西側諸国で暮らしたせいもあるのかもしれないが、実の父親
に、様々な進言をし、次第に距離を置かれるようになってしまったに
も関わらず、後継者になるより「自由人でいたい」と思っていること。
案外、礼儀正しくて、偽造パスポート事件も、北朝鮮パスポートで
まともに行ける国がないから仕方なかったと述べるなど、その答えは
多少、?と思うものの、その多くは私たちが納得できるものばかりだ
った。また、北朝鮮が生き残るには核を放棄し、改革開放しかないと
言い切っている。

もし、そのすべてを信じるとすれば、彼が後継者になれば日本や韓国
にとってどんなにいいだろうと思えてくるのだ。
拉致問題や日本人妻の帰国もすぐに解決である。

もしや、「彼の魂胆はここにあったのか…」と、疑ってもみるのだが
しかし、もしも、話のわかる彼が後継者になるのなら、北朝鮮が韓国
と分断する理由も無くなり、経済力からいって北朝鮮が消滅してしま
うのではないのか?

やっぱりわからない…。

でも、この本の出版を本人が許可したという以上、絶対、何か裏という
か本当の理由があるはずである。わからないが…?

まぁ、そんなことはさておき、五味氏には「よくやった!」と称賛して
あげたい本であった。




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印鑑なんて要らない

2012-03-09 20:47:51 | つぶやき
銀行と不動産屋で1日が過ぎた。

今日だけで一体、いくつの書類に印鑑を押しただろう…。なんだか
非常に無駄な作業のように感じた。
今も昔も国際標準は「サイン」である。重要な合意書も儀礼的だが
首脳同士がサインをして終えるのが普通だ。

なのに、どうして日本は未だ「印鑑」なのか?
それも実印だとか三文判だとか、普通の人ならいくつもの「印鑑」を
持っている。まったく無駄だ。
また、無駄の極みが「印鑑証明」である。「実印」を証明するものとい
のはわかるが、実印の存在自体が不必要なわけで、それを証明するなど、
そもそも無意味だとしか思えない。

まぁ、それもこれも間違いなく「印鑑や」の陰謀だろう。

「大日本○○」などという印鑑業界大手の企業もあるが、昔から印鑑
商売というのはどうも怪しいものが多かった。年寄りに高額な印鑑を
売りつけたり、縁起担ぎでこれまた、高額な印鑑を購入させるなど、
押し売り詐欺的な印象が未だに残っている。

それにもしも日本に、印鑑自体が存在しなかったら、野生の像の密猟
も随分減っていたに違いない。

今からでも遅くはない、この際、印鑑など無くしてしまえばいいので
ある。サイン社会なら印鑑を無くす必要もないし、ボールペンだけで
済む。それにもはや時代はカード社会である。カードは暗証番号と同
時にサインで決済するわけで、それで何ら問題はないのだから、あと
は、決断するだけである。

一体、誰が、どのように、という問題というか疑問はあるが、社会的
影響力のある方に、ぜひ、音頭を取っていただきたい。

「来年度より印鑑は、廃止します…」

今なら、橋下さんの鶴のひと声に期待したいところである。

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引っ越し

2012-03-07 20:40:56 | つぶやき
いつになるかと思っていた引っ越しが、急遽、現実的なってきた。

「ここなら…」と思っていた物件には、すでに先約がいたのだが、
その方が諸々の事情でキャンセルになったとのことで不動産屋か
ら連絡をいただいた。聞けば、私たち以外にも希望者がいるらしく
まぁ、少々悩んだ末、そこに決めた。

早々、言われた書類などを揃え、とりあえず仮審査へ…。

こういう時、弱小自営業者などというものはサラリーマンと異なり
社会的信用度が低いことを必要書類の多さで実感する。
所得証明なども会社員なら昨年の源泉徴収票程度で済むが、こちら
は直近三年分必要である。また同時に決算書も過去三年分提出せね
ばならない。1年でも赤字であれば、まず無理だなどと言われている。

結果は、すぐに出て、とりあえずなんとかなったが、今度は本審査で
ある。書類はさらに増え、税務署や役所回りで、もうくたくただ。

それが済めば、今度は引っ越しの準備である。

様々なところに住所変更の知らせもしなけいといけないし…、やっと
ひと段落ついたと思いきや、やらねばならないことが山積となってし
まった。

まったくもって、めんどくさい。

とりあえず、考えるのを辞めて、本でも読もうっと…。




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LCC元年

2012-03-04 21:04:10 | 時事(国内)
先日1日、日本発のLcc「ピーチアビエーション」が運行し始めた。
今年は、他にもエアーアジアジャパンやジェットスタージャパン
などが運行する予定で、日本のLcc元年になるそうだ。

世界標準からすると随分、遅れた出発だが、そのぶんだけ成功の
秘訣だけでなく、失敗を含めた様々なケースを見てこれたわけで、
まぁ、出遅れたメリットというのもあることはあると思われる。

しかし、Lccという空の薄利多売ビジネスもなかなか生き残るのは
大変なのだそうだ。特にピーチのように大手航空会社が経営する
エアラインベイビーと呼ばれるLccの失敗例はかなりの数にのぼる
とLcc解説本に書いてあった。

アメリカのユナイテッドやデルタにコンチネンタル、そしてアメ
リカン航空も皆、一様に設立しては倒産させている。しかもUAな
どは懲りずに2度も失敗しているし、また、イギリスの英国航空も
コケている。そんな中で、大成功例が豪のカンタスが作ったジェ
ットスターだと言われている。

おそらく全日空はピーチを設立するうえで、ある程度はカンタスの
成功例を参考にしたと思われる。

それでも波に乗るエアーアジアでさえ、クアラルンプールからの
ヨーロッパ線の長距離便を全便撤退させるなど、単に「安ければ
それだけで席が埋まる」という訳ではないらしい。

採算が取れなければすぐに撤退し、すぐさま別の新規路線で勝負
するといったような、フットワークの軽さも必要だとのこと。

それでも、運賃が安くなるのは、我々客の立場からするとそれだ
けで大歓迎である。

ぜひ、日系Lccも国内国際線共に、末永く定着することを期待したい。



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インパールはるかなり…

2012-03-03 18:14:55 | つぶやき
久々に読みたい本、雑誌をまとめ買いしたので空いた時間はひたすら本を読んでいる。
「アジアの雑誌」4月号もやはり買ってしまった。先月号はナガランド特集だったが、
今月号は「マニプール州、インパール」特集である。

ここも戦後、ナガランド同様、昨年、初めて外国人がパーミットなしで訪れることが
できるようになった地域だが、未だ反政府組織が活発に活動しており、2012年の今年
は、どうなるのかはわからないとのことである。

ちなみに記事を書いた筆者は、パーミット不要の昨年末に訪れていて「いわゆる一般
犯罪のような治安は悪くないのだが、散発的に反政府組織と政府軍の戦闘が起きてお
り、パーミット不要は時期尚早だと思う…」などと記している。

ということは、まぁ、何もなければ平穏だが、一度、戦闘が始まると、一気に危険地
帯と化す、というような場所だと理解すべきなのかもしれない。

筆者は、ナガランドの要寒村のコノマなどを経て、インパールに入り、ミゾラム州に
抜けている。途中、インパールからはインド側の白骨街道を西に向かいミャンマーと
の国境を訪れている。そこには一応、イミグレーションがあったそうだが、無人で何
のチェックもなくミャンマー側に入り市場などを訪れている。

またインパールの街は、大規模な街にもかかわらず、荒れくれていて汚く、北斗の拳
の世界のような街だったと、確かに掲載されている写真はそんな感じであった。
別段、何もないただの寂れた街だが、発展するインドからも取り残されたような感じ
なのがまたいい。いずれ早いうちに、どんどん整備されると思われるが、今のうちに
ぜひ観ておきたい場所である。

やっぱり行きたい。

インドは圧倒的に濃いソース顔的なドラヴィダとかアーリア人の世界だが、この辺り
はちょうど私たちと同類のモンゴロイド世界との境界線にあたる場所で、いわゆる人
間界のウォーレンス線が引かれている場所である。そのような場所は、他にもいくつも
あるが、ここは戦後から今の今までなかなかたどり着けない、ウォーレンス線のひとつ
だったのだ。

それが昨年、突然、こっそり(知らなかっただけだが…)開いたのだ。
せめて11年前に開いていてくれていたら…。

今、インドにいるバックパッカーの中には、ここぞとばかりにセブンシスターズに向か
った者もいるに違いない。

うらやましいが、仕方ない。

まさに「インパールはるかなり…」である。

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日本を捨てた男たち

2012-03-02 07:22:18 | 
ようやく風邪が治ったと思ったら、今度は花粉症が始まった。
今年はなんだかんだと忙しく、未だ医者にも行けず予防薬も
飲んでないまま憂鬱な季節に入ってしまった。

読もうと思っていた「飼い喰い」をうちのやつに先読みされ
てしまい、同時に届いた「日本を捨てた男たち」水谷竹秀著
を読んだ。フィリピンで困窮生活を送る日本人らを取材して
書いたノンフィクションである。昨年の開高健ノンフィクシ
ョン賞受賞作らしいが、このような感じのテーマは以前にも
読んだ様な気はする。しかし、この方は取材力がすごい。

取材する困窮者の前職の場を訪ねたり家族にも会い、こうな
った背景を詳細に記している。困窮者にはあまり同情できな
い者が多いが、読んでいるとリアリティーがありすぎて気分
は暗くなり、どんどんめげてくる。

また、一体、なぜフィリピンという国が、犯罪者の逃亡先や
海外逃亡の先として真っ先に選択されるのかという素朴な疑
問にも、答えを見出してくれている。

追い詰められたら「フィリピンへ…」

この本を読んだら、誰もがそう思うかもしれない…。

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