ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

澤田氏と鉄ちゃん

2012-03-18 21:20:02 | 時事(国内)
今朝、出がけにテレビを付けると、長崎ー上海航路を就航させる
HISの創業者である澤田氏の特集をやっていた。

時間がなくて途中までしか見れなかったが、就航日までに船の完全
改修が間に合わず悪戦苦闘しながらも、なんとか就航させたそうで
ある。澤田氏は、長崎のテーマパーク、ハウステンボスの黒字化を
1年でやってのけ、さらに上海からの大型フェリーを就航させること
で、長崎にさらなる観光客を呼び込もうと考えたらしい。

空の次は、海ということか…。
なんだか夢があるな…。

澤田氏は旅行会社を皮切りに、ホテル業に証券会社に航空会社。そし
てテーマパークに今度は船会社と手広く事業を拡大させている。

それはそうと、しかし、日本も本格的にLCCが飛び始めたこの年に、何
も上海までまる1日もかかるフェリーを就航させるなんて、いかに運賃
が安かろうが…とは思うのだが、どんな勝算があるのだろう?
どうせなら、スカイマークを長崎ー上海に激安で飛ばした方が、よほど
コストもかからずに手っ取り早い気もするのだが、まぁ、空の次は海と
いうことで自らの夢を追い求めて…ということなら格好のいい話ではある。

確か一昨日だったか、大阪発最後のブルートレインが廃止となった。
東京発のブルートレインもすでになく、残すは上野から東北と北海道を結
ぶ、わずかな本数を残すだけとなっている。
このまま行けば、近い将来、日本から寝台車は全廃するに違いない。

長距離移動は新幹線か飛行機か、もしくは夜行バス、という三択の時代
である。

まぁ、スピード化の時代といわれる昨今、のんびり汽車旅というのはどこ
となく昭和の時代で終わった感がしている。

そこで、澤田氏の出番である。

世の中には数多くの鉄ちゃんがいる。彼らにはスピード化は関係ないので
ある。乗り心地よりも国鉄時代の古い車両などに敏感に反応する。
そこで、澤田氏の財力で古くなった車両をリフォームし、運転手と車掌を
JRからリースして全国を走らせるのである。つまりJRに線路や駅の設備
使用料を払い、列車だけ私営として走らせるのである。

確かミャンマーでこのようなことをやっていたと思われる。列車によって
国鉄車両と私鉄車両があり、共に同じ線路や駅を使用するのだが、駅や線路
は国鉄のもので、私鉄車両は国鉄に使用料を払い、民間の会社が走らせてい
るのである。当然、私営車両の方が設備が良く、従って料金も高い。しかし、
快適さを求める人や金持ちは私営を選ぶ、という訳である。

まぁ、日本の場合は、そうではなく、廃止となったブルートレインを外見は
かつてのままで、内装だけがらりと変えて快適に使えるようにしてもいい。
細かいことは、この際、澤田氏にお任せするとして、とりあえずJRと交渉し
ていただいて、ぜひ、鉄道を走らせていただきたい。

これで鉄ちゃんも大喜びだし、澤田氏自身も空、海、陸と何だか自衛隊のよ
うだが、とにかくこれで三つの交通機関を制覇ということで、ささやかな達
成感は得られるに違いない。

それに多くの人が幸せになれるビジネスである。間違いなく成功するだろう。

どなたか、この戯言を、澤田氏にご進言願いたいところである。


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