ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

インパールはるかなり…

2012-03-03 18:14:55 | つぶやき
久々に読みたい本、雑誌をまとめ買いしたので空いた時間はひたすら本を読んでいる。
「アジアの雑誌」4月号もやはり買ってしまった。先月号はナガランド特集だったが、
今月号は「マニプール州、インパール」特集である。

ここも戦後、ナガランド同様、昨年、初めて外国人がパーミットなしで訪れることが
できるようになった地域だが、未だ反政府組織が活発に活動しており、2012年の今年
は、どうなるのかはわからないとのことである。

ちなみに記事を書いた筆者は、パーミット不要の昨年末に訪れていて「いわゆる一般
犯罪のような治安は悪くないのだが、散発的に反政府組織と政府軍の戦闘が起きてお
り、パーミット不要は時期尚早だと思う…」などと記している。

ということは、まぁ、何もなければ平穏だが、一度、戦闘が始まると、一気に危険地
帯と化す、というような場所だと理解すべきなのかもしれない。

筆者は、ナガランドの要寒村のコノマなどを経て、インパールに入り、ミゾラム州に
抜けている。途中、インパールからはインド側の白骨街道を西に向かいミャンマーと
の国境を訪れている。そこには一応、イミグレーションがあったそうだが、無人で何
のチェックもなくミャンマー側に入り市場などを訪れている。

またインパールの街は、大規模な街にもかかわらず、荒れくれていて汚く、北斗の拳
の世界のような街だったと、確かに掲載されている写真はそんな感じであった。
別段、何もないただの寂れた街だが、発展するインドからも取り残されたような感じ
なのがまたいい。いずれ早いうちに、どんどん整備されると思われるが、今のうちに
ぜひ観ておきたい場所である。

やっぱり行きたい。

インドは圧倒的に濃いソース顔的なドラヴィダとかアーリア人の世界だが、この辺り
はちょうど私たちと同類のモンゴロイド世界との境界線にあたる場所で、いわゆる人
間界のウォーレンス線が引かれている場所である。そのような場所は、他にもいくつも
あるが、ここは戦後から今の今までなかなかたどり着けない、ウォーレンス線のひとつ
だったのだ。

それが昨年、突然、こっそり(知らなかっただけだが…)開いたのだ。
せめて11年前に開いていてくれていたら…。

今、インドにいるバックパッカーの中には、ここぞとばかりにセブンシスターズに向か
った者もいるに違いない。

うらやましいが、仕方ない。

まさに「インパールはるかなり…」である。

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