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ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

成功?

2020-10-26 10:31:54 | 時事(国内)
景気刺激策と言われる様々なGoTo。

次はGoToイベントが待っている。映画やエンターテーメントなどが割引になるらしい。GoToを単に景気刺激策と言われれば、冷え込んだ経済政策の一環かとも思えるが、実はGoToキャンペーンには、人の心理を煽る仕組みがそこここに隠されているという話だ。人はこのキャンペーンに嬉々として参加しようとし、お金を落とす。ついお金を使ってしまうという心理に付け込んだ策略と言われるとちょっと見方が変わってくる。

隣の人がGoToを使って旅行に行ってきた。「こんなに安く上がったよ…」と言われれば、自分もその恩恵にあやかりたくなるもの。さらにどうせ同じ割引率ならできるだけ大きな割引率を得ようとしてしまう。ならば高い宿に泊まった方が割引率は高くなる。さらに宿代でお得になったのだからその分をちょっと豪勢な食事代にという方向で、結局はたくさんのお金を使わせるというのが真の狙いだという。国は別に国民に割引サービスをしようという事業でGoToを始めたわけではない。単に税金の配分を一定の業種に35%とか15%などと決めただけだ。

GoToイートの少額無限ループも、結局は何度も通うことで積み重なった少額出費も、本来ならそもそも使わなくても良かったものと言える。なんとなく皆がトクしているのにと勝手に思い込んだことで損得勘定というものが人を惑わし、不要不急の消費を煽られてしまう。また期限が限られていたり、予算がなくなるまでという限定感も判断力を失なう要因になっていると思う。

最初は一部業界の救済目的だったGoToキャンペーンも、なんだか最近は単なる消費喚起策に変容しつつあるように思える。世の中にはさまざまなマーケティング手法があるが、こう見るとGoToにもお金を使わせる仕組みがいたるところにちりばめられている。これを考えた官僚?か発案者がこういう人の心理を見抜いて思案した施策だとすれば、やっぱり賢いなと感心してしまう。

制度の準備不足や欠点などもあるが「人にお金をついつい使わせる」ということには成功しているわけで、結果的には成功なんだろうと思う。税金を投入しているので、最終的にはどのくらいの収支(赤字)にもよるのだろうけど、今はこれ以外に手段がなかったとも言えるし…。

とはいえ、利用者である私たちはわかった上で賢く利用したい。

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