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ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

ラオスにいったい何が…

2016-05-12 20:55:56 | つぶやき
「ラオスにいったい何があるというんですか?」村上春樹著を読んだ。

これは彼の紀行文集だった。1995年から2015年まで、けっこう幅広い間に書かれた
10篇の旅の物語だ。てっきり、昔読んだ「遠い太鼓」のような海外滞在記かと思い
、随分、期待していたのに、飛んだ食わせモノだった。

本当に彼が書いたモノなんだろうか、とさえ思うくらいつまらない。

駄文を寄せ集めての単行本。こんなんでもある程度売れるのだから、出版社として
は出させてもらえるだけでもありがたいのかもしれないけれど…。

まぁ、仕方ない。タイトルにやられてしまったのだから…。
もっとも、中身をよく確かめずに選んでしまった自分が悪い。

タイトルの「ラオスにいったい何があるというんですか?」の言葉は、彼がルアン
プラバンに行ったときに経由地のハノイで、べトナム人から言われた言葉なんだとか。

確かにあの辺りでいえば、特にタイ人なんかは、カンボジア人やラオス人を田舎者扱
いするするような構図がある。タイからすれば経済的にも頭一つか二つも抜きに出て
いる訳で、ちょっと見下しているような感じもする。おそらくベトナム人もラオスを
同じように見ているのだろう。

1993年頃まで、旅行者がフラッとラオスへ入ることは、相当、難しかった。
1989年にタイの北部ノーンカーイへ行った時、対岸のラオスをずっと眺めていた。
昼間でもほとんど人の気配がなく、夜になると真っ暗になった。今の中国と北朝鮮
のような感じだろうか。
当時、ラオスの情報なんて全くなく、おそらく何もないんだろうというのは想像して
いたと思うのだけれど、逆にその何もないだろう部分に凄く魅力を感じて行きたかっ
たのではないかと、当時を振り返って改めて思う。

他にはボストン2篇、アイスランド、フィンランド、ギリシャの島、ニューヨーク、
トスカナ、ポートランド、そして熊本が出てくる。

彼は相当な旅好きだ。

熊本は18歳の時に、一人旅したのだとか…。

まぁ、つまらなかったけれど、旅には出たくなったのは確かである。






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