「ラオスにいったい何があるというんですか?」村上春樹著を読んだ。
これは彼の紀行文集だった。1995年から2015年まで、けっこう幅広い間に書かれた
10篇の旅の物語だ。てっきり、昔読んだ「遠い太鼓」のような海外滞在記かと思い
、随分、期待していたのに、飛んだ食わせモノだった。
本当に彼が書いたモノなんだろうか、とさえ思うくらいつまらない。
駄文を寄せ集めての単行本。こんなんでもある程度売れるのだから、出版社として
は出させてもらえるだけでもありがたいのかもしれないけれど…。
まぁ、仕方ない。タイトルにやられてしまったのだから…。
もっとも、中身をよく確かめずに選んでしまった自分が悪い。
タイトルの「ラオスにいったい何があるというんですか?」の言葉は、彼がルアン
プラバンに行ったときに経由地のハノイで、べトナム人から言われた言葉なんだとか。
確かにあの辺りでいえば、特にタイ人なんかは、カンボジア人やラオス人を田舎者扱
いするするような構図がある。タイからすれば経済的にも頭一つか二つも抜きに出て
いる訳で、ちょっと見下しているような感じもする。おそらくベトナム人もラオスを
同じように見ているのだろう。
1993年頃まで、旅行者がフラッとラオスへ入ることは、相当、難しかった。
1989年にタイの北部ノーンカーイへ行った時、対岸のラオスをずっと眺めていた。
昼間でもほとんど人の気配がなく、夜になると真っ暗になった。今の中国と北朝鮮
のような感じだろうか。
当時、ラオスの情報なんて全くなく、おそらく何もないんだろうというのは想像して
いたと思うのだけれど、逆にその何もないだろう部分に凄く魅力を感じて行きたかっ
たのではないかと、当時を振り返って改めて思う。
他にはボストン2篇、アイスランド、フィンランド、ギリシャの島、ニューヨーク、
トスカナ、ポートランド、そして熊本が出てくる。
彼は相当な旅好きだ。
熊本は18歳の時に、一人旅したのだとか…。
まぁ、つまらなかったけれど、旅には出たくなったのは確かである。

これは彼の紀行文集だった。1995年から2015年まで、けっこう幅広い間に書かれた
10篇の旅の物語だ。てっきり、昔読んだ「遠い太鼓」のような海外滞在記かと思い
、随分、期待していたのに、飛んだ食わせモノだった。
本当に彼が書いたモノなんだろうか、とさえ思うくらいつまらない。
駄文を寄せ集めての単行本。こんなんでもある程度売れるのだから、出版社として
は出させてもらえるだけでもありがたいのかもしれないけれど…。
まぁ、仕方ない。タイトルにやられてしまったのだから…。
もっとも、中身をよく確かめずに選んでしまった自分が悪い。
タイトルの「ラオスにいったい何があるというんですか?」の言葉は、彼がルアン
プラバンに行ったときに経由地のハノイで、べトナム人から言われた言葉なんだとか。
確かにあの辺りでいえば、特にタイ人なんかは、カンボジア人やラオス人を田舎者扱
いするするような構図がある。タイからすれば経済的にも頭一つか二つも抜きに出て
いる訳で、ちょっと見下しているような感じもする。おそらくベトナム人もラオスを
同じように見ているのだろう。
1993年頃まで、旅行者がフラッとラオスへ入ることは、相当、難しかった。
1989年にタイの北部ノーンカーイへ行った時、対岸のラオスをずっと眺めていた。
昼間でもほとんど人の気配がなく、夜になると真っ暗になった。今の中国と北朝鮮
のような感じだろうか。
当時、ラオスの情報なんて全くなく、おそらく何もないんだろうというのは想像して
いたと思うのだけれど、逆にその何もないだろう部分に凄く魅力を感じて行きたかっ
たのではないかと、当時を振り返って改めて思う。
他にはボストン2篇、アイスランド、フィンランド、ギリシャの島、ニューヨーク、
トスカナ、ポートランド、そして熊本が出てくる。
彼は相当な旅好きだ。
熊本は18歳の時に、一人旅したのだとか…。
まぁ、つまらなかったけれど、旅には出たくなったのは確かである。
