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ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

強み

2015-06-06 21:22:58 | つぶやき
前からずっと気になっていた店があった。

熱田神宮の近くにある古びた一軒のお店。いつも大きな木のテーブルに
バナナが一房ずつ、横並びに二つだけ並べて置いてある。

商品はこれしかない。

八百屋でもないし、果物屋でもない。つまりバナナ屋としか言いようが
ない店である。時々、車で通る度に、「なんでバナナだけ…?」といつも
疑問に思っていた。けれど、店はちょうど信号の手前にあり、なかなか止
めるタイミングが掴めず、店を発見してから半年以上が経っていた。

しかし、昨日、ついに車を止め、意を結して行ってみた。

二房のうちの一つはフィリピン産のバナナだった。一房10本ほどで290円
ほど。スーパーのよりは随分、高い。そしてもう一房は台湾バナナだった。
キングオブバナナのシールが貼ってあり、8本で790円ほど。一本100
円近い。

一本のバナナごときに100円も払うなんて…とは思ったが、店の店主は
こちらの心意をわかっているかのように、別段、薦めるわけでもなく、媚
びる笑顔もない。「買うなら買えば…」と言わんばかりの態度が決めてと
なって、つい「台湾バナナ下さい」と言ってしまった。

デパートやスーパーなら置いてあっても、絶対、買わなかっただろう台湾
バナナ。けれど、バナナが二房しか置いていない、この店だから買ってし
まったと思われる。

バナナはバナナ屋で買う。

このシンプルさが、購入に繋がる要素であり、この店の強みなのかもしれない。

で、肝心の味の方はというと、最初、台湾バナナだけを食べてみた。
確かに甘味が濃厚だが、「まぁ、こんなもんか、という」程度だった。その後、
家にあった、フィリピンバナナと食べ比べてみると、これはもう、全然、違う!

プリンスメロンと夕張メロンの差と言ったら言い過ぎかもしれないけれど、台湾
バナナだけを食べ続けていたら、もう、フィリピンやエクアドル産には戻れなく
なるだろう。それくらいおいしい。

けれど、私は、バナナの芋っぽい触感そのものがあまり好きではないので、これ
で、もう一生、台湾バナナを食べることはないかもしれない。

ただ、いつか、台湾に行くことがあったら、探してみたい気もしている。

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