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ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

新幹線の話

2010-09-17 16:13:14 | 時事(国内)
先日、カリフォルニアからシュワルツネッガー知事が来て
新幹線に乗っていった。

日本側が新幹線を売り込もう、というわけで試乗にご招待
したのである。シュワちゃんが乗ったのは最速320kmで走れる
最新型のタイプだったのだが、試乗区間では大した速度は出せ
なかったらしい…。

試乗の感想は「とても静かで快適だった」との事だがおそらく、
社交辞令だろう。口には出さなかったがきっと、こう思っている
はずである。

「鼻が長すぎではないか…」

トンネルばかりの日本の新幹線は、騒音と衝撃の低減のために
先頭車両の先端が異様に長くできているそうである。

将来的に走るだろう、カリフォルニアの高速鉄道ではトンネルばかり
ではないはすである。

しかしまぁ、新幹線発祥の国のプライドにかけてもぜひ、受注して
もらいたい…。

私も必ず年に4~5回は新幹線に乗るが、しかし、いつも寝ているか
本を読んでいるかのどちらかなので、時速300㎞などと言われても
全く実感が無いものである。

それにしても、最高速度320kmは確かに速い。

一昔前「新幹線は時速210kmで世界一なんだぞー」といっていた
昭和の感覚からすると隔世の思いがする。

開業当初、それまでの日本の営業列車の最高速度は110kmだった
そうだから、そのスピードは日本人を驚かせたそうだが、しかし
世界はそうでもなかったとか、少なくとも、驚かない素振りをした
そうである。

特に英国では、すでに1895年の段階で時速115kmで営業運転を行って
いたし、1955年に331kmの世界記録を作っていたフランスは日本の
新幹線開業の2年半後、1967年には在来線での時速200km運転を実施
している。さらに、同じ年からTGV計画をスタートさせ、1981年には、
時速260kmの世界記録を作って開業している。

これは日本方式は一切使わない、まさにフランスの意地により勝ち
取った世界一であった。

その後、確かに新幹線は世界共通語にはなったが、高速鉄道の方式が
統一されていない背景にはこのようにちょっとした各国の意地の張り
合いがあるのだ。 

今や日仏2大方式のほかに、日本の技術供与で作った中国まで
「これはわが国独自の技術」などと言い出してカリフォルニアの
新幹線を狙っているようである。

シュワちゃんは、新幹線に乗ったあと都内のスーパーでちゃっかり
カリフォルニアワインの宣伝をし、その後、韓国の新幹線 KTXに
乗りに行ったそうである。

最後にカリフォルニア新幹線を射止めるのは、一体どこの国だろうか?

がんばれ日本!


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