隊長が、観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第559回は、『ドラマ 「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」』をお送りします。
民放各局の7月から始まった “夏の連続TVドラマ(連ドラ)”、多くの作品が放送されています。その中で隊長が観始めたのは、五作品です。以前は、8本前後を観ていましたが、最近は事前の情報を元に、興味を惹くドラマだけに絞っています。
その “夏の連ドラ” を批評するコーナーの一作品目は、『真夏のシンデレラ』 、
二作品目が、『18/40(エイティーン/フォーティー)~ふたりなら夢も恋も~』
三作品目は、『こっち向いてよ向井くん』 でした。
今日ご紹介する『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』は、日本テレビ系列「土曜ドラマ」枠で、7月15日から放送開始されました。放送時間は、毎週土曜日の 22:00 ~ 22:54。
脚本は、ツバキマサタカ のオリジナル作品。
本作品は、卒業式の日に、「担任生徒の誰か」に突き落とされ殺された高校教師が、1年前の始業式の日に蘇え戻り、二周目の人生を、“死ぬ気” で生徒と向き合い、教育に励む姿を描いた、サスペンス・学園ドラマ。です。
主演:松岡茉優。
尚、「隊長のブログ」では、松岡茉優さんが出演する作品を、これで八本を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい 。
共演者:松下洸平、サーヤ(ラランド)、森田望智、荒川良々、長井短、細田善彦。生徒役:芦田愛菜、加藤清史郎、山時聡真、浅野竣哉、本田仁美、ほか。
主題歌は、菅田将暉 の「ユアーズ」。
第1話のあらすじ:鳳来高校3年D組の担任教師・九条里奈(松岡茉優)は、涙一つ流れぬ卒業式を迎えていました。様々なハラスメントや人間関係に配慮が必要なこの時代に、そしてたった一つのミスが人生を180度変えてしまうこの時代に、九条は教師としてただただ適切な距離と適切な判断を選ぶだけの1年を過ごしました。そんな1年に感動や感傷の想いはありません。そこにあるのは無事に1年を終えたことに対しての『安堵感』だけでした。巣立つ生徒を上階の吹き抜け廊下から見つめる九条。青く澄んだ空を見つめ、心にある葛藤を吐き出すように溜息をもらし、職員室へ戻ろうとした、その時。九条の背中に強烈な衝撃を受けます。
上階から落下する九条。慌てふためく中、その視界に入ってきたのは、自分の背中を押したであろう何者かの『生徒の手』でした。その 『犯人の手元』には “D組 卒業おめでとう”と記された深紅のコサージュが。『私は生徒に殺された』。そう理解し正に地面に着きそうになった。。。その瞬間、---ハッ!と目を開けると、なぜかそこは3年D組の教壇の前でした。目の前には30人の生徒。黒板には『令和5年4月6日』という1年前の始業式の日付。笑顔でクラスメイトと会話をする生徒たちを見て。。。九条の手は震えます。なぜなら、今九条の目に映る人々は---1年後、自分を殺す『30人の容疑者』だからです。
自分の『死』の未来を変えるため、生徒との向き合い方を改めていく九条。しかし、教師の想いを生徒に届けるということがとても難しいこの世の中に、九条はある『覚悟』を決めることとなります。自分を殺した生徒は誰か。そしてこの1年の中で『離婚』をすることになっていた夫・蓮(松下洸平)との関係、友人関係や職場の人間が織りなす空気。九条の人生の中に存在する全てと立ち向かう二度目の1年が、始まります。。。
第4話までの感想:これまでにも、数多くのサスペンス・学園ドラマ。が放送されてきましたが、本作品は、担任教師が、自分を殺したかも知れない生徒たちと、二週目の“死ぬ気”で生徒と向き合うという、異色の設定で、サスペンスさも増しています。
隊長の持論は、「連続ドラマは、原作のないオリジナル脚本の方が、面白くなる可能性が高い」ですが、本作品も、オリジナル脚本、演出、そしてキャスティングの妙で、完成度の高いドラマになっています。
その脚本家のツバキマサタカさんですが、ネットで検索しても、この方の人物像も、作品も全く見つかりません。実績のない新人脚本家を、プライムタイムの連ドラにいきなり起用することは、ありえないので、ツバキマサタカさんは、覆面作家でしょうね。
ネット上では、様々な憶測が流れていますが、2019年1月期に同じ日本テレビ系列で放送されヒットした、学園ミステリー『3年A組-今から皆さんは、人質です-』のプロデューサーと演出家がダブっているので、同ドラマで主演した菅田将暉さんの名前が取り沙汰されています。
主題歌を歌っているのも、菅田将暉さんですので、その説にも一理ありますが、隊長は同ドラマの脚本家・武藤将吾さんが、プロデューサー、演出家と共作の形で『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』の本を書かれたのではと推測しています。武藤将吾さんは、実績のある脚本家なので、ヒット作の極意を知っているでしょう。
共作なので、ツバキマサタカという架空のペンネームにしたのと、ミステリー度を高めるためなのではと。
キャストでは、主演の松岡茉優さんが、難しい役を好演しています。丁度、今、10年前の朝ドラ 『あまちゃん』 が、再放送されています。
当時、売れないアイドル役で初々しさが残っていた松岡茉優さんですが、10年間で、こんなにも演技の上手い女優さんになったのかと感慨深いものがあります。
生徒役では、芦田愛菜さん、加藤清史郎さんの様に子役時代から活躍している役者さんは、別格ですが、他の生徒役の若手俳優さんたちも、それぞれの生徒のキャラクターになり切って演じている姿にも注目しています。
第5話以降、物語がどのように展開するのか、そして結末がどうなるのか、気になります。
尚、『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』次回・第5話は、8月12日(土)よる10時からの、放送予定です。
==「テレビ番組」 バックナンバー ==
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Vol.1~545 省略。
Vol.546 2023/5/12 『ドラマ「ラストマン-全盲の捜査官-」』https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f69268a6202f7fb4898057eeb1df1c2f
Vol.547 2023/5/15 『ガイアの夜明け「2023年1~4月放送ピックアップ」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d015f714930c74c857bbc5d97fdd417b
Vol.548 2023/5/21 『朝ドラ「らんまん」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b8c5985902a5ba76ba58f25bf3b40d8b
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Vol.551 2023/6/14 『2023年春の連ドラ総括』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e6b03de0b60e95b5fa1308b8a93cee97
Vol.552 2023/6/28 『ファミリーヒストリー「2023年3月~6月放送ピックアップ」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/730f73ee706cb8b53066dcf25dcae7b3
Vol.553 2023/7/3 『ボクらの時代「2023年3月~4月放送ピックアップ」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/334960f4e12a387fb0f3cba59cc64794
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Vol.558 2023/8/3 『ドラマ「こっち向いてよ向井くん」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/05a12634a3579c7f4b67cffc95b8c71a
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