隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

映画 Film279 『2046』

2024年07月12日 | 映画

隊長が、これまでに鑑賞した「映画」を紹介するシリーズの第279作品目は、『2046』をお送りします。

 

 


『2046』(原題、英題)は、2004年9月公開の香港映画。(日本公開は、同年10月) 


尚、「隊長のブログ」では、合作を含む香港映画を、これで19作品を紹介したことになります。詳細は、こちらの記事一覧をご参照下さい
 

監督・脚本・製作:香港出身の ウォン・カーウァイ(王家衛)。


ウォン・カーウァイの監督する映画を、これで四作品を取り上げたことになります。詳細は、こちらをご覧下さい


撮影は、オーストラリア出身の クリストファー・ドイル(Christopher Doyle) 、他。


出演者:香港の トニー・レオン(梁 朝偉)

 

 

中国出身の チャン・ツィイー(章 子怡)

 

 

コン・リー(鞏 俐)

 

 

フェイ・ウォン (王 菲) 、木村拓哉

 

 

、ほか。

 


あらすじ:物語の舞台は、1960年代の香港。過去の恋人スー・リーチェン(コン・リー)を忘れることができない作家のチャウ・モウワン(トニー・レオン)は香港のホテルに滞在しています。ホテルのオーナーの娘ワン・ジンウェン(フェイ・ウォン)は、日本から来たビジネスマンのタク(木村拓哉)と恋に落ちますが、父親であるホテルのオーナーに交際を反対されます。


タクは、日本に帰国してしまい、手紙のやりとりもままならなくなります。チャウとの恋に溺れる娼婦バイ・リン(チャン・ツィイー)など、現実世界で出会った人々をモデルに小説『2046』を書き始めます。


小説のなかで登場人物たちは、失われた愛を見つけることができるといわれている“2046”を目指し、美しいアンドロイド(フェイ・ウォン)が客室乗務員を務める列車に乗り込んでいきます。チャウは出会った人物をモデルにするだけでなく、自らを小説の主人公に投影しながら執筆を続けていくのでした。

 


感想:退廃的な1960年代の香港を背景に、現実と作家の妄想が入り混じった耽美な世界を、巨匠・ウォン・カーウァイが、見事に描いた作品です。


見事な映像美は、クリストファー・ドイルが撮影に加わったことにより、輝きを増しています。


さすが、屈折した作家を、トニー・レオンが好演しています。


デビュー作『初恋のきた道』で清純な演技で、アイドル的人気を博したチャン・ツィイーが、僅か4年後に妖艶な娼婦を演じきっていて、大女優の片鱗を見せてくれています。


コン・リー、フェイ・ウォン、木村拓哉も、設定された特異な人物像を見事に演じています。

 

 

 

==「映画」バックナンバー =
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/226e9f0193a60e6a012384176360666f
Film1~265 省略

Film266 2023/6/3  『劇場版 奥様は、取り扱い注意』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/00b12d8b9e497667f223739375d7bf53

Film267 2023/6/26 『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b82ac487cc77aa80d2ca313b8fc8da94

Film268 2023/6/30 『怪しい彼女』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9f4880700651f5a0dd2a73739bbc1ed0

Film269 2023/7/5  『花の生涯~梅蘭芳~』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e1df49eb7fcf19bb89cedb38912fe873

Film270 2023/7/10 『グラン・トリノ』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8ae6da27e5e09ef2ba07ea99fbfc514e

Film271 2023/8/2  『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/bddd6e6c4b208b05fdd08fcf0865dc30

Film272 2023/8/21 『涙そうそう』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/3e87272dac5e83432751056c2093d639

Film273  2023/8/30  『忠臣蔵 (昭和33年)』

Film274  2023/9/8  『こんにちは、母さん』

Film275  2023/10/7 『ベニスに死す』

Film276  2023/11/22  『トゥームレイダー』

Film277  2024/2/8   『ルーキー』 

Film278  2024/4/24 『南極物語』

 

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「クリストファー・ドイル 映画作品」 記事一覧

2024年07月12日 | 映画

オーストラリア出身の撮影監督 、映画監督、俳優 クリストファー・ドイルChristopher Doyle)は、 1952年5月2日に同国・シドニーで生まれました。2024年7月現在、72歳です。

 

 


幼年期に日本文学を多読し、18歳から商船員、石油採掘などの仕事に就いた後、台湾・香港にて映画撮影の仕事を始めます。


撮影監督として初期の頃は、ウォン・カーウァイ(王家衛)映画監督の主な作品を手がけ、その独自の撮影のスタイルで香港の街を観客の目に焼き付けました。


これまでに50作以上の中華圏(中国・台湾・香港)の映画作品に携わってきていて、杜可風という中国名を使用することもあります。英語、フランス語、中国語に堪能。


その他の様々な言語や国で、20作品以上を制作しています。日本でも、浅野忠信やオダギリジョーの作品に関わっています。


各国映画祭で60の受賞および30のノミネートという実績があり、1994年『楽園の瑕』ではヴェネチア国際映画祭で金オゼッラ賞(撮影)を受賞。2000年『花様年華』ではカンヌ国際映画祭高等技術院賞を受賞しています。


現在では、世界で最も偉大な撮影監督の一人に数えられています。

 

『恋する惑星』を元にした、彼の映像美をお楽しみください。

 

 


そんなクリストファー・ドイルさんの映画作品を、「隊長のブログ」では、これまでに七作品を紹介しています。


詳細は、下記の記事一覧をご参照下さい。

 

 

== 「クリストファー・ドイル 映画作品」 記事一覧 ==
(日本公開年順)

1.  1995年 『恋する惑星』 撮影  

2.  1996年 『天使の涙』 撮影   

3.  1997年 『ブエノスアイレス』 撮影  

4.  1998年 『ラヴソング』 出演  

5.  2004年 『2046』 撮影  

6.  2006年 『ウィンター・ソング』 撮影  

7.  2011年 『海洋天堂』 撮影  

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「トニー・レオン 出演映画」 記事一覧

2024年07月12日 | 映画

香港の俳優・歌手:トニー・レオン(梁 朝偉)さんは、香港生まれで、生年月日は1962年6月27日。2024年7月現在、62歳です。




1980年代に、共演した一歳年上のアンディ・ラウ(劉 徳華)や、現在の妻 カリーナ・ラウ(劉嘉玲)等と共に、香港ドラマに多数出演し、アイドル的な人気を博しました。


1983年頃より映画にも出演。1989年公開の台湾映画『悲情城市』が、ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞、トニー・レオンも国際的な注目を集めます。


1994年、ウォン・カーウァイ(王家衛)監督の『恋する惑星』で、台湾映画祭の金馬奨(きんばしょう)で主演男優賞を受賞。

 

 


1997年、同監督の『ブエノスアイレス』、第17回香港電影金像奨主演男優賞を受賞。世界的スターの座を確立します。

 

 


その後も、数多くの作品に出演し、その地位を不動のものとしています。



そんなトニー・レオンさんが主演する映画を、「隊長のブログ」では、これまでに六作品を紹介しています。


詳細は、下記の記事一覧をご参照下さい。





==「トニー・レオン 出演映画」 記事一覧 ==
 (日本公開年:タイトル:監督)

1.  1995年 『恋する惑星』 ウォン・カーウァイ  

2.  1997年 『ブエノスアイレス』 ウォン・カーウァイ

3.  2004年 『2046』 ウォン・カーウァイ

4.  2007年 『傷だらけの男たち』 アンドリュー・ラウ

5.  2008年 『レッドクリフ PartI』 ジョン・ウー  

6.  2009年 『レッドクリフ PartII-未来への最終決戦-』 ジョン・ウー  

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「チャン・ツィイー 出演作品」 記事一覧

2024年07月12日 | 映画

中国の女優・チャン・ツィイー章 子怡)さんは、中国北京市生まれで、生年月日は1979年2月9日。2024年7月現在、45歳です。

 

 


中国では、趙 薇(ヴィッキー・チャオ)  、

 

徐 静蕾(シュー・ジンレイ)

 

周 迅(ジョウ・シュン)

 

と共に、以前は、「四小花旦」(四大若手女優)と呼ばれていましたが、2002年頃より年齢も実績も重ねたことにより、「四大花旦」(四大女優)と称されるようになりました。

 

中学校卒業後、北京の名門演劇学校「中央戯劇学院」に入学。1994年に、全国桃李杯舞踏コンクールで演技賞を受賞しました。

 

1999年に、チャン・イーモウ監督 の中国映画 『初恋のきた道』で主人公を演じ、日本でも一躍注目される存在になりました。

 

 

 

2004年公開の『LOVERS』 で、金城武、アンディ・ラウと共演し、中華圏、日本以外でも知名度を上げました。

 

 


その後も、中国国内外で数多くの作品に出演し、今では国際派女優として名を成しています。

 

意外ですが、テレビドラマ出演は殆どなく、2021年1月に中国で放送された『上陽賦 運命の王妃』が、初の連続ドラマ主演作となりました。

 

 

私生活では、2015年5月に、ロックミュージシャンの汪峰(ワン・フォン)と結婚し、1男1女の母親でもあります。


そんなチャン・ツィイーさんが出演する作品を、「隊長のブログ」では、これまでに八本を紹介しています。


詳細は、下記の記事一覧をご参照下さい。

 


==「チャン・ツィイー 出演作品」 記事一覧 (日本公開年順)==

1.  2000年 『初恋のきた道』

2.  2004年 『LOVERS』

3.  2004年 『2046』

4.  2005年 『SAYURI(Memoirs of a Geisha)』

5.  2009年 『花の生涯 ~梅蘭芳~』

6.  2019年 『The Crossing -ザ・クロッシング- Part I』

7.  2019年 『The Crossing -ザ・クロッシング- Part II』

8.  2022年 『上陽賦 運命の王妃』

コメント (2)
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「ウォン・カーウァイ 監督作品」 記事一覧

2024年07月12日 | 映画

香港の映画監督・脚本家  ウォン・カーウァイ (王 家衛)は、 1958年7月17日に中国上海で生まれました。2024年7月現在、66歳です。

 

 


五歳のときに、香港に移住。香港理工学院で、グラフィックデザインの勉強をしたのち、TVドラマの制作を学び、脚本家として頭角を現します。


1988年、映画監督デビュー作『いますぐ抱きしめたい』が、「第42回カンヌ国際映画祭」の批評家週間で上映され、国際的に注目されます。


1990年、『欲望の翼』で、「第10回香港電影金像奨」の最優秀作品賞、最優秀監督賞を受賞。


1994年の『恋する惑星』が、金城武が出演したこともあり、日本でも名が広く知られだけでなく、クエンティン・タランティーノが絶賛したこともあり、世界的にヒットしました。

 

 


1995年の『天使の涙』も話題になり、アジアを代表する映画監督としての地位を、不動のものにしました。

 

 


1997年、『ブエノスアイレス』で、「第50回カンヌ国際映画祭」監督賞を受賞しました。 

 

 


その後も、 2001年 『花様年華』、2004年『2046』など、スタイリッシュな映像美でラブストーリーを描き、2007年の『マイ・ブルーベリー・ナイツ』で、初の英語作品を手掛けました。


そんな、ウォン・カーウァイが監督する映画を、「隊長のブログ」では、四作品を紹介しています。


詳細は、下記の記事一覧をご参照下さい。


尚、「隊長のブログ」で取り上げた香港映画の記事一覧は、こちらをご参照下さい  。

 

 


== 「ウォン・カーウァイ 監督作品」 記事一覧 ==
(日本公開年順、題名、主な出演者)

1.  1995年 『恋する惑星』トニー・レオン、金城 武、フェイ・ウォン 

2.  1996年 『天使の涙』 レオン・ライ、金城武、ミッシェル・リー  

3.  1997年 『ブエノスアイレス』 トニー・レオン、レスリー・チャン

4.  2004年 『2046』 トニー・レオン、木村拓哉、チャン・ツィイー  

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