隊長が、これまでに鑑賞した「映画」を紹介するシリーズの第289作品目は、『父と僕の終わらない歌』をお送りします。
5月23日から全国公開している、『父と僕の終わらない歌』を観てきました。
本作品は、2016年に英国でアルツハイマー型認知症の男性が、1本の動画をきっかけに80歳にしてCDデビューを果たした奇跡の実話をもとに、舞台を日本に置き換え映画化しました。
配給会社:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント。上映時間:93分。
原案は、サイモン・マクダーモット 著「父と僕の終わらない歌」。
監督:小泉徳宏(のりひろ)。
脚本は、三嶋龍朗、小泉徳宏。
主演:寺尾聡と、松坂桃李。
尚、「隊長のブログ」では、寺尾聡さんが主演する作品・番組を、これで11本を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい 。
共演者:松坂慶子、三宅裕司、石倉三郎、ディーン・フジオカ、副島淳、大島美幸(森三中)、齋藤飛鳥、佐藤浩市(友情出演)、ほか。
(左から:齋藤飛鳥、副島淳、佐藤栞里、松坂桃李、寺尾聡、松坂慶子、三宅裕司、石倉三郎)
あらすじ:横須賀で楽器店を営む間宮哲太(寺尾聡)は、かってレコードデビューを夢見たものの、オーディション当日に息子・雄太(松坂桃李)が生まれたために、その夢を諦めました。
時々、地元のステージで歌声を披露しては喝采を浴びてきまそした。家族にも、仕事にも、幼馴染(三宅裕司、石倉三郎)にも恵まれ、ユーモアたっぷりで人気者の哲太でしたが、ある日、アルツハイマー型認知症と診断されてしまいます。
息子のことや、愛妻(松坂慶子)のことも、分からなくなっていく哲太。ある日、雄太が哲太の歌う姿をスマホで撮影し、動画をインターネットにアップすると、その歌声が多くの人の心を動かし、CDデビューの話が舞い込みますが。。。
鑑賞したのは、東京・日比谷にある「TOHOシネマズ 日比谷」。同館を訪れるのは、2022年1月公開クリント・イーストウッド主演の 『クライ・マッチョ』 以来です。
「東京ミッドタウン日比谷」4階にある同シネコンからは、「日比谷交差点」と、「皇居」、「日比谷公園」の緑を望むことができます。
写真には一人しか映っていないのですが、ロビーには赤ちゃんを抱っこしたママやパパが何人かいます。
ベビーカースペースも、設置されていました。
なにかと思ったら、赤ちゃん連れ限定の “ベイビー クラブ シアター” でした。
“ベイビー クラブ シアター” の上映作品は、隊長が前週に鑑賞した『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』 。赤ちゃん連れでも、映画鑑賞が出来る時代になったのですね。
本作を上映しているのは、座席数92の SCREEN 11。
感想:笑いあり涙あり、そしてエンターテインメント性がありながら、最後に考えさせられる作品です。
劇中に流れる全曲を歌っている寺尾聡さんの豊潤な歌声が、物語に彩を添えています。
年齢を重ねるごとに、深みを増す寺尾聡さんの演技も魅力的です。昭和の名優と言われた父・宇野重吉を越えたと評価しても、過言ではないでしょう。
あれだけ明るくユーモアに溢れ、みんなの人気者だった哲太が、自分の家への帰り方が分からなくなり、息子を忘れ、愛妻に暴力を振るう、悲しい現実を目の当たりにして苦悩する雄太を、松坂桃李さんが好演しています。
脇を固める、松坂慶子さん、三宅裕司さん、石倉三郎さん、佐藤浩市さんのベテラン陣も、味わいある演技を見せてくれています。
雄太のパートナーを演じているディーン・フジオカさん。劇中では、雄太との間でスマホの会話だけで、顔を出しません。このまま声の出演で終わるかなと思いきや、哲太がCDデビュー出来るか大事なステージに駆け付け、前座で歌うという美味しい役でしたね。
キャストの殆どが、寺尾聡さんとの共演があり、プライベートでの付き合いもあり、“チーム寺尾聡”とも言える一体感がありました。
舞台が、横須賀ということで、現地ロケでお洒落な映像がたっぷりと流れるのも良かったです。幼少期を海外で過ごした小泉徳宏監督のセンスが光っています。
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Film1~275 省略
Film276 2023/11/22 『トゥームレイダー』
Film277 2024/2/8 『ルーキー』
Film278 2024/4/24 『南極物語』
Film279 2024/7/12 『2046』
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Film283 2025/2/7 『ガントレット』
Film284 2025/2/25 『動乱』
Film285 2025/4/10 『引っ越し大名!』
Film286 2025/4/29 『来し方 行く末』
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