隊長が、観賞した「テレビ番組」を紹介するシリーズの第641回は、『大河ドラマ 「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」』をお送りします。
「大河ドラマ」は、NHKで、昭和38年(1963)から始まった、日曜夜に一年間かけて放送されている、歴史ドラマシリーズです。
第1作の『花の生涯』から、2025年度『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』まで、64作品が放送されています。
現在の放送時間は、「総合テレビ」が、毎週日曜日の 20:00~20:45(本放送)。「BS・BSP4K」では、毎週日曜日 18:00~18:45(先行放送)です。隊長は、画質が良く、奥行きを感じさせる「BSプレミアム4K」で、観ています。
尚、「隊長のブログ」では、大河ドラマを、これで16作品を紹介したことになります。詳細は、こちらをご参照下さい 。
1月5日にスタートした『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』は、 江戸時代中期に、日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き、時にお上に目を付けられても面白さを追求し続けた人物 “蔦重(つたじゅう)” こと、蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描いたドラマです。
タイトルに用いられている “べらぼう” とは、「常識はずれ」を意味する江戸の方言で、江戸の人々の気性や、社会の雰囲気を指しています。
脚本は、2017年度『おんな城主 直虎』 に続いて、二度目の大河ドラマとなる森下佳子(よしこ)。
尚、「隊長のブログ」では、森下佳子さん脚本のドラマを、これで八本を紹介したことになります。詳細は、こちらの記事一覧をご参照下さい 。
音楽:ジョン・グラム。
アメリカ人の作曲家、ジョン・グラムさんが大河ドラマの音楽に携わるのは、2020年度 『麒麟がくる』 に続き、二回目です。
主人公の蔦重を演じるのは、横浜流星。
共演者:渡辺謙、宮沢氷魚、石坂浩二、中村隼人、高橋克実、片岡愛之助、安田顕、里見浩太朗、小芝風花、ほか。
語りは、綾瀬はるか。
綾瀬はるかさんは、ナレーションだけでなく、第一話では人の姿となった「九郎助稲荷(くろすけいなり)」を演じて、話題になりました。
綾瀬はるかさんが出演する作品・番組を、これで17本を取り上げたことになります。詳細は、こちらをご覧下さい 。
第一話「ありがた山の寒がらす」のあらすじ:物語の始まりは、明和九年(1722)に、江戸の町を襲った「明和の大火」の場面。目黒で発生した火事は、瞬く間に広がり、浅草の外れにある吉原にも及びました。
人々が逃げ惑う中、一人の若者が、吉原内にある「九郎助稲荷」に駆け付けます。それが、蔦重こと蔦屋重三郎。幼なじみの花魁・花の井(小芝風花)らが、九郎助稲荷に逃げ込むのを見て、助けにきたのでした。
明和の大火から1年半後の安永二年、蔦重は、茶屋で働く傍ら貸本業を営んでいました。ある日、花の井から、病弱な女郎・朝顔(愛希れいか)に料理を届けることを託されます。
しかし蔦重が、浄念河岸の女郎屋「二文字屋(にもんじや)」を訪れると、ひどく衰弱した朝顔の姿がありました。吉原の場末である河岸見世の女郎たちの酷い惨状をみて、思い悩む蔦重。そんな中、吉原で付け火の事件が起き、騒然となるのでした。。。
4月13日放送・第15話までの感想:「大河ドラマ」で人気なのは、戦国時代か幕末・維新。戦国時代では、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三大武将が登場する物語です。実際、これまでの63作品に、これらの時代が、数多く取り上げられています。
今回は、戦国時代でも幕末・維新でもなく、江戸時代中期。初めは、面白いドラマになるのか、半信半疑でしたが、話しを重ねるごとに、面白くなってきます。
その理由は、森下佳子さんの脚本と、スタッフ、キャスティングの力でしょう。
森下佳子さん。女性脚本家ということで、恋愛ものが得意と思われますが、結構歴史ものを書いています。大河でも、『おんな城主 直虎』の実績があり、NHKも安心してオファー出来たのではないでしょうか。
それに、本作品の主人公は、市井の版元(はんもと)。戦国時代や幕末・維新の偉人とは異なり、史実と創作を自由に織り交ぜながらストーリー展開が出来ます。
キャストでは、花の井改め、五代目瀬川を演じた、小芝風花さんの演技が素晴らしかったです。特に、瀬川の身請けが決まり、吉原の目抜き通りを、最後の花魁道中で練り歩く姿は、見事でした。
第14話では、瀬川と蔦重は、夫婦として添い遂げることなく別れることになりますが、先ほど、史実と創作を自由に織り交ぜながらストーリー展開が出来ると書いた様に、ドラマでは再び瀬川が蔦重の前に現れることが、あるかも知れませんね。
尚、次回『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第16話「さらば源内、見立は蓬莱(ほうらい)」は、4月20日の放送予定です。
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