隊長のブログ

中国上海に2003年12月から2008年1月まで駐在。趣味はヒップホップダンス、ジャズダンス、旅行、映画、スポーツ観戦。

旅行記 第34回 『「Go To トラベル」で行く鎌倉 2日間』 (その4・明月院)

2020年10月22日 | 旅行記

旅行記 第34回 『「Go To トラベル」で行く鎌倉 2日間』 (その3・浄智寺) ⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/a64288eb5bb8d1a11225e783387a79fa

 

 

鎌倉五山第四位「浄智寺」での30分強の参拝と境内散策を終え、鎌倉街道の「明月院(めいげついん)バス停」前に戻ってきたのは、13時を少し過ぎていました。横須賀線の踏切を渡り左折。」突き当りを右に曲がり、「明月院通り」を進みます。この小径の両側には、「葉祥明(よう しょうめい)美術館」やお洒落なレストラン、カフェが点在しています。

 


左側には清流の小川が。

 


バス停から歩いて12~13分で、臨済宗建長寺派寺院「明月院」正面入口に到着。

 


明月院の前身・明月庵の創建は、今から約850年前ぼ永暦元年(1160)に始まります。この地の武将で平治の乱で戦死した山内首藤俊道(やまうちすどう としみち)の菩提供養のため、子・山内首藤経俊(つねとし)によって創建。


その約100後、康元元年(1256)、鎌倉幕府第五代執権・北条時頼が執権を北条長時に譲って、この地に「最明寺」を建立(現在の明月院の西北の場所)。出家生活をここでおくりましたが、37歳で死去。後に時頼の子・第八代執権・北条時宗が最明寺を前身に、蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)を開山に禅興寺を創建ました。康暦二年(1380)、足利氏満から禅興寺中興の命を受け、関東官領・上杉憲方は寺院を拡大し、塔頭も建てました。この時、明月庵は明月院と改められ支院の首位におかれました。


「総門」。ここで、拝観料 500円を支払います。冒頭の画像は、その時に頂いたパンフレットの表紙。

 


6月には、「総門」から「山門」までの石段の参道の両側は、アジサイで埋め尽くされます。何故か、まだアジサイの花が数輪の残っていました。

 


「山門」をくぐった先には、「方丈(本堂)」があります。

 


方丈内の「円窓」は、悟りや真理、大宇宙などを円形で象徴的に表現したもので「悟りの窓」と呼ばれています。

 


この日は、ハロウィンが近いからでしょう、カボチャの顔が置かれていました。

 


円窓から見える「後庭園」。

 

 


御朱印を頂けるのは、方丈の右手にある「御朱印所」。納経料は、300円。

 

中央の墨書きは、御本尊の「聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)」。左上の墨書きは、山号の「福源山(ふくげんざん)」。左下に院号の「明月院」。右上「参拝」の墨書きの上に、札所の「鎌倉観世音第三十番」の朱印が押印されています。

 


尚、拝受した御朱印の数は、これで七十印になりました。詳細は、こちらの「御朱印巡り」記事一覧をご参照下さい⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e23a591aa7b880a9e451c519dc5e14a5


方丈左手奥の「開山堂」。禅興寺の明月院境内にあった宗猷堂を後に開山堂としたものです。 堂内中央に開山密室守厳の木像、向かって左に最明寺、禅興寺、歴代の住持の位牌が祀られています。

 


開山堂の右横には、「鎌倉十井」の一つに数えられる「瓶の井(かめのい)<つるべの井>」。岩盤を垂直に掘りぬいて造ったとみられ、その内部が水瓶のように膨らみがあることから「瓶の井」と呼ばれています。

 

「鎌倉十井」の中でも、現在使用出来る井戸としては数少なく、貴重な存在です。「鎌倉十井」とは、江戸時代に水質があまり良くなかった鎌倉の井戸の中で、おいしく、また伝説や、いわれのある十の井戸のことです。

 


約30分の参拝・境内散策を終えたのが、13時40分頃です。

 


★ 続きは、『「Go To トラベル」で行く鎌倉 2日間』 (その5・円覚寺)で ★ 

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映画 Film202 『沈黙 -サイレンス-』

2020年10月21日 | 映画

隊長が、これまでに観た「映画 」を紹介するシリーズの第202作品目は、『沈黙 -サイレンス-』をお送りします。

 


『沈黙 -サイレンス-』(原題: Silence)は、2016年12月に公開(日本公開:2017年1月)されたアメリカ映画。製作会社は、IMグローバル(IM Global, LLC)。


言語:英語(日本公開時は、日本語字幕版)。上映時間:159分。


原作は、遠藤周作が1966年に書き下ろした小説『沈黙』。


監督は、アメリカ人のマーティン・スコセッシ(Martin Charles Scorsese)。


脚本:ジェイ・コックス(Jay Cocks)、マーティン・スコセッシ。


主演は、アンドリュー・ガーフィールド(Andrew Garfield)。アンドリュー・ガーフィールドの主演映画は、2014年4月日本公開の『アメイジング・スパイダーマン2』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9a046bc7a3a672eb08c04ffd3062f143 を、取り上げています。


共演者:アダム・ドライヴァー(Adam Driver)、浅野忠信、窪塚洋介、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田(おいだ)ヨシ、リーアム・ニーソン(Liam Neeson)、ほか。


あらすじ:物語の舞台は、17世紀、江戸初期。幕府による激しいキリシタン弾圧下の長崎。日本で捕えられ棄教 (信仰を捨てる事)したとされる高名な宣教師フェレイラ(リーアム・ニーソン)を追い、弟子のロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライヴァー)は 日本人・キチジロー(窪塚洋介)の手引きでマカオから長崎へと潜入しました。


日本にたどりついた彼らは想像を絶する光景に驚愕しつつも、その中で弾圧を逃れた“隠れキリシタン”と呼ばれる日本人らと出会います。それも束の間、幕府の取締りは厳しさを増し、キチジローの裏切りにより遂にロドリゴらも囚われの身になってしまいます。


頑ななロドリゴに対し、長崎奉行の井上筑後守(イッセー尾形)は「お前のせいでキリシタンどもが苦しむのだ」と棄教を迫ります。そして次々と犠牲になる人々。守るべきは大いなる信念か、目の前の弱々しい命か。心に迷いが生じた事でわかった、強いと疑わなかった自分自身の弱さ。追い詰められたロドリゴの決断とは。。。


感想:隠れキリシタン対する、激しい迫害や拷問・処刑など残虐なシーンが多く、眼を背けたくなることも度々。遠藤周作さんの原作を読んでいなかったことと、日本でのキリシタン弾圧という史実をしっかりと学びたいとの使命感で、2時間40分弱の物語を最後まで観ました。


観終わって、信仰とはなにかを改めて考えさせられました。


「救い」や「希望」が全くないストーリーでしたが、唯一救われたのが、エンディングで棄教し日本名を授かり、日本人妻子と家庭を持ったロドリゴが亡くなった後の葬儀シーンです。


白装束をまとい、棺桶(かんおけ)に入れられたロドリゴが、火葬される際、棄教したため持っているはずがない十字架を手にしていたのです。棺桶の蓋が閉められる直前に妻が密かに置いたに違いありません。


このシーンを見て改めて思ったのは、江戸時代の棺(ひつぎ)は、現在の箱型や山型ではなく、棺桶の名の通り、桶型の座棺だったのですね。そう言えば、映画『助太刀屋助六』 ⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/aedb38fd6db9e282b364c163bd5dcfc5 でも、棺桶屋(小林桂樹)が桶型の棺を作っているシーンが多用されていました。


『沈黙 -サイレンス-』のキャスティングは、冴えていますね。主人公のアンドリュー・ガーフィールドだけでなく、日本人キャストも納得の配役です。特に、キチジロー役の窪塚洋介さんの迫真の演技に魅了されました。優秀な日本人のスタッフが、キャスティングに協力したのでしょう。

 

 


==「映画」バックナンバー =
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/226e9f0193a60e6a012384176360666f

Film1~190  省略

Film191 2020/8/25 『海街diary』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7b8dc81044ecbe3662e1bbfe2e6c44bb

Film192 2020/8/29 『TAXI NY』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/616b0ac53c47ef54b3f736b3bf58636d

Film193 2020/9/2  『コンフィデンスマンJP ロマンス編』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/a8cc3cb1c692eb2e3b9e3723e5ceff09

Film194 2020/9/6  『丹下左膳 百万両の壺』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/818aa36c7c3ddd1a5a14ee202444b041

Film195 2020/9/9  『ハドソン川の奇跡』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/db3e0cf65676ba73bd806f07850a5ea5

Film196 2020/9/13 『グリーンマイル』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/876a4508199a8cf4d0832c063b02d670

Film197 2020/9/15 『チィファの手紙』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/a2928d17c0dab4ca2d5b48fdd62f7bf8

Film198 2020/9/19 『夕陽のガンマン』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/f1448b241b34eb39c42b9f97bdd98095

Film199 2020/9/23 『助太刀屋助六』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/aedb38fd6db9e282b364c163bd5dcfc5

番外編  2020/9/27 『訃報:竹内結子さん』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/05c749f8671fc7fb48c90ad928072528

Film200 2020/10/1 『マッドマックス』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e6870d95eef84dd873c6a5e7b354e3c1

Film201 2020/10/7 『遥かなる大地へ』⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9a954d71a3a890ce823b5da663e66204

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旅行記 第34回 『「Go To トラベル」で行く鎌倉 2日間』 (その3・浄智寺)

2020年10月20日 | 旅行記

旅行記 第34回 『「Go To トラベル」で行く鎌倉 2日間』 (その2・建長寺) ⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/8fb4db13d2092c259db0ec9b2cb359e6


約40分間の「建長寺」参拝を終え、西側を走る「鎌倉街道」へ戻って来たのは、12時25分頃です。次に訪れようと思っているのは、「明月院」または「浄智寺」。


「鶴岡八幡宮」から「建長寺」へ歩いた道のりは、急坂で厳しかったので、次の目的地には、バスに乗車しようと考えました。バス停がある反対側へ行こうと横断歩道の前で信号待ちをしていると、ちょうど「大船駅」行きの江ノ電バスがやって来ました。乗り遅れるかと焦った時に信号が変わり、待ち時間ゼロで乗車することが出来ました。


5分弱で、二つ目の停留所「明月院」に到着。バス停は、写真のように車道すれすれにありました。乗車料金は、180円。安くて楽な思いをするのなら、「鶴岡八幡宮」から「建長寺」へもバスで行けば良かった!

 


バス停から少し戻り、横須賀線の踏切を渡って進むと「明月院」。バス停のすぐ脇の道を左に行くと「浄智寺」。先に「浄智寺」を参拝することにしました。緩やかな坂を上がると、1~2分で同寺の「山門」が見えてきました。

 


「浄智寺」は、鎌倉幕府の第五代執権・北条時頼(ときより)の三男である北条宗政が亡くなった折、その菩提を弔うために弘安4年(1281)頃に創建されました。当時は中国(宋)からの渡来僧も多く、最盛期には七堂伽藍を備え、塔頭(たっちゅう)も11寺院に達しました。現存する鐘楼門(しょうろうもん)や本堂の様子などより、「宋風」という当時の中国の様式をうかがうことが出来ます。鎌倉五山の第四位。

 


本尊の木造三世仏座像は神奈川県の重要文化財に指定されています。また「木造地蔵坐像」(国指定重要文化財)や「木造韋駄天立像」(市指定重要文化財)は、鎌倉国宝館におさめられています。境内は国の史跡に指定され、寺域は源氏山ハイキングコースにある天柱峰まで広がっています。その境地は昭和の初めから文化人に好まれ、映画監督小津安二郎、日本画家小倉遊亀などが暮らしていました。境内の墓所には作家澁澤龍彦など、文人たちが眠っています。


「山門」の手前には、「鎌倉十井」の一つ「甘露の井(かんろのい)」があります。その名の通り蜜のように甘く、仏徳で授かる霊水で、不老不死の功徳があると言われます。

 

「鎌倉十井」とは、江戸時代に水質があまり良くなかった鎌倉の井戸の中で、おいしく、また伝説や、いわれのある十の井戸のことです。現在、この井戸の水は残念ながら飲めません。

 


池から流れる小川に架かる石橋は、渡ることが出来ないので、脇から「山門」へ向かいます。

 


円覚寺開山の無学祖元の筆とされる『寶所在近(ほうしょざいきん)』の文字が掲げられた「山門」は、深い木々に囲まれ、浄智寺を象徴する石段が伸びています。寶所在近とは「仏を信じ、修行を積めば心の平穏が得られる」という仏の教えを意味しています。

 


苔むす石段を上がります。石段を上り切ったところにある「拝観受付」で、拝観料 200円を支払います。

 


「拝観受付」の先にある「鐘楼門(しょうろうもん)」は、鎌倉では唯一の唐様の門です。

 


鐘楼門は鐘つき堂を兼ねた山門で、1階には山門があり、2階には花頭窓という花形の印象的な窓と梵鐘が下げられています。2007年に再建された鐘楼門は「山居幽勝」の額が掲げられ、花頭窓のある上層には慶安2年(1649)の梵鐘が吊るされています。

 


鐘楼門をくぐると右手にある「本堂」は、別称「曇華殿(どんげでん)」と呼ばれる仏殿です。

 


中に安置されている御本尊は、室町期作の木像三世仏坐像で県指定の重要文化財です。左から『阿弥陀・釈迦・弥勒(みろく)』の各如来で、『過去・現在・ 未来』の時を象徴しています。各如来は、衣の裾を台座に長くたらした様式で、鎌倉仏の特徴をよく表したお姿をしています。

 


文人たちが多く眠る、境内裏手の墓所。

 


柔らかい鎌倉石の山を掘った祠(ほこら)を「やぐら」といいます。やぐらは当時の僧侶が修行に使用したり、また地位の高い人のお墓などとして使用されていました。平地が少ない鎌倉の特徴的な遺跡です。

 


裏手の洞窟に安置されている鎌倉七福神のひとつである「布袋尊(ほていそん)」。福徳円満のご利益があると言われます。にこやかなその姿は誰もに愛され、お腹を撫でると元気がもらえると言われています。多くの方に撫でられたお腹はとてもツルツルとしています。

 


本堂裏手の「書院」。

 


「茶室」手前の門の脇には、柿が実っていました。

 

 


「御朱印所」入口脇には、鎌倉を舞台にしたテレビドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/3b00c79657ac0df8fdfe06331d361bb1 のポスター(赤矢印)が貼ってありました。

 


拝受したご本尊の御朱印の中央の墨書きは、仏殿の「曇華殿(どんげでん)」。左上の墨書きは、山号の「金宝山(きんぽうざん)」。納経料は、300円。

 


尚、拝受した御朱印の数は、これで六十九印になりました。詳細は、こちらの「御朱印巡り」記事一覧をご参照下さい⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e23a591aa7b880a9e451c519dc5e14a5


30分強の参拝と境内散策を終え、鎌倉街道に戻ってきたのは、13時過ぎでした。

 


★ 続きは、『「Go To トラベル」で行く鎌倉 2日間』 (その4・明月院)で ★ 

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旅行記 第34回 『「Go To トラベル」で行く鎌倉 2日間』 (その2・建長寺)

2020年10月19日 | 旅行記

旅行記 第34回 『「Go To トラベル」で行く鎌倉 2日間』 (その1・鶴岡八幡宮) ⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c92c6bca4b7192c9a97c5222d63c2da9


「鶴岡八幡宮」の参拝を終え、本宮の左手から、西側を走る「鎌倉街道」へ降りて来たのは、午前11時20分頃です。次の目的地「建長寺」に向かい、街道を北へ歩き始めました。ここら辺りでは、「三の鳥居」前の交差点が隘路になって、南へ行く車が数珠つなぎになっています。

 


歩き始めて直ぐに、同宮参拝者駐車場脇に休憩所を発見。「鎌倉紅谷 八幡宮前本店」で、バラ売りで購入した “クルミッ子” を食べて、一息を付きました。この日は、七五三詣りや初詣りの参拝客を各所で見かけました。

 


再び歩き始めた街道両側には、レストラン・土産物屋・民家などがあり、その中の何軒は閉店となっていました。やはり、新型コロナウィルス感染拡大で観光客が減った影響でしょうか。最初の頃は、意気軒昂と歩いていたのですが、「巨福呂坂(こぶくろざか)」の勾配がだんだんと厳しくなり、外気は爽快なのですが、じっとりと汗ばんできました。


何とか、「巨福呂坂洞門」をくぐると、やっと道を下り坂になり、前方右手に「建長寺」が見えてきました。「建長寺」は、建長5年(1253)、禅によって国の興隆をはかるため、鎌倉幕府の五代執権・北条時頼(ときより)公の願いにより、中国の禅僧である蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)が開いた、日本で最初の禅宗の大道場です。


「北鎌倉駅」方面の西の外門にあたる「天下門」に到着したのが、11時45分頃。歩き始めてから、20分弱でしょうか。この門を見て、急坂に疲れた身体がしゃきっと戻りました。

 


当寺の建築は、総門・三門・仏殿・法堂(はっとう=講堂)・方丈(ほうじょう=本堂,客殿,住職居室を兼ねるもの)が、一直線に連なる中国の禅宗様式にもとづいています。


一直線に連なる建築群の最初の「総門(そうもん)」は、天明3年(1783)に京都の寺である、般舟三昧院(はんじゅざんまいいん)で建てられたものを昭和15年(1940)に移築しました。総門に掲げられた額の「巨福山(こふくさん)」という字は“大きな福をもたらす寺”という意味で、中国僧で建長寺第十世である一山一寧禅師(いっさんいちねいぜんじ)が書いたものです。

 


総門をくぐった右手にある「拝観受付」で、拝観料 300円を支払い頂いた半券には、「天下門」に掲げられている「天下禅林(てんかぜんりん)」の扁額(へんがく)がデザインされています。この文字は、“人材を広く天下に求め育成する禅寺” との意味で、鎌倉五山第一位の当寺を象徴する語です。

 


参拝前に受付反対側の「朱印所」に御朱印帳を預け、帰りに受け取ります。

 


これから広い境内を散策です。

 

 

参道両側の桜並木が満開の頃は、さぞかし綺麗な光景なのでしょうね。

 


参道左手に置かれた「さざれ石」。

 


国重要文化財の「三門(さんもん)」をくぐることによってあらゆる執着心から解き放たれることを意味します。創建者である蘭溪道隆の言葉に、“建長寺は、禅をまなぶすべての人に開け放たれている。この境内には人を差別しない清風が、いつも吹いている”とあり、建長寺はあらゆる人々、修行者(しゅぎょうじゃ)に門を開放している事を表しています。

 


楼上(門の上部)には、釈迦如来(しゃかにょらい)・十六羅漢(じゅうろくらかん)・五百羅漢(ごひゃくらかん=修行を完成された人)を安置しています。

 


三門の右手にある国宝の「梵鐘(ぼんしょう)」は、建長7年(1255)に、大和権守物部重光(やまとごんのかみものべしげみつ)が鋳造したもので、大覚禅師による建長禅寺の銘文が浮彫りにされている名鐘です。

 


“鐘つけば銀杏(いちょう)ちるなり建長寺”という俳句は、明治28年(1895)9月に夏目漱石によって作られました。親友の正岡子規は、この句を参考に有名な“柿くえば鐘がなるなり法隆寺”の句を作りました。

 


三門をくぐった先の「柏槇(びゃくしん)」は、蘭渓道隆が中国から持ってきた種子を建長寺創建の際に植えたもので、樹齢760年と言われています。

 


「柏槇の庭」の先にある国重要文化財の「仏殿(ぶつでん)」。現在の建物は、創建当初より4代目のものといわれ、東京の芝の増上寺にあった徳川二代将軍秀忠公(ひでただこう)夫人(お江の方)の霊屋(おたまや=墓)を、建長寺が譲り受けました。

 


仏殿の中には、御本尊の「地蔵菩薩(天国から地獄に至るまで、すべての生物を救い、成仏させると誓う菩薩)」が安置されています。北条時頼と、蘭渓道隆の、迷いの中から救い悟りを得るという願いが込められています。

 


国重要文化財の「法堂(はっとう)」。昔は建長寺全体が修行道場であり、敷地にいる僧侶全員がこの法堂に集まって、住持(=住職)の説法を聞きました。388人の僧侶がいた記録があります。現在は法要・講演・展覧会などに使われており、修行僧は西来庵(せいらいあん)で修行しています。この建物は、文化11年(1814)に建長寺派の寺院により再建されたものです。

 


関東最大の法堂で、現在は「千手観音(=迷いの中から救い悟りを得るために偉大な働きを持つ観音)」を、御本尊としています。御本尊手前に安置されている「釈迦苦行像」は、釈迦が極限の苦行・禁欲(断食)をしている姿を現しているもので、ガンダーラ文明の遺産でパキスタン・ラホール中央博物館に安置されている像の模造です。

 


天井の「雲龍図(うんりゅうず=龍が描かれた絵)」は、建長寺の創建750年を記念して、小泉淳作(こいずみじゅんさく)画伯によって描かれました。

 


法堂の先左手にある国重要文化財「唐門(からもん)」は、桃山風(ももやまふう)向唐破風(むこうからはふ)という、16世紀後半の日本の屋根の建築様式で作られた、漆塗りの四脚門(よつあしもん=4つの脚がある門)です。技巧を凝らした金具が各所に使用され、仏殿の装飾技法とよく似ています。

 


寛永5年(1628)、東京・芝・増上寺で徳川二代将軍・秀忠(ひでただ)夫人(お江の方<おごうのかた>)の霊屋(おたまや=墓のお堂)の門として建てられました。その後、正保<しゅほう>4年(1647)、仏殿・西来門(せいらんもん)と共に建長寺に寄附され、方丈(龍王殿)の正門として使用。2011年、解体修理がほどこされ、輝きをとりもどしました。


唐門の裏にある「方丈(龍王殿)」。方丈<ほうじょう>」とは、昔は住持(じゅうじ=住職)が居住する場所でした。現在は法要・坐禅・研修の場所として使われています。この建物も、総門と同じく京都の般舟三昧院(はんじゅざんまいいん)より、昭和15年(1940)に移築されました。享保17年(1732)に建てられ、元は皇室のお位牌を安置するためのものでした。

 


「大庫裏」の窓から方丈を望む。

 


方丈の中では、今しがた座禅を終えた小学生の一団がいました。

 


方丈の北側にある「方丈庭園」は、大覚禅師(蘭溪道隆)の作庭で、蘸碧池(さんぺきち) を中心とした貴賓を応接するための庭園(名勝史跡)です。江戸時代に改修され、池の中に島をおき、橋を架け、池の辺には石や松などを配し、半僧坊の山を借景とする瀟洒な名園です。この時間帯、他に参拝者はおらず、名園を堪能できました。

 



方丈庭園から参道を戻り、「朱印所」に預けておいた御朱印帳を受け取りました。納経料は、300円。


拝受したご本尊の御朱印は、中央墨書きに「南無地蔵尊(なむじぞうそん)」の文字。

 


尚、拝受した御朱印の数は、これで六十八印になりました。詳細は、こちらの「御朱印巡り」記事一覧をご参照下さい⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e23a591aa7b880a9e451c519dc5e14a5


挟み紙には、“建長寺御本尊身代わり地蔵縁起和讃” が書かれていました。

 


挟み紙とは、御朱印を頂く時に、墨や朱印が転写して汚れないように、寺社では、紙を御朱印帳の間に挟み込んで頂けます。挟み紙の多くは、無地の半紙ですが、中にほその寺社の謂れや、御朱印に関して印刷された紙を挟み込んでくれる寺社があります。御詠歌の和讃が書かれた挟み紙は、初めてみました。


隊長が集めた、他のユニークな挟み紙に関しては、ごちらをご覧下さい⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6a07e00969016384e2f3be9b8e913b14

 


★ 続きは、『「Go To トラベル」で行く鎌倉 2日間』 (その3・浄智寺)で ★ 

 


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http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/619e2d4e0638d6d11db6b03fbe07a87a

1~20回 省略

第21回 『高尾山飯縄大権現参拝登山』 2018年4月8日 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e019d563b281f7252de2388c201d258d

第22回 『踊り子号で行く小田原・熱海 2日間』 2018年6月16日~17日 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/2d06de2cce60cb5f8f70a2275016574b

第23回 『灼熱の名古屋遠征』 2018年7月31日~8月2日 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b188f979a210bf521ba9943106f46197
 
第24回 『「しまかぜ」で行く伊勢志摩 3日間』 2018年9月18日~20日 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/ebcbedcf6e93cb41c015496f4b4fb780

第25回 『江ノ島神社参拝』 2018年12月2日 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/fba8099cd03597ad64f4da9690f5282d

第26回 『冬の熱海・湯ヶ島・修善寺 3日間』 2019年1月27日~29日 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/91e4da4243e51fb8e761dedd0c4010ce

第27回 『ロマンスカーで行く箱根湯本 2日間』 2019年2月11日~12日 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/cfe9c8c8e8384d3157b5f8e84b84fcbc

第28回 『鳴尾浜、京セラドーム、甲子園、野球観戦 3日間』 2019年3月29日~31日 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1e80082997cbf0912f7d0887fffb95fa

第29回 『今年も高尾山飯縄大権現参拝登山』 2019年4月14日 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1cc1aae432d8983cbaa3315dc7f57d17

第30回 『ラグビーW杯観戦ツアー in 静岡』 2019年10月9日~10日 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1f519ad51570c201552842a4a37416a3

第31回 『特急草津グリーン車で行く草津・軽井沢 2日間』 2019年10月16日~17日 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/61381e0c0f8c6658bc2895794e6520a4

第32回 『今年も江ノ島神社参拝』 2019年12月1日  https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/40059dc86985dc4009cdad4b5a606dc5

第33回 『コロナ閑散下の秋田・角館・盛岡 3日間』 2020年3月7日~9日  https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e6c20a181a78d1a906a92fc128dcfe9e

第34回 『「Go To トラベル」で行く鎌倉 2日間』 020年10月14日~15日  https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/c92c6bca4b7192c9a97c5222d63c2da9

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テレビ Vol.341 『ファミリーヒストリー 「江川卓」』

2020年10月18日 | テレビ番組

隊長が観た「テレビ番組」を紹介するシリーズの第341回は、『ァミリーヒストリー 江川卓(えがわ すぐる)」』をお送りします。

 


『ファミリーヒストリー』は、NHK総合テレビで、現在は、原則月1回、月曜日の19:30~20:42に放送されているドキュメンタリー番組。初回放送は、2008年10月1日ですので、11年以上続いている番組です。


この番組では、著名人の家族の歴史を本人に代わって徹底取材し、本人も知らない家族の秘話を紹介します。VTRを初めて見たゲストは、何を感じ、何を語るのか。それは自らの「アイデンティティ」や「家族の絆」を見つめることにつながります。驚きあり、涙ありのドキュメントです。


レギュラー出演者は、今田耕司とNHKアナウンサーの池田伸子。ナレーションは、余貴美子(よ きみこ)。


好きな番組なので、ブログではこれで、10組のファミリーヒストリーを取り上げたことになります。詳細は、こちらの記事一覧をご参照下さい⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/b57bf5af3d80805a8fbcb5a1e25d7f7f


9月28日(月)の放送 では、「江川卓~豪雪の地から炭鉱へ 父が歩んだ歳月~」と題して、元プロ野球選手、現野球評論家・江川卓さんの家族の秘話が、紹介されました。


江川家は元々、新潟県阿賀町の雪深い集落にありましたた。父が10歳の時に、十分な教育が受けられるようにと、福島県いわきの炭鉱町へと向かいました。


そこに、同様に福井県の豪雪地から出てきた母の家族がいましたた。炭鉱で出会った父と母。その後、江川家は炭鉱の変遷と共に、静岡県佐久間、栃木県小山へと移り住みます。


そして、江川さんは、栃木県宇都宮市にある作新学院高校に進学。3年時には、春夏連続で甲子園に出場し、注目を浴びました。

 


同校卒後、法政大学、巨人軍へと道を進んでいきます。日本中が衝撃を受けた、1978年ドラフト前日に巨人軍と契約を交わした、あの「空白の一日」も含めた激動の日々には、父の思いが隠されていたのでした。


尚、『ファミリーヒストリー』の次回放送は、10月18日現在未定です。

 


==「テレビ番組」 バックナンバー ==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/17de26ad35859fd865f52645aba1b27d

Vol.1~325 省略

Vol.326 2020/8/9   『ドラマ「半沢直樹」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6043c89756fee9e30005d9aa2a12c199

Vol.327 2020/8/12  『「ヒルナンデス!」で本郷・谷中を紹介』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/84f29172ab81cdd6f2872c965c7f6c8b

Vol.328 2020/8/18  『有吉くんの正直さんぽ~虎ノ門~』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d190bf1dd2769a0ace80f19b72ea3b2d

Vol.329 2020/8/24  『ドラマ「太陽の子」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d37394450a1eca15d8d0e6300f94dfea

Vol.330 2020/8/27  『出没!アド街ック天国~銀座2020~』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/96138dae582a7fdeb2fc8e2090233cf1

Vol.331 2020/8/31  『アナザーストーリーズ~ハドソン川の奇跡~』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1c70043be993300c84196657133fad93

Vol.332 2020/9/5   『ファミリーヒストリー「ナイツ」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/25396f0e2b5c5a9ada982e17cf692a3f

Vol.333 2020/9/8   『武田鉄矢の昭和は輝いていた~ザ・ピーナッツの真実~』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/2b6a4222fcdbeb7a3ca0f44b065e52bc

Vol.334 2020/9/12  『ドラマ「すぐ死ぬんだから」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9da26a1e8fe24ffe642529395dea6eaa

Vol.335 2020/9/16  『英雄たちの選択~新田義貞~』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/af6874775bb049d397b4d6b023571140

Vol.336 2020/9/21  『有吉くんの正直さんぽ~文京区小石川・本郷~』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6af1799b4e8d8cb99759bed069af1bb2
 
Vol.337 2020/9/27  『中国ドラマ「月に咲く花の如く」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/9f6663376dca2ce5689983465b676763

Vol.338 2020/10/4  『ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/3b00c79657ac0df8fdfe06331d361bb1

Vol.339 2020/10/8  『にっぽん縦断 こころ旅「2020年秋の旅」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/6382ed30e37e703372f01ea0a7ec7690

Vol.340 2020/10/12 『朝ドラ「澪つくし」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e65f8e5fbf74f838a952ceba12f2f458                                                                                     

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