桜前線も本州最北端の青森県まで進んだようです。
その中で当地では、遅咲きの「御衣黄桜」(ぎょいこう)が旬を迎えています。
花ビラが緑色の八重咲きの珍しいサクラです。
(開花したばかりのころは淡い緑色。)
御衣黄桜は江戸時代に京都の仁和寺で栽培されていたのが始まりと言われ、サトザクラの1種で、一般的には緑のサクラとも呼ばれています。
ソメイヨシノの薄いピンク色と違い、御衣黄桜は葉の色と似かよっていますので、遠くからですとその存在かよくわかりません。
「御衣」とは、貴族の着物のことを意味して、緑色の花びらが、平安時代の貴族の衣服の「萌葱色」に近いことに由来しているとのことです。
御衣黄桜は、開花後徐々に黄色に変化していき、やがて花弁の中心が赤く染まっていくのが特徴です。
別名に「緑桜」、「黄桜」,「浅葱桜」と呼ばれることもあり、花言葉は『永遠の愛』、『優美』、『心の平安』、『精神美』などを意味しているようです。
御衣黄桜の木。(掛川城東側の三の丸広場の一角に植えられています。)
(その御衣黄桜の枝越しに眺めた掛川城です。)
掛川のサクラは3月中旬の「掛川桜」に始まり家城川沿いには「河津桜」や「陽光桜」が咲き、続いて原野谷川の枝垂れ桜、、周辺一帯に見られた「ソメイヨシノ」。そして今回の「御衣黄桜」と1ヶ月余の間多くの種類の桜風景を楽しむことができました。
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