忘却への扉

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上手に付き合おう

2017-05-29 | 共に

 【 夫の介護 怒りと決別したい 】 新居浜市 女性( 79・無職 )

 ◇1カ月ほど入院していた夫が退院すると、見事に足腰が立たなくなり、さらに認知症も進んだ。私にかかる介護の負担はますます悲惨な状態になった。予想もしない夫の行動が次々と見られ、私の心は常に怒りに振り回されイライラ感でいっぱいになっていた。
 ◇そんな中、13日付本紙記事「怒り 上手に付き合おう」を読んだ。怒りに支配されないための第一歩はそのメカニズムを知ることで、「ああすべきだ」「こうあるべきだ」の「べき」が他者に裏切られたときに怒りが湧き上がるという。では、怒りが湧いたときはどう対処すればいいのか。それには「イライラを頭から切り離して、6秒をゆっくり数えること」だという。その間、言葉を発するなどの衝動を抑えられれば、怒りの表出はソフトになるらしい。
 ◇私はこれで悩みを解決できると実感した。とにかく今の怒りと速く決別したい。今後、先の見えない介護生活をいかにうまく切り抜けられるかが大きな課題である。]
                                    《 こだま 読者の広場 》 地方紙「投稿欄」より

 ( 忘却への扉 ) 私はまだ生きているが、母は父がもうすぐ死ぬことを知らず二カ月余、看病した。知れば母が耐えられるかと心配した母方の看護師の妹たちに、私も説得され納得した。
 なので、私の兄弟や父の妹たちに叔父他誰にも言わないで通した。看護師などの経験のある母がどう思っていたかは分からないが、近くに暮らす義理の男性からは、父の代理に私に対し汚い言葉も聞いたが反論はしなかった。
 後になって、「死ぬと分かっていたのなら、言わなかったのに」と言い訳を聞く。叱られなくても、死ぬのを知らせずにいた叔母たちの気持ちは分かる。
 母は夫を亡くした後。言葉も話せない寝たきりの義理の祖父母の面倒を見た。私は脳梗塞で祖父母と同様になった母の介護を病院と家で体験した。イライラ感や怒りは1度もないのは親子だから当然との思い。
 身近な特に大切な人とは他にも、別れの来ることを知りながら共に過ごした。思い出に残せる別れでありたい気配りを感じ、亡き人の代わりにときおり短く伝えている。

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