忘却への扉

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わらべ歌

2007-02-22 | 平和を
【うしろの正面だあれ】原作・海老名香葉子 長編アニメーション映画「うしろの正面だあれ」より 発行・金の星社
 アニメ映画の場面と文章の入った、子供向け絵本だ。初版は1991年で、今の本で39版発行となる。読もうとして再度本棚を探すと、10年ほど前の新書版の原作「うしろの正面だあれ」を見つけた。
 知っておきたい戦争・平和と帯にある。重ねた本の中に紛れ込んでいた。まだ読んではいないが、今回は絵本を選んだ。
 東京の下町で産まれ、両親とおばあちゃん、兄たちと弟のいる家庭。かよ子は当時なりの幸せな暮らしの中にいた。
 伯父が戦地に出兵していても、戦争を実感する日々ではなかった。日本がアメリカとの戦争を始めても、子供たちは万歳万歳と喜んでいた。
 やがて戦争は日本本土を空襲するようになる。かよ子は一人縁故疎開で東京を離れる。そして東京大空襲のために、兄一人を残して家族を失う。
 [亡くなった人たちの冥福は、永遠の平和だと信じます。のちのちまでも、戦争の無惨さを語り、命の大切さを伝えたい、それが残されたわたしの使命だと思っています。]あとがきに香葉子さんの言葉がある。

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