忘却への扉

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戦後民主主義への敵対行為

2017-09-18 | 平和を

 【 政治家靖国神社参拝は戦争賛美 】 伊予市 男性( 52・農業 )

 ◇靖国神社の参拝の是非について本欄で投稿が続いているが、私も一言述べたい。私の家も叔父が特攻隊で戦死した遺族で、叔父は靖国に祀られている。だが、私は複雑な心境だ。叔父のような戦争被害者とA級戦犯のような戦争加害者を一緒くたに祭っているのは違和感がある。
 ◇重要なのは靖国からA級戦犯を排除しても靖国神社の本質は変わらないという点だ。靖国はあの侵略戦争を「正義」の戦争として捉え、肯定して美化しているように思う。それは未だにあの戦争を「大東亜戦争」と呼んでいる点にもうかがえる。そのような場所へ首相や閣僚が参拝することは、あの戦争を正当化し、賛美することにほかならない。それは戦後民主主義に真っ向から敵対する行為であり、認められない。
 ◇やはりすべての国民が異論なしに参拝するためには、無宗教の国立施設の建設が急務である。そうすることが本当に英霊を敬い、日本の平和と繁栄を祈ることにつながると思う。「靖国史観」では前に進めない。]
                                    《 こだま 読者の広場 》 地方紙「投稿欄」より

 ( 忘却への扉 ) 靖国神社(元の東京招魂社)は明治2年(1869)に明治維新から、第2次世界大戦での戦没者約250万人を合祀している。
 靖国神社には政府から見て賊軍兵は除外されたと聞いたことがある。戊辰戦争に明治維新では政府軍側のみで、彰義隊や新選組を含む幕府軍の戦死者は排除。
 西南戦争でも政府軍のみで、西郷隆盛ら薩摩軍は対象外と死んでも差別されている。もっとも靖国神社を拒否・否定する人たちも合祀されている異常さは、戦争美化にあるのだろう。今後祀られる若者たちの追加を予想できる政権が怖い。


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