忘却への扉

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身勝手なルール

2014-11-29 | 平和を
 【 地 軸 】 2014/11/26 地方紙1面下段記事より

 [誰のためのルールかを考えさせられたドタバタ劇だった。巻き込まれたのは松山出身のプロゴルファー松山秀樹選手。米ツァーを主戦場とするトップ選手ゆえだ。
 ▲唐突な幕開けは今春。日本のゴルフツァー機構が、賞金王などで複数年シード権を持つ選手に国内5試合場出場を義務付けた。違反すれば翌年のシード権がなくなる。昨季賞金王の松山選手の人気を当て込んだ狙い撃ちは明らか。
 ▲世界の頂点を目指す覚悟を軽く見たというほかない。米ツァー優先は当然。国内は2試合と聞き、機構は慌てたことだろう。3日前に優勝し、別の形でシード権を確保したのはさすがの一語に尽きるが、勝たなければ来季は国内で勇姿が見れなかったかもしれないのだ。
 ▲機構も過ちに気付いたらしく、義務試合回数を大幅に減らす方向で幕引きを図る。スポンサー獲得や観客動員ではじいたそろばんは選手不在の身勝手な都合。規定を変えるなら、夢を追う若者の足を引っ張るのではなく暖かな後押しをこそ。
 ▲国民生活に置き換えれば、規定は法律など社会のルールであり、選手は国民だ。施行が迫る特定秘密保護法、集団的自衛権行使容認に向けた関連法案…。国民のためのルールか、国の都合を優先していないか、危惧が募る。
 ▲衆院選告示まで1週間を切り、各党の政権公約発表が相次ぐ。聞こえがいい言葉の裏に、身勝手な思惑が潜んでいることもある。じっくり吟味したい。]

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