忘却への扉

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放射能への恐怖は続く

2014-08-03 | 平和を
 《 被爆者アンケート 》 【 体験 「伝えきれていない」 】 《 進む高齢化 焦りの色も 》 2014/7/31 地方紙記事より
 [伝えきれていないことが悔しい―。共同通信が30日までに実施した全国被爆者アンケートでは、体験を語り継ぐことに必要性をあらためて強調する意見が相次いだ。反面、高齢化が進んでいることから、寄せられた声からは焦りの色もうかがえる。]
 [「家族はみんな死んでおります」。長崎で被爆した福岡県の女性(85)は、血だらけの死体で埋め尽くされた街中で、家族を探し求めて歩き続けました。とうとう見つけることはできなかったという。
 この女性は「自分の目ではっきり見た者でないと実情は分からない。そのときのことを2世、3世に語り継いでおかないといけない」と訴える。
 だが、被ばく者の思いはなかなか届かない。広島で被爆した東京都足立区の男性(83)は「語り部をしても集中して聞いてもらえない。学校の歴史教育の場で伝えてもらいたい]と、自らの活動への限界をにじませる。
 「被爆者ってまだ生きているんだ」。長崎で被爆した埼玉県行田市の浜中紀子さん(70)が今春、JR浦和駅前で被爆者援護法に関する署名活動をしていると、若者が吐き捨てるように言いながら通り過ぎた。
 一瞬あぜんとし、驚いた。「もうそういう時代なのか」と痛感した。でも、すぐにこう思った。「これが現実。言った人がどうということではなく、自分たちがまだ十分伝えきれていないことが悔しかった」
 娘が結婚するまで長年、被爆者であることを隠していた。「そういう家庭は多かったと思う」。定年後、本格的に被爆者団体での活動を始め、修学旅行生や一般向けの平和学習の手助けをする日々を送っている。
 佐賀県みやき町の女性(72)も被爆者であることを隠し、体験を語ってこなかった一人だ。「この年齢になっても語る勇気がない。でも次世代に伝えなければならないと思う。毎日悩んでいます」と苦しい胸の内を明かした。]

 【 「原発利用反対」63% 】
 [共同通信の被爆者アンケートで、将来の原発利用について「やめるべきだ」 「どちらかといえばやめるべきだ」と反対する意見が計63・7%を占めた。東京電力福島第1原発事故が3年以上たっても収束していないことを理由に挙げる回答が目立った。
 反対理由としては「長年障害に苦しんだ人間として放射能の恐怖を感じている」(東京都の72歳男性)などの記述が見られた。「核と人間は共存できない」との意見も多かった。
 「進めるべきだ」「どちらかといえば進めるべきだ」は計11・7%にとどまり、安全を確保した上で推進すべきだとの意見が多かった。一方で「どちらともいえない」も17・6%あり、電力の安定供給の観点から判断に迷う様子がうかがえた。
 現在ある原発は「再稼働すべきでない」が55・7%、「将来は原発をなくすか減らすべきだが、現在の電力供給のため再稼働するべきだ」は17・8%、「将来は原発の利用を再開してもよいが、現時点では再稼働すべきではない」は6・1%だった。
 核廃絶運動の一環で原発への反対も訴えるべきかとの問いには、71・6%が肯定的だった。「被爆体験を語るときに『原発も駄目』と訴えていればと悔やまれる。容認していた自分が恥ずかしくて悔しい」(兵庫県の72歳女性)との記述もあった。否定的な回答は4・4%で「核兵器と原発を一緒にはできない」との意見が一定数あった。]

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