全建連の超長期優良住宅では、工務店サポートセンターにて、「JBN-CAD」のデータ形式で住宅の図面データを保管し、お客さんと、工務店の3者で図面データを共有することで、紛失の防止と建物のアフターケアーに使用しながら60年間の維持に活用することができます。
JBN-CADは母体が福井コンピューターの「アーキトレンドZ」で、我が社で導入していた「アーキトレンド21」の上位版です。
地震の混乱により、「Z」へのバージョンアップ作業が滞っていたのですが、この度、何日間か掛けて今までの設計データを「Z」用に変換し、フォフトウェアも書き換えることで、めでたく「Z」へと移行することができました。
現在では「アーキトレンドZ」にて設計中です。(あんまり変わってないんだけど)
平成7年に導入した「アーキトレンド11」というCADのデータも同時に書き換えなければならなかったので、それが一番大変でした。
(Window98で、昔のMOに保存していたため、自宅のノートパソコンを急遽立ち上げてデータを移行したのでした。これが一番時間がかかった)
12年も前の図面データを見返しながら、いまではどういった設計をするのか、検討しようと思ったのですが、今の仕事を優先しなければならないので、後回し。
懐かしいデータが沢山ありましたが・・・・
CADがバージョンアップするたびに、このような作業を行わなければならないのは不便です。安定しているのは、やはりJW-CADでしょう。
アーキトレンド「11」のデータが「Z」で全て使えるわけでもないので、アーキトレンドCADのデータをJW-CAD形式で保管しておいておいたほうが良さそうです。
同時に、市販のプレゼン用のソフトで良いものがないかと探したところ、「マイホームデザイナーLS2」という一般消費者向けのソフトがあり、これを購入してみました。
(他にもShade系のデザイン優先のソフトもありましたが、こちらのほうが使いやすそうでした・・)
自宅にて間取りを作るのに、JWーCADを使っていたのですが、会社に戻ってアーキトレンド用にデータを書き換えるのも時間のロスなので、こうした市販のものを使えば、そのままプレゼンに使える。
昔は、「観れる・使える」ものが無かったのですが、今回の「マイホームデザイナー」は結構観れます。
お客さんが
「こんな感じにしたい」
と、自分でプランを作ってきた場合にも対応できます。
家具やサッシ、住宅設備といったアイテムに沢山のメーカーが部品を提供しているのも魅力の一つです。
「置くだけ」
で、簡単に間取りが作れ、立体透視できるのです。
マイホームデザイナーで再現した蓮潟町T邸の外観
丸柱を伸ばすにはどうすればいいのだろう?やり方があるのだろうけれど・・
屋根形状も三角にしたい!美しくない!!
ただし、プロ使用ではないので、色々なところで使い勝手が悪いところもあります。
例えば、上図のように、屋根が斜めで設定できず、四角の屋根しか作れないところや、定番のメーカー品が少ないところ。
(TOTOの売れ筋ユニットバスやYKKのよく使うサッシ、玄関ドア、クリナップ製品自体が無い・・)
外壁の腰壁の設定とか細かい部分は自作でいちいち部品を作らなければならないところとか・・(まあ、安いんだから仕方が無いか・・7千円台で買えるのだから・・)
使いやすいのは確かなので、これから設計を考えているお客さんも使ってみてはいかがでしょう?
夢は膨らみます。
おおまかな部分を作ってみて、構造的なことや、風や光を取り入れるといった提案は、こちらでアドバイスができます。
何より、データが共有化できるのが魅力でしょう。
(福井コンピューターでも、一般向けのソフトとか作ってくれないかな・・3000円くらいなら導入する人も多いと思いますが・・5千円切るのが目安だと思います。)
ちなみにアーキトレンドZで3D化したイメージ
車とか人物とか、ちゃっちい!
背景とかもマイホームデザイナーのほうが良いようです。
でも、屋根形状は再現できるし、手摺もちゃんと自動で出ます。
どっちもどっちというところか・・
福井コンピューターに添景データの充実を求めます。
(図をクリックすると、太陽光のアニメーションが観れます)
で、実物・・・
やっぱり、実物のほうが観れます。
プレゼン用のソフトでここまでのものを要求すると、
時間がかかってしまうでしょう。
ならば、手書きのスケッチとかのほうがいいかも・・
長期優良住宅へ・・・