昨日と本日は12月でもめずらしい快晴。なんだか変な気候です。
今年はエルニーニョ現象が起っているそうで、このような天候になっているようです。
日本の太平洋沖に未だ秋雨前線があり、北上したりしている・・
移動性の低気圧がオホーツク海上で発達せずにいるので、大陸の寒気が入ってこない状態が続いています。
大陸の寒気が強まって、狭い地域から一気に南下した場合、局所的な大寒波に見舞われる可能性もあります。
1年を通して平均気温はそれほど変わらないはずなので、2月あたりに大雪になる恐れもあります。水害や突風のように、局部的な災害が起りやすい不安定な状態が続いているのでしょう。
気をつけたいところです。
具体的な対策としては、予報を欠かさずに見ることと、災害が起りそうだったら、むやみに外出しないことです。
次の日に用事を後回しするのを避け、やれることはその日のうちにやっておく心構えが大事です。(なかなかできませんが・・)
さて、本題です。
山の木の川上から川下へ顔の見える家づくり
の輪がようやく完結したお話です。
中越地震の前から家の材料として切り出している下田村名下の山主さん達が我が社の長岡市土合町K邸と旧栄町T邸を訪れました。
自分の裏山で丹精こめて手入れをしてきたスギの木が、実際に家の構造の重要な部分に使われているのを見て、感動していた様子です。
(しかも伝統構法ですから・・)
栄町T邸では、施主の奥さんも同行していたので、まさに「育てた人」「家をつくる人」「住む人」が一堂に会した瞬間です。
山の木がまねいた不思議なめぐりあわせなのです。
こうした、顔の見える家作りをすることで、山主は一層、手入れに精が出るわけで、その木を使う側も大事に作り、末永く使い続ける意思が出てくるのです。
川上と川下でひとつの絆ができます。
切り出した山に、施主の方たちと一緒に植樹しようという計画も出てきました。
自分の使っている木があった場所に自分たちで木を植える・・
その山を見守ることで、家と山に自分たちの居場所を実感できるのです。
(しかも、二酸化炭素の固定化にも役立っているので、温暖化防止にも貢献しているのです。)
こうした目に見えないことが、山の木を使った家づくりの重要なポイントとなるのではないでしょうか?
環境問題、教育問題、食料問題、産業、経済・・あらゆる問題解決につながっていきます。
日本が高度経済成長期に忘れていった大事なものです。
学校では教えてくれないことです。通常の社会でも教えてくれません。
科学や数学の枠を超えた日本の文化がここにあります。
それを取り戻そうというのが、私の願い・・
まだ間に合います。技術や経験はまだ伝承可能です。
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