放射性物質は絶えず放射線を四方に放ち、放射線は体の細胞を傷つけます。外部から放射されてくる放射線を浴びることを「外部被爆」といい、放射性物質が体内に入り込み、体内から放射線を浴びることを「内部被爆」といいます。
外部被爆は、放射性物質から遠ざかることで被害が小さくなりますが、内部被爆は絶えず体内から放射線を浴びることになり、体内の細胞が傷つけられ、DNAやタンパク質を傷つけることで染色体異常やガンを引き起こします。
放射性物質には種類がありますが、その代表でもあるヨウ素131、セシウム137は空気中を漂った後、雨や雪によって地表や海に降り注ぎ、生態系を経由した後に、やがて人体へと取り込まれ、影響を与えます。
ヨウ素は海中には豊富に存在するのですが、地上では稀少なため、地表で暮らす動物はヨウ素を特に吸収し、溜め込むことが必要なため、食物や飲み水からだけでなく、肌や呼吸によっても体内に吸収し、喉元にある甲状腺に蓄積する性質があります。
セシウムは主に筋肉に蓄積され、ストロンチウムは骨に蓄積されます。
プルトニウムは空気中から呼吸を通して肺、胸のリンパ節、骨や肝臓に広く蓄積され、排出されにくく、長期間体内で放射線を発し続けます。
主な放射性物質の体内への蓄積
ヨウ素は甲状腺、セシウムは筋肉、
プルトニウムは肺から胸のリンパ節や骨・肝臓
ストロンチウムは骨に蓄積されます。
放射性ヨウ素の体内への取り込み
食物や水からばかりでなく、空気中のヨウ素を
直接、肌や呼吸によって取り込みます。
体内に入った放射性物質は体内で放射線を出し続けます。これを内部被爆と言います。ヨウ素131は半減期が8日なので、8日経つと半分に減り、更に8日経つと4分の1になります。おおよそ80日で1000分の1になる計算なので、3ヶ月くらいは対策をしたほうが良いでしょう。
セシウムは半減期は30年なので更に長い対策が必要です。
甲状腺に入った放射性ヨウ素は体内から放射線を出し、細胞や染色体を傷つけ、甲状腺ホルモン異常による発育異常や甲状腺ガン、白血病などの様々な症状が出ます。
人間の場合、42歳以上だと成長が止まるので、殆ど影響がありませんが、子供や胎児、若い世代に症状が出てきます。
「ただちに」健康に影響が出ないというのは、10年以降に影響が出るということで、10年先に放射線量を浴びた度合いによってガンの発生率が増える傾向にあります。
チェリノブイリの原発事故では多くの子供達が白血病やガンを発症しました。
原発事故の発生後に近隣から直ぐに避難しなかったために、このような結果になったと言われています。
放射線はなるべく浴びずに、放射性物質をなるべく体内に取り込まない
ことが、ガンから身を守ることにつながります。
食物連鎖によって放射性物質が濃縮されるので、特に大型動物は高濃度の放射性物質で汚染されます。食物連鎖の底辺である野菜類を多く取るのが予防策の一つです。
放射性ヨウ素を取り込む前に、健全なヨウ素を取り込んでおく
放射性ヨウ素を取り込む前に、体内のヨウ素を十分満たしておけば、必要以上にヨウ素を取り込まないだろうということで、意図的に活性ヨウ素液を飲むことで、放射性ヨウ素の吸収を抑える方法があります。
ヨウ素は海藻に多量に含まれるので、海藻を摂取するのも有効です。
海藻はその体内にヨウ素を取り込みます
出汁をとった味噌汁を・・・
飲み水は木炭で浄化
粉にした木炭をガーゼに包んで、水につけておくと、木炭が水中の金属分を取り込んでいきます。一晩経ったら、木炭を取り出せば浄化できます。(ただし、高濃度に汚染された水では取りきれません)
木炭水
炭焼き特集へ・・
空気中の放射性ヨウ素はマスクと濡れハンカチでガード
花粉用マスクが効果があります。
この後ろに濡れたハンカチを当てると万全です。
ヨウ素やセシウムは水に溶けるので、濡らしたハンカチをマスクの裏側に当てておくと、呼吸からの体内吸収を防ぐことが出来ます。
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放射能対応型住宅
健康にイイ話へ・・
よろしくお願いいたします。
イラストについては、私が描いているので、使用されても問題はありません。
Copyright(C)2011 TakashiFujikawa
と入れておいてください。また、どんな内容のパンフレットなのかお知らせ下さい。
「写真」については著作権が発生しているので、使用不可です。
(出典・・・ってどういう意味なのでしょう?)
そして、イラストを使わせていただくことについて快諾をいただきまして、大変大変感謝いたします。私はツイッターのほうで、仲間の方がパンフを作られるのをお手伝いしているものです。@candlepoplightと申します。本当にありがとうございます。できましたら、またお知らせいたします。
ツイッター内で、金吾さん、いるかちゃんさん、というお二人で作成してくださっています。http://kingo999.web.fc2.com/
私たちはネットに繋がらない方々には、行政からの操作の入ったものしか情報が入らないのをとても危惧しています。情報元の差によって、様々な人間関係の中で危機感に温度差があることが、とても問題にもなっています。避難したい方を、「大丈夫だ、神経質だ」と止めてしまわれるのです。こどもたちを守るためにも、早急に内部被ばくについての情報を紙面にしてお知らせする必要性を感じています。
放射能に関しては、福島の方々は固唾を飲んで見守っている状況なのでしょう。
こちら新潟県にも多くの避難者が来られていますが、半数は福島へ戻られたとのこと・・極力放射性物質を取り込まないようにしたいところですが、長期間の避難生活は精神的に負担がかかるのでしょう・・
放射線による影響が出てくるのは10年~20年後です。放射線を浴びれば浴びるほど発がん率が上がります。子供達への影響は大人よりも大きい。
そういった情報を的確に伝えることも重要な役割と思っています。
そうですか。。。半分は福島に戻られているのですか。。。
ほんとに。。現実を直視しようとすればするほど。。呆然としそうになりますが、テーマを絞って一歩一歩と思っています。
内部被ばくに関するパンフ、今日少し話が進みました。。藤川さんのイラストやデータ、資料からたくさんヒントをいただきながら、新たにイラストを仲間に作成依頼する方向になりそうです。。また出来上がりましたらご報告いたします。ご親切に返事をくださいまして、本当にありがとうございます。
頑張ってください。
多忙につき、返事が遅くなって済みませんでした・・