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べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

かやぶき屋根

2010-02-04 22:55:45 | 伝統構法について
 縄文時代から受け継がれてきた屋根葺の方法は、米作り中心の農村での共同作業によって培われてきました。
 「カヤ」とはススキなどの穂の長い雑草であり、まとめて育てる「カヤ畑」があり、その年その年で葺き替える家を決め、農閑期に村人総出で吹き替え作業が行われました。
 これを繰り返すことで、屋根が定期的にリフレッシュされ、屋根の耐久性を高めていました。
 現在では「高柳町」で「カヤ葺き屋根」を残そうという運動がありますが、その他の地域の殆どは鉄板で覆われるようになりました。



鉄板で覆われた茅葺き屋根


 農村の文化や米作りの文化の喪失により、消えつつある文化である。それを再現するのには多大な費用と労力を要する時代となりました。

 また、米作り後の稲ワラは、作業具や縄などの道具、タタミ等に使われ、農家の副収入源となっていましたが、機械化に伴い細切れになるために利用できなくなっています。最近では、稲ワラの野焼きが禁止されているため、ますますその処理に困っている現状があります。



茅の葺き替えの様子



伝統構法の特徴へ・・
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