べんりや日記

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一次エネルギー消費量の計算 省エネ住宅エコポイント対応の新築工事の断熱設計

2015-01-24 13:43:51 | CO2を25%削減
一次エネルギー消費量の計算方法の解説です


新築工事で省エネ住宅エコポイントの申請を行う場合、一次エネルギー消費量の検討で等級4以上の性能が必須となります。
平成25年度に改正された省エネルギー基準は、建物の断熱性能(+気密性能)に加えて、設備の性能も考慮して一次エネルギーを計算します。

ここでは大まかな計算の流れを解説します。






計算の手順

一次エネルギー消費量の計算を行うにあたり、次の要素が必要になってきます。

 ○地域(日本国内で1~8区分されています)
 ○方位(外壁、窓の方位)
 ○断熱(使用する断熱材の性能)
 ○設備


建物の性能に関わる部位



建物の各部位のU値(旧Q値)と面積、方位により、次の計算を行います。


犬小屋でU値を求めてみよう


1.q、mc、mH、Aの計算

 q:外皮熱損失量
 mc:冷房期の日照取得量
 mH:暖房期の日照取得量
 A:外皮等総面積


2.外皮性能基準の判定

 UA:外皮平均熱貫流率
 ηA:冷房期の平均日照取得率

 の計算を行って各区分(1~8区分)で決められた基準をクリアするか検討します。


地域区分とUA値の基準値について・・




3.一時エネルギー消費量の計算(H25年基準、低炭素基準の判定)

 1で求めたq、mc、mH、Aと使用する設備によってWEB上プログラムで算定します。
 次なる判定結果が得られます。


一次消費エネルギー消費量の判定結果




以上の結果を検査機関に審査してもらい、的確な施工(断熱、気密工事)と検査を行う事で省エネルギー住宅の評価証書を発行します。


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