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べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

立ち上げコンクリート打ち込み

2009-10-06 16:16:46 | 1階が車庫の家(越後杉の伝統木組)


台風18号が接近し、明日から暴風圏に入る太平洋側の地域では災害に備えての注意が必要です。
中心気圧が910Paという強い台風ということですが、今年初めての上陸になるのでしょうか?

美沢町N邸では、昨日立ち上げのコンクリートを打ち込み、一安心といったところです。



ベースコンクリートが固まりました


コンクリート面に墨を出します


鉄筋の開口部の処理です
斜めに鉄筋を入れて補強します


型枠を組んでいます


今回は見附市K邸と同じく、90センチの立ち上げです。
それゆえ、型枠は3×6版パネルをそのまま使っています。
とにかく、高い!



開口部分の型枠を組んでいます


建物内部の通気は50㎝×45㎝と大きくとることで、床下内の通風を促すように配置しています。
この大きさならば、人の出入りも出来るので、点検時にも有効に使えます。



スラブの型枠


玄関部分は、90センチ上がっているので、このようにスラブ(床版)を組んでいます。ユニットバスの下も同様にスラブで床を上げています。
普通の施工だと、階段部分や玄関は砂や砂利を入れて嵩上げ(かさあげ)するのでしょうが、通気を確保するために、高床住宅と同じ仕様にしています。
(型枠は大変なんだけど・・)



スラブ鉄筋を組み終わりました。


型枠が終了しました


コンクリートを打ち込んでいます
まずは、階段の部分から・・


階段は、何回かに分けて打ち込みます
一気にすると、階段の型枠が破裂するか変形してしまうためです


アンカーボルトはあらかじめ配置して固定しておきました。


バイブレータをかけながら、打ち込んでいきます


スラブも打ち終わり、ほぼ終了です


階段周りは細かい部分が多いところです。


コンクリート打ち込み終了。



コンクリートが固まるのを待って、型枠を外します。
これだけの基礎になると、高床住宅でも十分対応できます。
周りからは
「鉄骨でも建てるのですか?」
と言われますが、木造2階建てです。

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雑木による土壌の活性化

2009-10-06 16:16:05 | CO2を25%削減
宮本町M邸付近の道路脇に生えている雑木の葉っぱが落ちて、道路一面に積もるようになってきました。
竹ボウキで掃いていかないと、どんどん溜まる一方です。



道路のすぐ脇に生えている雑木


落ち葉や枝が散乱します


腐葉土が積まれた道路脇


こうした、落ち葉を見ていると、土の話を思い出します。

顕微鏡で見るとわかりますが、土は、葉や植物の残骸です。
砂や粘土の堆積して積もった地層の上の殆ど地表に近い部分、少し褐色がかった土は、植物や小動物、昆虫、微生物といった生物のかたまりです。

木の葉や枝は、枯れると地上へ落ちてきます。
これを昆虫や小動物が食べ、その消化器官内で醗酵、排出されて糞になり、それを繰り返すことで、植物の体が、細かく分解されていきます。
最終的には、カビや微生物、バクテリアによって分子レベルまで分解されますが、これは生物にとって吸収しやすいミネラルとなっています。

この土の塊は、いわば「命」の固まりでもあり、何億もの生物、微生物のかたまりで、生きている土です。
活性化された土は、農作物を育てるのに最適な成分のバランスになっています。
チッソ、燐酸、カリは肥料として農地に蒔かれますが、工場で作られた化学肥料は植物に吸収されても、水分が溜まり、肥大化してしまいます。
生物に取り入れやすい形の肥料は、同じく生物によって活性化され、醗酵、酵素によって分解されたミネラルです。
詳しくはにんじんから宇宙へを参照のこと・・



落ち葉や枝の分解によって、土が活性化していきます


このミネラルは複数必要ですが、単一の種類の木からは全ての種類のミネラルはまかなえません。多くの種類の木や植物が分解されることで、バランスのとれた栄養がそろいます。
その土地に潜在的にあった多種類の雑木や植物をミックスしてたくさん植えることで、短期間で森を再生する技術は、こうしたミネラル(塩)がそろうことで可能となります。
詳しくは森はいのちを参照のこと・・



雑木の生育が土壌を活性化させていきます



こうして、山林にて活性化した土壌は、川から、海へと流れ込みます。
川に流れたミネラルは、下流の田畑の農作物を育て、海の生物の栄養の基盤となります。
海の塩は、基をたどれば山の木が生み出したミネラルなのです。

漁獲高が減って困っている漁師さんたちが、山に木を植える活動が盛んになっています。
山が荒れると、海も荒れる・・
山の木や土壌が活性化すれば、その下流の生態系も活性化します。




山の土壌で作られたミネラルの流れ
最後は、そこに住む人の栄養になります。








もくじへ・・


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