何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

勝っても敗者と言われ、負けても勝者へと期待され

2006-08-09 13:25:29 | 思いつくまま
オシム監督が仰天会見!「負けたい」発言 (日刊スポーツ) - goo ニュース

 判定で勝っても、観戦した者の目には真の勝者ではない、まことに怪しい判定だと言われる亀田興毅、リング外でも、ケンカ討論お茶の間判定は470対359 僅差で「やく」&「ガッツ」勝利 と評判は芳しくない。

 一方、たとえ負けてもいい、そこから得るものがあり、それが将来の勝ちにつながる価値があるとするオシム監督。これも新たな“オシム語録”だろう。

-----転載ここから
 勝つことはスポーツとしての目的で、目指すもの。でも内容分析も大事です。勝つことと成功が同じように扱われているけれど、それでは誤った方向に進む危険性がある。勝つと大切な直すべき点が見えてこない。負けて内容がいいものもある。「敗北は最良の教師」という言葉がある。明日の試合後、学ぶために負けたとは言ってはいけないけれど、何を学んだかの一定の結論は出るでしょう。

 目の前の試合も重要だが、もっと大事なものがある。2年後から始まるW杯予選、4年後のW杯本大会だ。プレー面で選手たちに「考えるサッカー」を要求するだけではなく、実力向上のためにも、頭を使うことを要求する。勝って浮かれて実戦で犯したミスを忘れるより、負けて反省して改善していく方が、チーム強化につながるとの持論だ。
-----転載ここまで

 亀田陣営には、世界タイトルマッチである以上、勝ちがすべてなのだろう。3階級制覇等の記録やファイトマネーなども意識しているのだろうか。
 まだ19歳だ。タイトルはとれるにこしたことはないが、精一杯やること、全力を出し切るころが先決で、タイトル獲得は二の次だ、なんて発想は微塵もない。負けから学ぶこともあり、それがさらに大きな飛躍につながるだろう、なんて発想もない。さらには、負けてもいいなんて、試合前からそう言っているようでは、勝てるはずもない。勝つことしか考えるな、そういう事情もあろう。
 それでもなお、である。だからガッツ石松らと接点があろうはずもなかろう。

 勝敗は結果にすぎない。ときに運も左右する。誰の目にも試合内容に明らかな差があっても、結果が正反対のこともある。それがスポーツだ。それはある意味、仕方のないことだ。
 だからこそ大事なのはプロセスである、それがオシム監督の言わんとするところだろう。ましてや新しい世代を抱えての初戦、勝って課題が見えず、理解できないことのほうがはるかにマイナスだ。だからこそ、一生懸命やった結果、世界の壁に跳ね返されて負けたほうが、今後のことを考えれば最良なのだ。

 経営にも似たようなことがある。負けているにもかかわらず、それを誤魔化したり、下方修正して、あたかも結果が出たようなことを繰り返す。なぜうまくいかないかに目が向いていない。かろうじて首の皮一枚つながってよしとしている。薬局なら、薬価差益によって運営の誤りがマスクされて、課題を避けて通っている姿が散見される。それで将来の生き残りなど、甘い期待も甚だしい。

 オシム監督が見据えるのは目先ではなく、将来だ。サッカーで言えば4年後のワールドカップだろう。スポーツでは、いつまでもプロセスとばかり言い続けられない時も来るだろうが、会社では勝ち負けを争っているのではないのだから、プロセス重視は必須だろう。繕って、方法を誤って、少なくとも勝てば何でもいいような亀田式では済まされないのだと思う 

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