何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

努力しない生き方

2010-05-20 21:31:50 | Book Reviews
「努力しない生き方」 桜井章一・著、集英社新書0534C、2010年3月22日

p.32 たまに社会がダメだ、あいつはダメだと他人を責め続けている人がいるが、その人は結局、自分を恨んでいるのだろう。人にも自分にも恨みがましい人生は損だし、辛い。そういう人は恨みがましい力をバネに前へ進んでいくこともできるのだが、結局それはいつか限界が来てしまうのだ。

p.57 人の才能や能力というのはそういう意味ではきわめて相対的なものだ。そんなものより私はもっと人の根っこにある大きな才能のほうが大事だと思う。

p.65 人が絶対という言葉を使うときは、相手を騙そうという動機でなければ、自分の分析に過大な自信を持っているか、強い思い込みをしているか、おかしな妄想を抱いているか、おおよそそんな理由からである。

p.95 求める行為には一時の満足があるが、求めない行為には持続する納得感がある。満足は欠乏をすぐに生みだすが、納得は欠けることがない。「求める」でなく「求めない」。

p.97 目標というものは前に置くと、遠い目標でも遠近感がもやけて欠航近くにあるんじゃないかと錯覚したりするものだ。反対に近い目標だと必要以上に遠くに感じてプレッシャーに感じることもある。
 だが、目標を横に置く感覚でいると、遠くても近くても、あるいは小さくても大きくても目標の現実感がよくわかる。そうなれば目標に必要以上にとらわれることも、プレッシャーになることもない。

p.98-9 先行きの見えない時代にあって、これからどう生きていくのがよいのか、何を求めていけばいいのか、何を心の拠りどころにしていけばいいのか、わかりやすい明快な「答え」はどこにもないし、誰かがきちんと答えてくれるわけではない。

p.105 メジャーなものはつくり手や供給する人の顔が見えにくいが、マイナーなものは個人の顔がよく見える。だが、誰しも基本は自分の顔を持ったマイナーな存在だ。

p.109 今の人は自由と自我を大きくすることを取り違えているようなところがある。つまり、たんに我がままに振舞うことが自由になっているのである。
 だが、自我があれば他我がある。このバランスこそが大事である。自由はその上で考えるべきものなのだ。

p.144 人が犯す過ちの多くは、他人と自分とは関係のない存在として見ることから起こる。自分とは関係ないと思うから、平気でひどいことをしたりするものだ。他人事意識は極端になると必然的に人に迷惑をかけるものだ。

p.166 効率主義や合理主義は行き過ぎると人間関係にまでその物差しを当てはめるようになってくる。そうなると、人は人というよりモノのような扱いをされることになる。

p.173-4 もしストレスがたまって休もうという気持ちになったら、自分をゼロに戻すというより、別の動きをして変わるんだと思ったほうがいい。
 立ち止まってゼロにするという感覚だと、ストレスがたまる環境にまた復帰した際に同じことを繰り返す可能性が高い。


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