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首相とて一個人、でも、なぜ靖国神社なのだろう

2005-09-30 13:38:44 | 思いつくまま
「非常に暴論」と強く反発 靖国違憲判決で首相周辺 (朝日新聞) - goo ニュース

 どうも、私は総理大臣の職務として参拝していない ということを主たる理由にしているようだが、靖国神社でなくても、どこかに参拝することなど、総理大臣の職務でなんか、ありっこないだろう。政教分離であるわけだし。反論になっていないコメントだ。

 総理大臣と言えども、私人の側面はある。サッカーやプロ野球で、ひいきのチームがあってもいいだろうし、服装でお気に入りのブランドがあったっていいのだと思う。宗教だってそうだ。信教の自由がある。でも靖国神社には、靖国神社だけの「宗教」でもあるのだろうか。

 日本で育てば、小さい頃から町の神社やお寺に行くことはザラにあると思う。祖先のお墓でもあれば、なおさらだ。正月、お祭り、受験の前など、はたまた遠方から知人が来れば、宗教関係なく足を運ぶことは珍しくない。それは「参拝」なんていう畏まったシロモノではなく、気楽な「お参り」といったほうがいい。または観光かもしれない。

 官邸のある永田町から靖国神社のある九段下まで地下鉄(半蔵門線)もあるけど、首相という公人という立場もあるから、公共交通機関での移動も許されにくい側面もあるから、靖国神社でなくても、どこかに赴くことに対して、「公用車を使う」ということには、一定の理解を示したい。

 しかし、なぜ靖国神社でなければならないか、ということには納得のいく理由は見つからない。A級戦犯がまつられているだけで、特殊な意味を含んでいるのだ。しかも、終戦記念日を意識して参拝するというのは、今の立場にある以上、私人の域をはるかに越えていると思う。個人的に何か神頼みしたいのなら、もっと近距離の、小さなところにでも行けばよいのでは?
 そんなに小泉純一郎個人にとって大事な場所なら、いっそのこと選挙前に靖国参拝を避けるのではなく、いつでも靖国神社に行くくらいでも良いことはないか。郵政民営化実現に向けて、参議院の投票日前にでも、「法案が通りますように」との願をかけに行ったって良かったのではないか。

 それらを含めて、なぜ「靖国神社」なのか、国民に向けて、海外に向けて、説明すべきではないかと思う。そこをつっぱっていても、溝は埋まらないのではないだろうか。

小泉首相の靖国参拝は違憲…大阪高裁が高裁初判断

 そりゃそうだろう、そんなこと説明できないと思うからだ。高裁、というのが若干気になる。最高裁が残っているから。

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1 Comments

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職務かどうかが問題ではない (お疲れ)
2005-09-30 17:54:00
憲法違反とは思わぬ-首相 大阪高裁の靖国参拝判決 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050930-00000132-kyodo-pol 



-----ここから転載

小泉純一郎首相は30日午後の衆院予算委員会で、大阪高裁の靖国参拝判決について「参拝が憲法違反であるとは思っていない。職務として参拝していない。どうして憲法違反なのか理解に苦しむ」と述べた。

 民主党の松本剛明氏への答弁。

(共同通信) - 9月30日15時11分更新

-----転載ここまで



 総理大臣を務める者が、なぜ靖国神社でなければならないか、ということであって、職務か職務でないか、が問われているのではないのでは。



 職務じゃなきゃ、私人としてのことだから、と言いたいのかもしれない。プライベートならなおさら、何をしたっていい、と開きなおるのではなくて、どこへ行くのも自由だが、なぜあの「靖国」なのか、ということを聞きたがっているのではないか。説明責任が問われているのだろう。

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