何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

球団は、強けりゃいいのか?

2005-09-27 22:53:16 | 思いつくまま
「広岡」消え「野村」浮上 ID野球にオーナー心酔 (共同通信) - goo ニュース

 どうしたら田尾監督の解雇が正当化できるのかと、しばし考えた。
 経営者としての英断か?
 今は何と言われようと“先見の明”があったと言わせたいのか?
 オーナーなら何をしてもいい、と幹部の中で開きなおっているのか?

 で、はたと気づいたのが、これは、1年前から仕組まれた、いわば既定路線だった というシナリオがあったのではないか、ということである。

 新生、楽天! 当初は若々しくて、明るいキャラクターがいい。どうせ、戦力的には他チームと歴然とした差がある。成長するには、1年どころか、もっと時間が必要だ。しかし、最初から勝敗度外視して、育成オンリーと公言するわけにはいかない。まずは負けが込むに決まっている。もし名将に1年目の指揮をとらせて、散々な成績だったら、手腕に傷をつけ、名誉まで傷つかせてしまう。それに比べて監督未経験者なら、その手腕が問われることもすくないだろう。

 そして案の定、想定の範囲内で 大敗する。表向き、若き監督にはその責任をとって勇退してもらう。しかし内心、1年間お疲れ、という気持ちがないわけではないが、2年目も指揮してもらうつもりなどなかった。

 あまりにも負けるものだから、きっと起こるであろう、チームをもっと強くしなきゃ、・・・そういう世論をも味方につけて、待ってました!(いや、お待たせしました、かな)と言わんばかりに名監督にお出ましいただく。野村監督は、ちょうどシダックスとの契約切れもあって、1年後の今年のほうが円満に話も進む。一石二鳥。万事、丸く収まる・・・、こんなシナリオができていたのではないか、とそう思った。ならば、不可解な解任劇も、説明がつきそうだ。

 しかし三木谷オーナーは、当初からのシナリオではなかった と言う。 どうしたら強くなれるか と考えての末だったという。これは現在、田尾監督解任への非難が強い中の言い訳かもしれないし、予め用意されたコメントかもしれないが。

 田尾監督が留任するには、最初からほとんど可能性の低い、せめてAクラス入り(=プレーオフ進出)くらいしか、道は用意されていなかった。そのくらい、残留条件のハードルは高かった。見返してやることのできない悔しさが、田尾監督の胸中にある。

 三木谷オーナーは、最初から今年の大敗を何とも思っていなかった。話題作り、広告宣伝になれば初年度としては十分で、その他への期待など、想定外なのだ。そんな腹積もりはなかった、のではないかと思った。

 どのみち三木谷オーナーは計算高いとはいえ、尊敬に値しない人物に見えることに変わりはない。
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2 Comments

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楽天の誤算 (東北のこやなぎ)
2005-09-28 07:39:48
お邪魔します。「東北楽天」つながりでトラバさせていただきました。

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三木谷オーナーの誤算 ()
2005-09-28 11:22:37
 これだけ負けが多かったんだから、チームを強くするためにいろいろ手を打とう、という機運が内外から起こってくるだろう、と思っていたが、そうではなかった。



 チーム強化のために、田尾監督解任~有名監督招致が受け入れられるだろう、と思っていたが、1年で田尾監督を解任するところへ、これほどブーイングが起きるとは読めていなかった。



 野球は勝ってこそナンボ、と思っていたが、楽天ばかりではなく、巨人の体質に象徴されるように、プロ野球界の体質が問われていることに、認識が不足していた。
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