何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

バカになれる人はバカじゃない

2011-11-03 09:33:19 | Book Reviews
「バカになれる人はバカじゃない」 小宮一慶・著、サンマーク出版、2011年5月20日

p.15 そして、(小さい行動であっても)良いといわれることは一日も早く始めたほうがいい。それを何回やるかで、考え方の質が違ってきます。やればやるほど、それも徹底的にやるほど、深いところまで到達できる。

p.21 英語のことわざに「easy come, easy go」というフレーズがあります。簡単に手に入れたものは、簡単になくなってしまうという意味です。やはりコツコツ身につけたものしか、自分の身につかないのです。

p.23 一般的に、行動は一か月で定着するといわれています。一か月、毎日続けられたことは一生続けられる。だから一か月間、履物をそろえてみる。良いと思うことは素直にやってみる。そしてそれが良いことだと信じて、行う習慣をつけることが大事です。

p.53-4 あまたある会社の中で、どうしてこの二社が伸びているのか。それを考えていたところ、私はある共通点に気づきました。それは「考え方」です。二社の社長とも、徹底して「良い仕事」をすることを追求していました。儲けることを目的にしなかった。お客さまに喜んでいただくために、良い仕事をする。つまり、お金を稼げるくらい「良い仕事」をしているわけです。ここが大事です。
 利益を出すために仕事をする。利益が出るくらい良い仕事をする。この二つは、一見同じように見えますが、考え方は180度違います。
 つまり、仕事が「手段」なのか、仕事が「目的」なのかということです。利益を追求するのは、仕事が手段です。良い仕事を追求するのは、仕事が「目的」です。どちらがより儲かるかというと、良い仕事を追求するほうなのです。
 なぜならお客さまは、「お客さまのために良い仕事をしようとしている会社」と「金儲けがしたいと思っている会社」と、どちらが好きかと言われたら、良い仕事をしてくれるほうに決まっているからです。つまり金儲けのために仕事をしようとすると金儲けすらできません。

p.75 「私に立つ場所を与えよ。そうすれば世界をもちあげることができる」
 この言葉を、ドラッカーはどこで紹介しているのかというと、「企業の目的」のところで引用しています。企業はどこで何をするか、だれを顧客にするのかを正しく定義さえできれば、必ず成功する。

p.81 どんなに小さな一隅でも、自分にしかできない役割を大事にして、使命感を持って全力投球する。そしてほかのだれも照らさない一隅を照らすことが、人として生まれてきた大きな意味ではないでしょうか。

p.100 悔しさや劣等感をバネにして、それをエネルギーにしている人は、バネの分しか伸びません。バネは縮んだ分しか伸びないからです。

p.110 人は「利」がないと動きません。人はだれでも豊かに、幸せになりたい。「利」を追求するのは少しも間違ったことではありません。大切なのは、「利」と「義」を一致させることです。自分が幸せになることが、世の中全体が幸せになること。それが「利」と「義」の一致です。

p.113 信念や正しい考え方を身につけるのは、一朝一夕ではできない。だから自分でコツコツ勉強してください。そう伝えているのです。
 自分の考えと、毎日の行動や思っていることを照らし合わせながら、これは本当に正しい生き方なのかと、つねに反省しながら生きていく。なぜなら、反省しなければ人は成長しないからです。

p.123 うまくいっている会社はみな共通するパターンがあります。すなわち、一番にお客さまを大切にし、二番目に社員を大切にし、最後にお金を大切にする。この順番が入れ替わることはありません。

p.128 使命感とは何か。それは自分がいなくなったら相手が困るだろうという思いです。
 自分にしかできない、自分の体質に合った、使命感が持てる仕事をしないとうまくいかないのです。

p.139 仕事の意義を深めていって、「みんなで幸せwになろう」とか「楽しく仕事をしよう」というのは意味の問題ではなく、意識の問題です。これを伝えるのはまさに、部下から信頼を得たリーダーでなければなりません。
 つきつめれば、リーダーとは意識を伝えられる存在かどうか、といってもいいでしょう。そして意識が伝わるかどうかは、言っている人がそれを信じて、実践しているかどうかにかかっています。信じたことは実践できます。

p.149 「宇宙の原理」に従っていればうまくいく。それは世の中に役に立つことをしればいいということです。ということは自分の側からではなく、世の中の側からものを見る視点が必要です。企業でいえば、会社の側からではなく、お客さまの立場に立って商品づくりを考えなければいけないということです。

p.149-150 社会は企業に対して三つのことしか関心がないとドラッカーは記しています。
 一番目は、その企業がと旧うの使命を果たし独自の貢献をしているかどうか。二番目は、働いている人が生き生きとしているかどうか。三番目は、企業が社会に与える害悪を除去しているかどうかという点です。社会はこの三つ以外に、企業に対して関心を持ちません。

p.151 「お客さま第一」を掲げている会社でしたが、売り上げが思うように伸びない。そこでもっとお客さまを訪問する回数を増やして、商品を丁寧に説明しようということになりました。商品やサービスを改善するのではなく、営業社員には一人一人訪問回数の目標をもうけ、こまめに取引先にうかがうようにしたのです。
 でもよく考えてください。何度も何度も営業に来られたら、お客さまは迷惑ではないでしょうか。「訪問100回」などという目標を設定するのは、企業の勝手、自分たちの都合です。用もないのに訪ねて来られるお客さまこそいい迷惑です。
 そこを多くの人や会社は間違ってしまう。視点を自分たちに置くから、こんなバカげたことをやってしまうのです。

p.152 お客さまの視点に立てば、私たちはベストを尽くして良い仕事をする。それだけです。だから良い仕事をするためにがんばりますが、お客さまを集めて数字をクリアするためにがんばるわけではありません。 #RM

 内部で決められたことを守って調剤していれば、それが患者さんの安全確保になるかというとそうではない。患者さんのことを基本に、処方を考える必要があるからだ。強く内部の取り決めに目を向けるよう求めることは、それさえ守っていればよいのであれば、患者さんのことなど意識に入らなくなる。そういう調剤体制は、患者さんの安全確保レベルが低下するにとどまらず、調製工程にばかり意識が向くので、スタッフ自身の成長が阻害されてしまうマイナスも少なくない。



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