何かをすれば何かが変わる

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そして行動を起こし、何かを生み出す。

怪しい情報を見抜くコツ

2007-01-28 14:08:49 | 思いつくまま
 TV番組の納豆ダイエットのデータ捏造 健康情報「踊らされぬ目を」(朝日新聞 2007.1.25 より)

Q.信頼できる情報かどうかの見分け方は?
A.その情報が①学術論文として記されたものか、②人を対象にした研究か、③複数の研究で同様の結果が導かれているか――などが重要。たとえ専門家でも、個人的な発言なら妥当かどうか判断できず、うのみにできない。マウスなど動物実験で効果があっても、人にあてはまるわけではない。ある研究で効果が報告されても、「一つや二つの論文で科学的証拠として固いというのは早すぎる。多くの研究で結果が同じであっても将来覆されることさえある」(梅垣さん)という。

Q.具体的には?
A.実験が紹介されたら、対象患者が少なかったり、効果を比べるためにその食品を食べない人たちが正しく設定されていなかったとしていないかどうか注意する。厳密な実験ではないのに、結果を拡大解釈しているかもしれない。短期間で効果が出ることはなかなかないと考えて。

 「梅垣さん」とは、梅垣敬三・国立健康・栄養研究所・健康食品情報プロジェクトリーダーである。

 また坪野吉孝・東北大学大学院法学研究科教授は、その著書『食べ物とがん予防』(文春新書)、p.17の中で、次の観点を挙げている。

 1.具体的な研究に基づいていつか。
 2.研究対象はヒトか。
 3.学会発表か、論文報告か。
 4.定評ある医学専門誌に掲載された論文か。
 5.研究デザインは「無作為割付臨床試験」や「前向きコホート研究」か。
 6.複数の研究で支持されているか。

 これらを順番に考えて、その段階で当てはまらなかったら、信頼性や重要性に乏しいものとして、それ以上深く係わることを終わりにしてはどうかという。

 関西テレビばかりではなく、他局の健康情報番組でもある食材に“驚くべき”効果があるかのように紹介し、それでスーパーの品揃えに影響を及ぼすこともあった。他局も関西テレビだけを責めるのはいかがなものであろうか。

 こういったフードファディズムに対し、「こんなにおかしい!テレビの健康情報番組」(高橋久仁子・群馬大学教育学部教授、『論座』2005年9月、p.130)が指摘をしている。すべての番組が怪しいわけではないだろうが、今回の事件ですべての番組が信用を失いかけている。漠然と「薄々ヘンだと思っていた」などと言うのではなく、こういうものだから、適当に受け流しておこうと、自信を持っていえるようになりたい 

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