何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

【ジェネリック】 説明する要点はここだ!

2011-02-27 22:24:11 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
┃  -治療レベルを下げずに、支払いはリーズナブルに-
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┃       2010.10.17  Sun.   通巻69号
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 みたキタ企画、薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的として、話題を提供しています。

◆ジェネリックの使用をためらっている一般のかた
◆ジェネリックの適切な使用促進に悩んでいる薬剤師
◆ジェネリックについて興味や関心のあるあなた

 といった皆さんにお読みいただきたいと思います。

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☆ ジェネリックについて説明する要点はここだ!
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 先週末は長野市で第43回日本薬剤師会学術大会が開催されました。
7000人を超える参加者がいたとのことですが、会場が分散しており、
地方都市にそれほどの人数が集まっていたとは気づきませんでした。

 せっかく長野まで行くのならと、私が楽しみにしていたのは蕎麦と栗。
 蕎麦は、腰があって香りが強く、細めの麺に濃いめのタレ。
 栗は、季節柄、「新栗」のモンブラン! 「新栗」で作ったものは、
通常時期のものと比べて、ひと味違うのだそうです。

 残念ながらモンブランは逃してしまいました。
 信州の秋は美味しいものがいっぱいです。
 みなさんも信州に行く機会があれば、ぜひお試しください!

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 さて学術大会でジェネリックに関するプログラムは、口頭発表やセッション、
ポスター発表のほか、ランチョンセミナーでも取り上げられていました。

 それらを見て、聞いて、感じたことは・・・

 近年の使用促進に関連して、これまで多くの機会でジェネリックについて
知る機会があったわけですが、どうも薬剤師はジェネリックについて、
うまく患者さんに説明が出来ていないような気がします。

 何を説明できていないかというと、下記4点に大別されるかと・・・。
●「同等」という意味について(「同じ」ではなくて)
●添加物の違いと、それが治療に及ぼす影響
●微量成分(不純物)の程度と、それが治療に及ぼす影響
●価格差が少ないジェネリックを使用する意義

 もう少しというか、改めてというか、薬剤師はジェネリックについて
勉強してみる必要があるのではないかと思いました。

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 患者さんも、ジェネリックについて、かなり知るようになっています。

 しかし・・・

 同じ成分で価格が安い、だけど先発品とは違うものらしい・・・、
わかっているようなのですが、それをどう受け止めて、自身の医療に
当てはめてよいのか、自身の判断材料や基準としての知識には
至っていないようです。

 薬剤師からジェネリックのことを知っていますか? と聞かれると、
知っていますと答えるのですが、では変更してみませんか? と聞かれると
何と答えてよいのか、詰まってしまうようなのです。

 ジェネリックの概要は知っていても、判断や行動に移せない・・・。
 この状態を変えていく必要がありそうです。

 薬局では、ジェネリックについて説明することになっているけど、
それは患者さんが理解して判断できる程度でなければいけないわけです。
 調剤報酬上、「説明することになっている」からとりあえず説明した・・・、
ではダメなんですね。

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 ランチョンセミナーでは、演者の関係者が経験した事例として、
 ある薬局に行き、ジェネリックを希望したところ、

 「品質は保証できませんが、それでもよろしいですか?」

 と言われたというエピソードが紹介されました。

 一同、唖然!

 何かあっても知りませんよー、薬局では責任はとれませんからね、
もし何かあっても、患者さんが変えたいといったのだから、と言っている
ようなものではありませんか。

 本当にそんな薬剤師がいるんかいなー、いったいジェネリックについて
どのような理解をしているのだろうと思わずにはいられませんでした。

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 話は元に戻って、上記4点について、薬剤師は自信を持って説明できる
ようでありたいものです。
 
 そうでなければ患者さんの同意が得られないばかりか、不安を抱えたまま
使用しているようだと、ふとしたことがきっかけで、「元に戻して欲しい」と
言われてしまいかねません。

 学術大会では、元(先発品)に戻してもらいたいという訴えに関する発表も
複数見られました。
 
 発表者は気づいています。

 「患者さんにもっと説明しておけばよかった」
 「この話題にも触れて、伝えておくべきだった」

 後から説明するのでは、言い訳のようにも受け取られかねません。

 薬局のために、ジェネリックに変更してもらうのではありません。
 自己負担軽減というメリットや、医療費抑制への協力という観点を前提に、
治療のレベルを変えずに従来の薬物療法を移行しようとするものです。

 患者さんの納得を得ること。まさにインフォームド・コンセントです。

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 ではこれらの説明をどうするとよいか。

 今後、ひとつずつ再考していきたいと思います。
 お楽しみに!

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 薬剤師のかたでは、ジェネリックを使用してみた患者さんから、
明らかにジェネリックにその疑いがあると思われる作用上の違いについて、
何かご経験はありませんでしょうか。

 何でも構いませんので、その時のエピソードを添えてお知らせください。

 取り上げてほしい話題、感想等、些細なことでも構いません。

 お送り先は、 tamsuke@gmail.com です。
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)

 お待ちしています! それではまた次回! (^^)/

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☆☆☆【みたキタ企画よりお知らせ】

 みたキタ企画では、ジェネリックについてご相談をお受けしています。

●個人的な疑問がある、相談したいという要望(一般のかた)
●ある集まりで、話をして欲しいという要望(一般のかた)
●どうやってジェネリックを進めていくとよいか悩んでいる(薬剤師)

 ご要望があれば相談に応じますので、ご遠慮なくお知らせください。 
 現状から一歩前進できるよう、そのお手伝いができればと思います。

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■発行 : みたキタ企画
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