何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

【ジェネリック】 薬剤師との信頼度との関係は

2010-11-14 21:47:06 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃       2010.9.12  Sun.   通巻66号
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 みたキタ企画、薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的として、話題を提供しています。

◆ジェネリックの使用をためらっている一般のかた
◆ジェネリックの適切な使用促進に悩んでいる薬剤師
◆ジェネリックについて興味や関心のあるあなた

 といった皆さんにお読みいただきたいと思います。

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☆ 薬剤師の信頼度とジェネリック使用との関係
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 今年度も半年が経過しようとしています。

 調剤報酬改定にてジェネリックが数量ベースで30%以上使用される
ためのインセンティブとして相当のものが付与されましたが、どの程度、
進展しているのでしょうか。
 
 現状はおよそ20%程度とはいうものの、
30%まではかなりの開きがあるようです。
 10%の差は、一薬局だけで解決する問題ではありません。

 果たして着実に差が縮まり、2012年度開始までに30%のハードルが
越えられそうな勢いが見られ、越える目途がたつのでしょうか。

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 ジェネリックの使用促進、歩みは遅いようですが、それでも以前より
だいぶ使用されるようになってきた気配を感じることもあります。

 それはどのような場面でかというと、ジェネリックに関する調剤エラーの
報告が増加してきている、という現象を通じてです。

 どういうことかというと、旧来の調剤は、処方せんに記載されている通り
に取り揃えることを基本としていたのに対し、ジェネリック時代の調剤は、
ジェネリックを取り揃えるか、先発品を取り揃えるか、考えるプロセスが
入ったことで、ジェネリックと先発品との「取り違い」がしばしば見られる
ようになったことです。

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 ジェネリックを調剤すべきところ、先発品を取り揃えて、そのままお渡し
してシマッタ・・・(つまらないシャレで、すみません)

 一方、変更不可のため先発品を調剤すべきところ、ついジェネリックで
調剤してシマッタ・・・、といったことです(繰り返すと面白くも何ともない・・・)。


 患者さんは帰宅後、薬袋を開けて薬の違いに気づいて連絡をいただける
ケースもありますが、中には疑問を持ちながらも薬局を信じて、
そのままお飲みいただいているケースもあります。
(少しでも疑問に感じることがあれば、面倒がらずに薬局に連絡するように
しましょう)

 先発品を渡されていたケースでは、以前も飲んだことがある薬であると
気づいて、そのままお飲みになられていることが多いようです。

 ジェネリックを渡されていたケースでは、思わぬことでジェネリックを飲む
ことに直面し、しかし飲んでみると別段、体調にこれといって不都合もなく、
ジェネリックに変更しても心配することがないのだと、
図らずも身をもって実感されているようです。

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 ジェネリックと先発品を取り違えたという報告は、昨年もあったのですが、
慣れてきてその報告が減ると思いきや、増えてきている・・・。

 どうやら、ジェネリックはまだまだ普及途上にあるように思われます。

 薬局においては、調剤に先立ち、処方せんを見たら
・処方せん右下を見て、ジェネリックで調剤してよいのか、先発品で調剤
するのかを確認する。
・ジェネリックで調剤する場合、薬歴を見て、既に使用している薬剤があるか
確認する。
・既に使用している薬剤がなければ、患者さんにお勧めするジェネリックに
ついて説明する。

 このようなプロセスを組み入れて、調剤を進めることが必要です。
 多くの薬局では、既に承知しておられることでしょう。
 
 であれば、いかにこのプロセスを確実に(忘れずに)実行するか、です。

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 ジェネリックと先発品を併存する薬局が多いと思います。

 どちらを調剤するのが適切か。その使用割合が偏ってくると、
つい「思いこみ」が生じて、処方せん右下を確認した気になってしまい、
多く使用しているほうに医薬品で調剤を進め、気づかないままお渡しして
いるケースが多いと思います。

 薬剤師は、毎日、多くの調剤をしていることで「思いこみ」を誘発しやすい
状況に置かれているといえます。

 しかし、患者さんは自分が服用している薬のことしか見ていませんから、
違いにすぐ気づくことができます。いつもと同じかどうか、わかります。

 患者さんに、ご自身の服用薬についてよく知っておいてもらうことは、
薬の作用や注意事項のみならず、薬剤名、外観なども理解してもらう
ことで、薬をお渡しする段階で、ジェネリックと先発品の「渡し間違い」を
未然に防ぐことにもなります。

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 取り違い防止は、患者さんと薬剤師の接点がポイントとなります。

 薬をもらうときは、必ず薬を確認しましょう(薬剤師と患者さん、お互いに!)。

 薬をきちんと確認しない、おざなりな確認に留まっている薬局は、
患者さんにとって“要注意”の薬局かもしれません。

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 皆さんも、今のジェネリックの使用状況について、何か気になることは
ございませんでしょうか。
 何でも構いませんので、感じることや思うことがあればエピソードを添えて、
是非お知らせください。

 取り上げてほしい話題、感想等、些細なことでも構いません。

 お送り先は、 tamsuke@gmail.com です。
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)

 お待ちしています! それではまた次回! (^^)/

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☆☆☆【みたキタ企画よりお知らせ】

 みたキタ企画では、ジェネリックについてご相談をお受けしています。

●個人的な疑問がある、相談したいという要望(一般のかた)
●ある集まりで、話をして欲しいという要望(一般のかた)
●どうやってジェネリックを進めていくとよいか悩んでいる(薬剤師)

 ご要望があれば相談に応じますので、ご遠慮なくお知らせください。 
 現状から一歩前進できるよう、そのお手伝いができればと思います。

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■発行 : みたキタ企画
■発行人: suke
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