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┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
┃ -治療レベルを下げずに、支払いはリーズナブルに-
┠────────────────────────────
┃ 2010.9.12 Sun. 通巻66号
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
みたキタ企画、薬剤師のsukeです。
このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的として、話題を提供しています。
◆ジェネリックの使用をためらっている一般のかた
◆ジェネリックの適切な使用促進に悩んでいる薬剤師
◆ジェネリックについて興味や関心のあるあなた
といった皆さんにお読みいただきたいと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆ 薬剤師の信頼度とジェネリック使用との関係
──────────────────────────────
今年度も半年が経過しようとしています。
調剤報酬改定にてジェネリックが数量ベースで30%以上使用される
ためのインセンティブとして相当のものが付与されましたが、どの程度、
進展しているのでしょうか。
現状はおよそ20%程度とはいうものの、
30%まではかなりの開きがあるようです。
10%の差は、一薬局だけで解決する問題ではありません。
果たして着実に差が縮まり、2012年度開始までに30%のハードルが
越えられそうな勢いが見られ、越える目途がたつのでしょうか。
──────────────────────────────
ジェネリックの使用促進、歩みは遅いようですが、それでも以前より
だいぶ使用されるようになってきた気配を感じることもあります。
それはどのような場面でかというと、ジェネリックに関する調剤エラーの
報告が増加してきている、という現象を通じてです。
どういうことかというと、旧来の調剤は、処方せんに記載されている通り
に取り揃えることを基本としていたのに対し、ジェネリック時代の調剤は、
ジェネリックを取り揃えるか、先発品を取り揃えるか、考えるプロセスが
入ったことで、ジェネリックと先発品との「取り違い」がしばしば見られる
ようになったことです。
------------------------------------------------------------
ジェネリックを調剤すべきところ、先発品を取り揃えて、そのままお渡し
してシマッタ・・・(つまらないシャレで、すみません)
一方、変更不可のため先発品を調剤すべきところ、ついジェネリックで
調剤してシマッタ・・・、といったことです(繰り返すと面白くも何ともない・・・)。
患者さんは帰宅後、薬袋を開けて薬の違いに気づいて連絡をいただける
ケースもありますが、中には疑問を持ちながらも薬局を信じて、
そのままお飲みいただいているケースもあります。
(少しでも疑問に感じることがあれば、面倒がらずに薬局に連絡するように
しましょう)
先発品を渡されていたケースでは、以前も飲んだことがある薬であると
気づいて、そのままお飲みになられていることが多いようです。
ジェネリックを渡されていたケースでは、思わぬことでジェネリックを飲む
ことに直面し、しかし飲んでみると別段、体調にこれといって不都合もなく、
ジェネリックに変更しても心配することがないのだと、
図らずも身をもって実感されているようです。
──────────────────────────────
ジェネリックと先発品を取り違えたという報告は、昨年もあったのですが、
慣れてきてその報告が減ると思いきや、増えてきている・・・。
どうやら、ジェネリックはまだまだ普及途上にあるように思われます。
薬局においては、調剤に先立ち、処方せんを見たら
・処方せん右下を見て、ジェネリックで調剤してよいのか、先発品で調剤
するのかを確認する。
・ジェネリックで調剤する場合、薬歴を見て、既に使用している薬剤があるか
確認する。
・既に使用している薬剤がなければ、患者さんにお勧めするジェネリックに
ついて説明する。
このようなプロセスを組み入れて、調剤を進めることが必要です。
多くの薬局では、既に承知しておられることでしょう。
であれば、いかにこのプロセスを確実に(忘れずに)実行するか、です。
------------------------------------------------------------
ジェネリックと先発品を併存する薬局が多いと思います。
どちらを調剤するのが適切か。その使用割合が偏ってくると、
つい「思いこみ」が生じて、処方せん右下を確認した気になってしまい、
多く使用しているほうに医薬品で調剤を進め、気づかないままお渡しして
いるケースが多いと思います。
薬剤師は、毎日、多くの調剤をしていることで「思いこみ」を誘発しやすい
状況に置かれているといえます。
しかし、患者さんは自分が服用している薬のことしか見ていませんから、
違いにすぐ気づくことができます。いつもと同じかどうか、わかります。
患者さんに、ご自身の服用薬についてよく知っておいてもらうことは、
薬の作用や注意事項のみならず、薬剤名、外観なども理解してもらう
ことで、薬をお渡しする段階で、ジェネリックと先発品の「渡し間違い」を
未然に防ぐことにもなります。
──────────────────────────────
取り違い防止は、患者さんと薬剤師の接点がポイントとなります。
薬をもらうときは、必ず薬を確認しましょう(薬剤師と患者さん、お互いに!)。
薬をきちんと確認しない、おざなりな確認に留まっている薬局は、
患者さんにとって“要注意”の薬局かもしれません。
============================================================
皆さんも、今のジェネリックの使用状況について、何か気になることは
ございませんでしょうか。
何でも構いませんので、感じることや思うことがあればエピソードを添えて、
是非お知らせください。
取り上げてほしい話題、感想等、些細なことでも構いません。
お送り先は、 tamsuke@gmail.com です。
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)
お待ちしています! それではまた次回! (^^)/
============================================================
☆☆☆【みたキタ企画よりお知らせ】
みたキタ企画では、ジェネリックについてご相談をお受けしています。
●個人的な疑問がある、相談したいという要望(一般のかた)
●ある集まりで、話をして欲しいという要望(一般のかた)
●どうやってジェネリックを進めていくとよいか悩んでいる(薬剤師)
ご要望があれば相談に応じますので、ご遠慮なくお知らせください。
現状から一歩前進できるよう、そのお手伝いができればと思います。
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☆☆☆ メールマガジン 【ジェネリック de リ・スタート!】
■発行 : みたキタ企画
■発行人: suke
■ご感想やご質問等の宛先 --> tamsuke@gmail.com
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30%まではかなりの開きがあるようです。
10%の差は、一薬局だけで解決する問題ではありません。
果たして着実に差が縮まり、2012年度開始までに30%のハードルが
越えられそうな勢いが見られ、越える目途がたつのでしょうか。
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それはどのような場面でかというと、ジェネリックに関する調剤エラーの
報告が増加してきている、という現象を通じてです。
どういうことかというと、旧来の調剤は、処方せんに記載されている通り
に取り揃えることを基本としていたのに対し、ジェネリック時代の調剤は、
ジェネリックを取り揃えるか、先発品を取り揃えるか、考えるプロセスが
入ったことで、ジェネリックと先発品との「取り違い」がしばしば見られる
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ケースもありますが、中には疑問を持ちながらも薬局を信じて、
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(少しでも疑問に感じることがあれば、面倒がらずに薬局に連絡するように
しましょう)
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気づいて、そのままお飲みになられていることが多いようです。
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ことに直面し、しかし飲んでみると別段、体調にこれといって不都合もなく、
ジェネリックに変更しても心配することがないのだと、
図らずも身をもって実感されているようです。
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慣れてきてその報告が減ると思いきや、増えてきている・・・。
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薬局においては、調剤に先立ち、処方せんを見たら
・処方せん右下を見て、ジェネリックで調剤してよいのか、先発品で調剤
するのかを確認する。
・ジェネリックで調剤する場合、薬歴を見て、既に使用している薬剤があるか
確認する。
・既に使用している薬剤がなければ、患者さんにお勧めするジェネリックに
ついて説明する。
このようなプロセスを組み入れて、調剤を進めることが必要です。
多くの薬局では、既に承知しておられることでしょう。
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薬をもらうときは、必ず薬を確認しましょう(薬剤師と患者さん、お互いに!)。
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