何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

どん底からの起業術

2010-07-07 22:49:21 | Book Reviews
「どん底からの起業術」 中村泰二郎・著、幻冬舎、2010年3月24日

p.10 日本での僕の仕事も生活も、ただお金を稼げればいい、そのためには他人を押しのけても競争に勝てばいいというものだった。そこに真の喜びがあるだろうか?

p.10 そして事業に失敗したのも、本当に仕事が好きでもなく、その仕事に誇りを持っているのでもなく、ただお金儲けだけに汲々としていたからだということに気がついた。

p.20-1 結局成功している人たちは他の誰よりも多く失敗している人たちなのだ。
 その会合に集まった人たちの違うところは、失敗にめげなかったこと、次はかならず成功するという不思議なくらいの自信とエネルギーに溢れていることだ。

p.24 成功している経営者の人たちの人を引きつける魅力はどこにあるのか?
 確実に言えるのは、金儲けだけにギラギラしている人間はまずいないのである。おそらく全員といっていいが、自分のやっている商売が好きで、つくっている商品が好きで、純粋に仕事そのものが好きなのだ。そして、自分のつくり出しているサービスや商品に例外なく誇りを持っている。

p.26 誤解を恐れずにいうと経営とはじつにシンプルなものである。お客さんが喜んでくれれば、商売は黙っていても成り立つし、利益は後からついてくる。儲けという欲を捨てたとき、僕は初めて商売の本質を理解できたし、結果、お金もついてくるようになったのである。

p.29 一番いけないのは、変化の時代を今までどおりの理論や理屈で分析して、ダメだと決めつけることだ。物事を複雑にしてわかりにくくして得をするのは、決まって時の利権の中枢にいる人間たちである。
 僕たちは得てしてそんな世の中の理屈に流されてしまうが、自分なりの芽を失わなければ新しい可能性がたくさんあることに気がつくだろう。それには常にシンプルな目さえあればいいのだと思う。
 商売でいうならば、モノをつくる楽しさ。売ったり買ったりする面白さ。分かち合うことの嬉しさ・・・・・。その原点に立ち返ることだ。

p.48 たとえば、まだ誰も始めたことのない新しい事業などは、売上や利益などの過去の数字が一切ない。どんな商品にどれだけの需要が見込めるのか? そもそもデータがないのだから判断のしようがない。しかし判断しようがないからといってそこにビジネスチャンスがないわけではない。

p.70 これまでの慣例や習慣、常識は根本から疑え。そして時には、そこに真っ向勝負を挑め。裁定は消費者が下すのであって、決して業界の関連が常識ではないのである。

p.83 お店はテーマパークと同じだ。「楽しい、おもしろい、また行ってみよう」という客が集まる空間をつくることを第一にしている。

p.83 かつての「売らんかな」の態度では、一発でお客さんにその意図を見破られてしまうのがオチである。このような時代の中での接客のあり方として大切なのは商品を勧めるのではなく、商品の説明に徹することである。

p.131 社員のやる気やモチベーションを高めるには、社長自身、自分自身が楽しんで仕事をすることがカギとなる。結果、それが同僚や部下たちにも伝わり、さらに社内が活性化するのである。
 そして最終的には労働、仕事、それ自体が喜びであり、楽しさであること。報酬や評価はあとからついてくるものであること。そんな認識が社員一人一人に芽生えれば、あとは経営者があやることなど、ほとんどなくなるはずだ。

p.142-3 相手の存在価値を認め、尊重する態度が基本にあるかどうか、これが人を使い、店舗や会社を運営する相手には必要不可欠なのである。とくに女性を扱う場合には重要なことだ。女性の場合は承認欲求が高い。

p.166 安定という言葉とは裏腹に、じつはこの一見安定している時期こそ、さらなる次の展開を見据えて準備すること、考えておくことはたくさんある。

p.174-5 上場するしないに関わらず、顧客満足を高めている企業は、消費者から支持される時代である。

p.178 小売業を行っている会社は株主のものではない。そこで働く者たちとその製品を支持するお客さんのもの。それ以外の何ものでもないのだ。

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