何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

薬害C型肝炎訴訟で三菱ウェルファーマは争う姿勢

2006-07-04 22:49:05 | 薬害は人災だ
製薬会社側も控訴 薬害C型肝炎大阪訴訟 (朝日新聞) - goo ニュース 2006.7.4

-----転載ここから
 血液製剤「フィブリノゲン」などを投与されてC型肝炎ウイルスに感染したとして、近畿と中・四国地方の患者13人が国と製薬会社に損害賠償を求めた「薬害C型肝炎大阪訴訟」で、製造元の三菱ウェルファーマ(旧ミドリ十字)と子会社のベネシスは4日、9人の感染について企業側の責任を認めた大阪地裁判決を不服として、大阪高裁に控訴した。5人について敗訴した国は6月28日に控訴しており、原告側も4日午後に控訴する。

 三菱ウェルファーマの話 当社の主張が認められていない点もあり、上級審において司法の判断を仰ぎたい。
-----転載ここまで

 処方せん医薬品の違法販売を自ら申告して、非を認めたドラッグストアの10数社。1年以上も販売を続けていたことは、あまりにもお粗末なのだが、それでも襟を正した。
 一方、薬害を繰り返して、その構図や根本は十分これまでも問われてきているはずなのに、控訴して争う姿勢を見せる三菱ウェルファーマ(旧・ミドリ十字)。

 ドラッグストアも、社会の顔色を窺って、自らの企業としての評価を下げまいとし、少しでも売上げへの影響を避けようとする魂胆は見え見えなのであるが。
 一方、ミドリ十字の経営姿勢は、製薬メーカーとしてあるまじき姿であったと、これまでその烙印を押されつづけてきているにもかかわらず、被害者と争う姿勢を崩そうとしない。直接、被害者と争うにしても、ある意味、社会に対して抵抗を示しているかのようだ。

 ドラッグストアは顧客とのパイプが途絶えてしまわないように、ある意味、必死になっている。一方、三菱ウェルファーマは、その主力製品が医家向け医薬品であり、不買運動になど合うこともないだろうと、たいして恐れていないのではないだろうか。
 世の中の医療機関は、併売品を始め、同社の主力製品の同効薬について、使用を控えるようにしてはどうだろうか。患者は、自分の処方されている薬が三菱ウェルファーマのものだとわかったら、代替薬がない場合を除いて、他社品への変更を願い出てはどうだろうか。

 薬害エイズやC型肝炎に会いたくてそうなったわけではない。その被害者や家族、関係者の無念はいかばかりだろうか 
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JR西は学んでいないのではないか

2006-07-04 22:34:12 | JR西に学べ
脱線事故引責の役員天下り JR西、子会社に (共同通信) - goo ニュース 共同通信 2006.7.4

-----転載ここから
 107人が死亡した尼崎JR脱線事故で引責辞任したJR西日本の役員3人が今年6月、グループ内の子会社の社長などに就任したことが4日、分かった。遺族は「事故の反省が全く感じられない」と反発している。

 昨年4月の事故当時、専務総合企画本部長だった坂田正行氏と専務鉄道本部長だった徳岡研三氏は昨年6月の株主総会で退任したが、坂田氏は「西日本JRバス」(大阪市)の社長、徳岡氏は線路保守などを請け負う「レールテック」(大阪市)の社長に就任した。

 事故後1カ月で退任した大阪支社長の橋本光人氏は、駅構内で小売店などを経営する「JRサービスネット金沢」(金沢市)の専務に就いた。

 橋本氏は当時、支社の経営方針の第一に「稼ぐ」を掲げていた。脱線した電車に乗り合わせた運転士2人が乗客の救助をせず出勤したり、社員が事故を知りながらボウリング大会をしていたことが発覚し、更迭された。
-----転載ここまで

 被害の重大さを省みて、被害者に残されたものを思えば、JR本体から離れて子会社であったとしても役員として関連会社に天下る神経とは、いったいどのようなものなのだろうか。逆の立場になって考えることすらできないのだろうか。

 役員が、事故列車を運転していたわけではない。直接、手を下したわけではない。また社長でもない、だから関係ない、みそぎは済んだとでも思っているのだろうか。
 事故の原因は、JR西の体質にあったのであって、その体質を育み、運営に携わってきたのは上司である自分たちなのだ。その体質を肯定してきて、部下に苦痛を強いてきた者が、子会社の、しかも重役に納まるなんて、社内で責任を十分追求されず、どちらかといえば情状酌量をかけられてオイシイ地位を与えられているようなものだ。許されるはずがない。

 彼らは即刻、JRを退職し、余生は事故への償いで過ごしてもいいくらいの役職にいたのだ。本体から外れることくらいで、許されると思ったら大間違いではないか。しかも子会社といえどもトップ層だ。その地位に就いたら、後は何をしても安泰の道が待っているとでも思っているのだろうか、JR西は。

 その様子じゃ、相変わらず上司がカラスの頭は白いと言っても、反論も進言もせず、そうだそうだと言っているのではないだろうか 
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