何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

北朝鮮とサッカー日本代表と調剤薬局

2006-07-06 00:10:45 | 薬局経営
 北朝鮮のように、軍部主導で進められる政治を「先軍政治」っていうのだそうだ。ならば、良い薬局かどうかを、売上げで判断する経営を、さしずめ「先金経営」っていうんだろうなぁ、と思った。
 少し前からミサイル発射を監視されていたにもかかわらず、7発も打ってみせるなんて、どういう制裁が待っているかわかりそうなものなのに、独自の読みでミサイルを強行するなんて。どんなかけひきがあるのか。売り手思想で先金経営するのも、勝手読みしている点では同じだ。どこに本音があるというのか。

 今朝、イタリアがドイツを破って決勝に駒を進めた。延長後半に立て続けに2点を入れ、そこまで体力や集中力を切らさなかったのは素晴らしい。しかも2点とも違ったパターンで得点するという、得点パターンを自由自在に生み出せる(あるいはいくつも持っている)ことが素晴らしい(というか、日本代表と比べて羨ましい)。中田英寿も、かねてよろ日本は得点の「型」を持っていない(格段に少ない)と、嘆いていたという(『ジョカトーレ』小松成美・著、文春文庫)。

 さて「先金経営」の薬局、昨年度は差益ががっちりあったので、望外の利益を得られたが、差益依存経営がたたって、今期はいまさらながら服薬指導加算や薬剤情報提供(お薬手帳)加算の算定率アップに躍起になっているという。

 しかもこういう患者には自動算定するんだ、というパターンを作らせているという。今さらだと思うが、何と何の話をさせて、どんな薬歴を書いて・・・と、算定のためのテクニックを叩き込むことが「教育・研修」であると位置付けているのだという。
 薬局の都合に合わせたペースで会話を進めて、算定する(金儲けする)のが薬局の仕事だと言っているわけだが、薬局のために患者があるのでもなく、来局するのではないから、自分勝手な進め方は顧客満足に結びつかないばかりか、このような業務を強制することで薬剤師を窮地に追い込み、やる気を失わせることにもなる。「百害あって一利なし」的だ。

 窓口業務がレールに乗ったような会話で進行することなどないのだから、十人十色のパターンで進められるのだから、いかに顧客毎のニーズに対応することが重要であり、それぞれのパターンで応えてこそ顧客満足につながり、さらには薬剤師の力量アップにもつながるのだと思う。
 目先の利益を求めすぎて、外部顧客と内部顧客の信頼を失い、発展、成長も阻害していることに気づかない経営者がいるのは、たいへん遺憾に思う。金儲け主義、利益優先主義のなせるワザだが、異論を進言できない取り巻きも同罪だ。

 薬局が誰のために存在し、どのような社会の中での役割を担い、ニーズに応えるべきかを、履き違えている経営姿勢が変わらない限り、その薬局に明日はないと言ってもいいだろう 
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