酒タバコ肥満撲滅委員会

市民マラソンを楽しみながら、酒とタバコと肥満は嫌いだ、と呟く日常をうだうだと。

福士選手、大失速

2008-01-28 15:30:49 | マラソンあれこれ
昨日、勝田マラソンに出たので会場から何回かメール更新しようと思っていたのですが、会場入りしてから気持ちに余裕がなくて携帯をいじることができず(文字打ちが遅い)、帰りの駅からの更新しかできませんでした。
やっぱり私の力では3時間半はまだ無理でした。
でも、いくつかヒントが手に入ったので、仕切り直しして出直します。

帰京するときに携帯のニュースで大阪国際女子マラソンの結果を知ってびっくり。福士選手が30km以降に失速するかも、とは思っていましたが、まさかあそこまで消耗するとは思いませんでした。
監督が止めるべきだった、という意見も多いようですが、難しいですね。
初マラソンということもありますし、とにかくマラソンはゴールするのとリタイヤでは大違いです。
まずは走り抜くことがなによりも重要なんです。
(それで故障しちゃ意味ないけど)

私が監督だったら脱水症状はさほどでもないようでしたから、本人の意思を尊重して走らせたと思います。
残りの距離もわずかでしたしね。
でも、止めても走らせても賛否両論だったでしょう。
結果論で言えばダメージは少なかったようですし、走らせて正解ではあったのでしょうけど、主催者がストップさせるようなことも検討すべきなのかもしれません。
(キロ何分を下回ったら強制終了とか。もちろんトップクラスと市民レベルでは分ける必要がありますが。)

身内の監督はなかなか決断できないでしょうし、まあそれを決断するのが責任ある立場ということなんでしょうけど、難しいですね。

昔、アンデルセンという女子選手が脱水でふらふらになってゴールして美談扱いされたことがありました。
日本では美談になりましたが外国での評価は「係員が止めるべき、危険すぎる」だったそうです。
脱水は一歩間違えれば死に結びつく危険があります。
後遺症の心配もあります。
でも福士選手の場合、足はガタガタでしたが脱水症状は比較的軽度だったように見受けられますので、監督が止めなかったのはそこら辺があったのかと思います。

原因は準備不足の一言でしょうね。
かばうつもりはないけど(正直、好きな選手ではないです)、時間がない中で一発勝負を狙うという局面では、あれしかなかった気もします。
(福士選手の能力を過大評価しすぎた、と言われればそれまでですが)
仮に前半押さえて完走したとしても優勝できなきゃ意味ないですし、オリンピック狙いで思い切った作戦で賭けに出たのですから、意外と関係者はさっぱりしているのかもしれません。
(大惨敗でしたが)

3時間半すら切れない私に言われるのは片腹痛いでしょうけど、やはりマラソンは別物です。
あれだけの一流選手でもそこは同じで、人間の体って20kmぐらいで体内のエネルギーが枯渇するそうです。
粘っても30kmが限度で、それ以上走るためには体内の脂肪をエネルギーに替える回路が必要なんだそうです。
どんなに痩せているランナーでも体脂肪率がゼロではないので、その脂肪をエネルギーにできればスタミナ切れにはなりません。
(実際はそれでもバテるけど)
そのためには、空腹で長い距離・長い時間を走る練習をして、体に「脂肪をエネルギーとして使う回路」を覚えさせないといけないそうです。
報道によると31km程度しか走らなかった、20kmを二回というようなことはしたが40km走はしなかったそうで、練習不足はおそらく監督も十分わかっていたと思います。
でも時間がなかったから、あえて負担が大きくリスクのある40km走は避けて福士選手の能力に賭けた、それしかなかった気もしてきます。

市民マラソンでは途中でアンパンなどの給食があって、それを口にしないとなかなかゴールできません。
給食がない大会では自分でゼリーもって走ったります。
ハーフマラソンまでの距離では給食はない大会がほとんどですから、やはり20km前後とフルマラソンは全く別ものということが分かります。

しかし、最後あれだけ遅くなっても2時間40分、前半のスピードのすごさが分かるなぁ。
コメント
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