7月1日から、1月開催の谷川真理ハーフマラソンが募集開始です。
毎年出ていた大会でしたが、2011年を最後に故障で出ていません。
久しぶりにパンフを見たら、ハイテクハーフマラソンと改称したようです。
私が調べた範囲では、2014年1月の第15回大会までは従来の「谷川真理ハーフマラソン」、2015年1月は「第16回谷川真理ハーフマラソン(ハイテクハーフマラソン)」と併記しており、2016年1月は「第17回ハイテクハーフマラソン(旧 谷川真理ハーフマラソン)」となっています。
運営自体は同じようですから、参加者にとっては特に問題はないでしょう。
でも、なぜ名前が変わったのか気になる。
谷川さんとハイテクタウン(アチーブメント)とは一体だったはずです。
でも、今はネット上からはその繋がりが見えてきません。
谷川さんのオフィシャルブログ(アメーバ)によると今年(2015年)のハーフマラソンのことを書いていますから、今年の大会までは縁が切れていないようです。
ではなぜ、改称したのでしょうか。
私の推測ですが、株式会社アチーブメント(谷川真理事務所)と谷川さんの関係になにか変化があった可能性が考えられます。
もしそうだとすると、2016年大会では谷川さんがかかわってこない可能性も考えられます。
もう一つは、2016年大会から久々にこの大会が陸連公認大会に復帰したことが関係しているのかもしれません。
実は陸連の規則が変わって、公認大会でなければ公認コースと呼べなくなるそうです。
これ、ちょっと分かりにくいのと、この話題とは離れるのですが・・・
マラソン大会は大きく3つに別れます。
まず陸連公認大会、これは陸連が公認した大会で、コースも陸連が公認したコースでなければなりません。
公認コースは距離などの正確さが保証されますし、記録も公認記録になります。
マラソンのコースは距離だけでなく高低差などの制約もあり、それを満たしたコースでないと正式記録にはなりません。
有名な話ですが歴史あるボストンマラソンは高低差の関係で非公認コースですが、大会の方が歴史がある(大会のあとに規則ができた)ということから、あえて非公認のままとしているそうです。
歴史のある俺たちの方が正統派さ、という誇りからなのでしょう。
次が、「非公認大会だけど公認コースを走る」大会で、陸連が公認した大会ではないけど走るコースは陸連が公認されたコースを使うケースです。
大会としては非公認ですから正式記録にはなりませんが、走るコースは陸連が公認したものですから、一部の大会では公式記録並の扱いをされます。
(あくまで非公認参考記録ではありますが、出場資格の判定の際に公認コースなら非公認大会でも可という場合も多い)
また距離が正確(なはず)ですから、ランナーとしても安心です。
最後が非公認大会でコースも非公認というケース。
距離の正確さは主催者まかせですから、結構いい加減な大会もあるそうです。
なので、こういった大会で自己ベストを出しても喜んでいいかどうかは・・・。
で、今回の陸連の規則改定は、「公認コース使用と名乗れるのは公認大会だけ」ということなので、非公認大会が「コースは公認コース使用です」とうたうことはできなくなります。
公認コースと書くと陸連お墨付きの印象を受けますが、非公認大会の運営を陸連がチェックしている訳ではないので正確さを担保できない、ということのようです。
上手い例えが思いつきませんが、吉野家と同じレシピで作った牛丼を「吉野家の味の牛丼」という名前で吉野家とは関係のない店が売り出したら、吉野家としては「我が店とは別のものなので、吉野家という表現はしないでほしい」と言いたくなるでしょう。
100%同じ味ならまだしも、素材や調理法などをチェックしないのに名前だけ使われたら信用問題ですからね。
不味かったら、その味が吉野家の味だと思われてしまいます。
で、本題に戻ります。
かつて谷川真理ハーフは陸連公認大会でしたが、どうも頭の固い陸連は個人名を冠した大会名が気に入らなかったようで、陸連での正式名称は「キタハーフマラソン」でした。
ある時期から非公認になり、その後もずーっと非公認のままでした。
で、2016年大会からはまた公認大会に復帰するそうです。
そうなると谷川真理ハーフマラソンという名称ではダメだし、陸連での大会名と実際の大会名が違うのも問題ということで、個人名の代わりにハイテクタウンに計画的に名称を変更したのかもしれません。
下衆の勘ぐりですけど、どうなのかしら。
あ、参加費は早く申し込んだ方が安いという面白いシステムを導入したそうなので、出るのであればお早めに。